千枚岳〜聖岳縦走
＜登山地図（地図をクリックすると位置図）＞
概略日程 ＜初　　日＞畑薙夏季臨時駐車場＝＝東海フォレストバス＝＝椹島＝＝二軒小屋ロッジ（泊） ＜二日目＞二間小屋ロッジ〜千枚小屋（泊） ＜三日目＞千枚小屋〜千枚岳〜悪沢岳〜荒川小屋（泊） ＜四日目＞荒川小屋〜赤石岳〜百�闢ｴ山の家（泊） ＜五日目＞百�闢ｴ山の家〜聖岳〜聖平小屋（泊） ＜六日目＞聖平小屋〜聖岳登山口＝＝井川観光協会送迎バス※＝＝畑薙下記臨時駐車場帰着 ※計画時点ではこのバスの存在を知らず、椹島まで一旦戻り東海フォレストバスで駐車場に帰着する予定だった
［四日目］荒川小屋から百間洞山の家
＜日の出の頃（今日も富士山は期待できないか？＞
５：３０　荒川小屋出発 昨夜は、宿泊客が少なく１階でゆったり眠ることができた。 朝食は５：００、次の百間洞山の家はあまり遠くないので気楽にゆったり過ごして出発。 天候は良いような感じだが、富士山はややぼやけていてモチベーションが上がってこない。
＜荒川小屋を振り返る＞	＜雪渓越しに子赤石岳＞
＜チシマギキョウ＞	＜ミヤマダイコンソウ＞
＜大聖寺平（左上の小さく尖ったのが小赤石、その右が赤石岳、多分！）＞
６：２０　大聖寺平 登山道は小屋の倉庫の前から始まる。 朝からいきなりの急登で愚痴が出そうになるが、しばらくすれば緩やかなトラバース！ 目の前に赤石岳の稜線が迫っているのでしばらくは富士山が眺められない。 小さな雪渓を横断して少し行けば平坦な大聖寺平、小渋川コースとの合流点でもある。 標柱にはこのあたりはと東海パルプ（現特殊東海製紙）所有地で云々・・・等と書いてある。 東海パルプ 1895年 ・創立者 大倉喜八郎（（名）大倉組頭取）が現在の静岡県安倍郡井川村の山林（2万5000町歩、立木80万本）を購入 1906年 ・大倉喜八郎は製紙事業を営む目的で大井川分水工事を譲り受け、水力発電事業を起工 早くともここでゆったりと休憩、遭難慰霊盤を見たり写真を撮ったりと優雅ではあるが、なかなか風が強く花の写真を撮るには不向きであった。（ここで１５分ばかり休憩したかも？）
＜大聖寺平と東岳を振り返る＞	＜綺麗なグリーンのウラシマツツジ＞
＜チングルマ＞	＜このあたりはコイワカガミが多かった＞
＜荒川三山を振り返る＞
（８：００　赤石岳稜線） 大聖寺平からしばらくは緩やかだけど赤石岳稜線の基部からは急登のザレた登山道になる。 稜線に出た途端、目の前にド〜ンと富士山が現われる！ 少しぼんやりとはしているが、入山してからの最高の富士山である。 自慢するわけではないが、ここで写真を撮っているときにテント装備のご夫婦に追い抜かれる。草臥れて大聖寺平で大休止をしてきたとのこと、そういえば稜線半ばで振り返った時にそのような人影が見られたのだが・・・）
＜富士山が見えてきた（ちょっとボーっとしているがまずまず！）＞
＜本当にイワカガミが多かった！＞
＜小赤石岳山頂＞	＜赤石小屋分岐から赤石岳＞
９：００　小赤石岳 稜線沿いの登山道になってからも急登は続くのだが、富士山・荒川三山・その他知らん山等景観が素晴らしいので苦にはならない？
＜正直、富士山を見ることは好きです！＞
＜赤石岳山頂＞	＜写真をクリックすると聞こえます（何時までか？）＞
９：１５　赤石小屋分岐 時間が経過するとともに富士山がくっきり見えるようになってくる。 ９：５５　赤石岳山頂 山頂の標柱周りはロープや古い標識などでなんだかぐじゃぐじゃしていてせっかくの眺望が・・・。 避難小屋でのテーブルで寛いでいた女性が小屋の管理人？ちえこさん（荒川小屋にここのコーヒの宣伝が掲示してあった）と話をしていた。どうもこのちえこさんはハーモニカの名手で、女性が演奏の依頼をしていたのである。 観客は女性と俺の二人、これは動画に記録シベし！とお願いしたところ、ＮＥＴなどでは公開しない条件でＯＫ！だったが、ここでカメラのバッテリーが充電切れ、予備のバッテリーをザックの奥から取り出すこともできず耳で聞いただけ。 音感最低の俺だが、かなり真剣に聞かせていただいた。本当に素晴らしかった！ありがとうございました。
＜急坂標柱、多分！＞	＜左の写真も右側＞
１１：３０　大斜面下のコル 演奏後もしばらく話をしていたがいつものせっかちが出てしまって、避難小屋前の社やその向こうの景色を堪能して、次の目的地百�闢ｴに向かった。 赤石岳から馬の背まではザレザレの急坂を小さくジグザグに進む、はるか下に標柱が小さく見え誰かが休憩しているのも見て取れる。そのうちに休憩していた人は登り始め、標柱の少し上ですれ違った。 すれ違いざまその男性が何かを教えてくれたようだがよく聞き取れず、夕食が食べられないような風に聞こえてしまった。が、よく聞くと夕食の豚カツが暖かくておいしかったこと、朝食の卵焼きが柔らかくて旨かったことを強調して言っていたのである。今夜の楽しみが増幅された瞬間である。
＜右が馬の背、その向こうが百�阨ｽ＞
＜馬の背から赤石岳を振り返る（岩石が赤っぽいのが分かるでしょうか？）＞
＜ひろ〜い百間平＞	＜百間平の標識と赤石岳＞
１３：１０　百間平 馬の背でもゆったりと休憩、しばらく休んでいると百�阨ｽに向かう若い男女、ひょっとしたらと思ってさっきの豚カツ情報のおじさんのことを聞くと案の定、俺にしたのと同じ内容の話が利けたそうである。 相当感激したと見えてすれ違うほとんどの登山者にこの情報を伝達している模様！ 昼食を摂ろうと荒川小屋の弁当を開けてみるとこぶりではあるが５個のおにぎり、疲れて食欲のない俺には多すぎると思案しているところに単独男性が通りかかった。変なお願いではあるが、何とかおにぎりを引き受けてほしいと頼むと気軽にＯＫとのこと、３個を引き受けてもらって一安心！残ったおにぎりの１個が甘納豆の赤飯のおにぎり、思っていたほどまずくは無く、無事初体験完了！
＜百�闢ｴ山の家＞
＜これが名物豚カツ、それに蕎麦も＞	＜内部の様子＞
１４：１０　百間洞山の家 百間平が終わるとそれまでのツケを返すような急降下！ かなりザレているのと疲労がたまってもいるのでスリップ転倒に気を付けながらゆっくりと降りる。 やがて森林限界が終わりしばらくするとテン場が現われ、その先で結構水量の多い沢にぶつかると小屋はすぐそこ。 部屋は３階、どうもあまり混んでいない模様！ザックを部屋に置いて外のテーブルで早速ビール！時間も早いのであまりピッチを上げると取り返しのつかないことになる、ちびちびと飲んで時間を潰す。 そのうちにみなさんも出てきて山談義等・・・。 昼間の豚カツ情報のおじさんの話も出たが、あの話は多くの人に伝えられたようである。 そのうちに夕食タイム、俺を含めてまず最初のグループ！あの情報に松が居は無く、揚げたてで外はぱりぱり・中はジューシーな一級豚カツ、ご飯は断ってお酒で食したが久しぶりの豪華な晩酌に大満足！その後は食事が終わった食堂が解放されたので、天気予報を見ながらの情報交換タイム！若い人が多く、次から次にといろんな話題でかなり盛り上がった。最後に、明日の聖平小屋での縦走打ち上げパーティーの約束などを交わしながら、夜は更けていったのであった。
［五日目］百�闢ｴ山の家から聖平小屋　に続く（作成中です）
［ＨＯＭＥ］