(おお) (だけ)守門(すもん)(だけ))・鬼ヶ(おにが)面山(つらやま)浅草(あさくさ)(だけ)

 

 

 

 

 

 

かなり以前だが、山でご一緒させていただいた方から、

一度は、守門岳のヒメサユリを見てごらん!と、紹介されていて、

毎年のように計画はしてきたものの、天候都合やら所用などでなかなか実現することができなかった。

今年は、梅雨の晴れ間とヒメサユリの開花時期がうまく合いそうな感じだったので、思い切って出かけることにした。

せっかく遠いところに行くのだから、欲張って浅草岳にも登ることとし、

民宿で一泊するという相当贅沢な山行計画である!

 

 

 

[一日目 大 岳(守門岳)]

2013年6月30日 保久礼コース〜大岳〜二口コース(単独・日帰り)

 

 

 

 

 

 

<道中の高速での日の出(まん丸くってなかなか良かった)>

 

 

 

 

 

 

<登山マップ(マップをクリックすると位置図に)>

守門岳

守門岳(すもんだけ)は、新潟県魚沼市三条市長岡市にまたがる第四紀火山である。標高は袴岳の1537.2m

およそ240万年前〜170万年前に活動した安山岩質の成層火山である。西側より、大岳、青雲岳(あおくもだけ)、

袴岳の三つのピークで構成され、総称して守門岳と称する。雪消えが遅く、頂上付近の大雪庇で知られる。

 

 

 

 

 

 

 

<要所要所には結構分かり易い標識が・・・>

 

<駐車場(奥の方は案外空いていた)>

○登山地図を見ながら計画したには、二口登山口に車を置いて守門岳の主峰袴岳に登頂、帰路は大岳を経由して保久礼登山口に下山、林道を歩いて二口の戻るコースだったのだが、二口へのアプローチが工事中とのことで、今一つはっきりしないためNet情報や民宿情報を勘案し、保久礼〜袴岳〜大岳分岐で二口へ下山して林道歩きで保久礼に戻るコースに変更していたのだが???。

740 保久礼登山口駐車場

家を2:50頃に出発し、北陸道・関越道と乗り継ぎ長岡ICからは国道8号線・同290号線・県道347号線と、結構複雑なルートにもかかわらず、カーナビのお蔭でスムーズに到着できた。

(カーナビは途中までしか認識しなかったが、案内標識がしっかりしていたので助かった)

朝食は、運転しながら摂り、休憩も最小限にしたおかげで予定より30分余り早く到着できた。

到着してびっくり、結構広い駐車場は満車状態!仕方がないので駐車場入り口路肩の狭いスペースに無理やり止めた。

 

 

 

 

 

<保久礼(ほきゅれ)小屋>

 

<小屋横の登山口>

 

 

 

 

 

<キビタキ小屋まではこんな階段が続く>

 

<展望台から展望>

 

 

 

 

 

 

 

<キビタキ清水>

 

<キビタキ小屋>

8:20 キビタキ小屋

保久礼小屋にはトイレ(水洗ではない)が併設されていて、少し高いところに積雪時用の入り区ともついているが、あまり大きくはない。それに内部は物が置いてあり、あまり綺麗でもないので非常時にしか泊まりたくはない。

 

保久礼の小屋からキビタキ小屋までは、結構急な階段が続き結構体力を消耗させられる。

キビタキ小屋の横には余り量は多くは無いが、冷たい清水が湧いていてここがこのコース最後の水場になる。

 

 

 

 

 

 

 

<モウセンゴケ>

 

<コイワカガミ>

9:25 不動平

ブナ林が灌木に変わって頭上が明るくなり、足元にコイワザクラが目立つようになってくれば不動平、登山道脇の大岩の上に不動明王が奉ってあった。

 

 

 

 

<大岳山頂>

 

 

 

 

 

 

 

<上の写真のヒメサユリをアップ>

 

<ヒメサユリの蕾>

 

 

 

 

 

 

<守門岳(正面左端のやや尖ったのが主峰の袴岳>

9:50 大岳山頂

灌木の中、登山道がやや急になるとすぐに山頂!山頂直前にまだまだ固いヒメサユリの蕾がいくつか、山頂祠の足元にはやや遅めだが横に鉄製の鳥居を従えて1輪咲いている。

しまった!ちょっと早すぎた!と思っても後の祭り、来てしまった以上は・・・。

保久礼小屋からの標準タイムが1時間20分なので、かなり草臥れて遅くなった感じがしたがまずまずのスピードだったことになる。

山頂広場のすぐ先は展望が開けて守門岳の主稜がデデーンと現われる。

雑木の山腹の緑と、残雪の白とのコントラストが素晴らしい!

ここで休憩していた浜松からの3人組の女性から耳より情報取得、早すぎたと思っていたヒメサユリはここから降る鞍部までに結構咲いているとのこと、また昨日行った浅草岳では六里コースのヒメサユリが最盛期で絶対行くべきだとのこと。なんだかうれしくなってきてしまった。

 

 

 

 

 

 

 

<ヒメサユリ>

 

<オニアザミ>

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<ヒメサユリ>

日本特産のユリで、宮城県南部、及び新潟県、福島県、山形県が県境を接する飯豊連峰、吾妻山、守門岳周辺にしか群生していない貴重な植物。野生種は環境省のレッドリストでは準絶滅危惧(NT)、及び国際自然保護連合(IUCN)の「レッドリスト」ではEndangered (EN)に指定されている絶滅危惧種でもある。高さは3050cm程度。鱗茎は卵形で、葉は広披針形をしている。開花時期は6月〜8月で、花は筒形で横向きに開く。花径は56cm程、長さは8cm程度。花は薄いピンク色で斑点がないのが特徴。ヤマユリほどではないが、花の香りは甘くとても濃厚である。尚、良く似たユリにササユリがあるが、オトメユリはおしべの先が黄色くなっているところで区別される。

 

 

 

 

 

 

 

<ニッコウキスゲもちらほら>

 

<守門岳とヒメサユリ>

11:40 大岳分岐

大岳山頂から鞍部までの登山道はヒメサユリがいっぱい!さらにニッコウキスゲ・オニアザミ・シラネアオイ・タニウツギ・コバイケソウ等など結構なお花畑!こうなったらコースタイムなどとは言っておられない、下手な分だけゆったりと時間をかけて写真を撮りまくった!(その割には帰って見てみたら良い写真はほとんどなかったのだが・・・、まぁ〜毎度のことで慣れてはいるけど)

あまりしっかり地図を見ていなかったので、大岳分岐はこの鞍部にあると思っていたが、実際は更に登りかえした守門岳の主稜戦場だった。

ここから守門岳の主峰袴岳(上の地図では守門岳と記述してある)への往復時間は約1時間半、食事時間を入れると保久礼への帰着は16時過ぎになる。まして、周回コースが好きな俺としては、二口登山口経由をしたいのでさらに遅くなる勘定、主目的のヒメサユリはほぼ十分に堪能したし、体力的にも自信が無いし!と、いうことでまたまた山頂は踏まずにこのまま二口登山口に向かって下山することにした。

 

 

 

 

 

 

 

<滝見台>

 

<オカバミ滝>

 

 

 

 

 

 

 

<谷内平>

 

<護人清水>

13:25 谷内平(上の地図で891,5と記述してある場所?)

最初にうちは結構急な降りだったが徐々に緩やかになってきた。

途中の五合目には滝見台という岩場があってかなり大きなオカバミ滝が彼方に見える。

やがて遠くに最後の雪渓が見えてくるが、この雪渓のところが谷内平結構広い平原になっている。

 

 

 

 

 

 

 

<二口登山口>

 

<二口駐車場トイレ>

13:50 護人清水

谷内平からはところどころに急坂は有るもののほとんどが緩やかな登山道、やがて降りきったところに栃の大木が現われる。

この脇には、結構豊富な量の清水が湧いている。ここが護人清水。あまり長く手を入れていると痛く感じるほど冷たく、これまで飲んだこともないほどのうまさを感じた。

14:25 二口登山口

護人清水を過ぎてからも緩やかな歩きやすい登山道、突然谷沿いの平坦な河原歩きに変わったと思ったらすぐに二口の登山口、その先の橋のたもとが二口駐車場、車が1台止まっていたが、その先の道路には通行止めのバリケードがあったが、保久礼の方から降ってきた車が、その脇を通過していった。ここに来て初めてここまでの林道が通れることがはっきりした。

 

 

 

 

 

 

 

<林道から保久礼小屋への分岐>

 

<保久礼小屋から林道への分岐>

14:55 保久礼への登山道分岐

この分岐が分かるかどうか心配だったが、俺と逆コースを辿ったらしいすれ違った人に聞くと、下草が刈り払ってあり分かり易いとのことでほっとして先に進むことができた。

15:40 保久礼駐車場帰着

分岐から相当長い平坦な登山道、あまり長すぎて心配になったころ、山の斜面に向かって登山道らしくなってきた。

今朝は、分岐(合流点)が良くわからなかったが、着いてみれば保久礼小屋のすぐ手前、駐車場はすぐ先である。

 

 

 

 

 

 

[雑 感]

保久礼の駐車場でカーナビの地図を確認したら、予約してある民宿へは二口駐車場からが近いようで、そちらに向かったがその途中に工事個所があり、普段はそこで進入禁止となってみたいで、民宿で教わっていたように今回は日曜日で工事が休み!それで通れたらしい?が結構長い間工事をやっているようで、なんとなく素朴な疑問を持ったのは俺だけだろうか?

民宿に着いたら早速入浴、そして昼ごろから我慢してきたビールをグビグビッ!至福の時を満喫、安いもんである。

さらに夕食は出来次第、とお願いし17:30頃からとりあえず広間で俺一人の宴会開始!

料理は、都会の人たちならば歓声物の山菜を中心としたおかみさん手作り、やがて今夜のもう一人の宿泊者も到着してややにぎやかになった。どこかで見た人?と思っていたが、よく聞けば二口への通行止め箇所の手前に駐車して歩いて帰っているときに追い抜きざまに同乗を誘ったけれど、車までもう少しだから歩くと言ったその人だった。

明日も浅草岳に登る予定とのことで、同じ予定なので大いに盛り上がったが、余り酒は飲めないようで盛り上がったのは俺だけだったかもしれない。

 

民宿 小西屋

・・・あまり派手なホームページではないが、登山情報も含めて情報量が多く、今回の山行には大いに役立った。

 

[二日目 浅草岳]に続く

 

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