北 岳・間ノ岳 (白根(峰)三山変じて二山に・・・) [概略行程] <一日目> 自宅=仙流荘駐車場⇒(南アルプスバス)⇒北沢峠⇒(南アルプス林道バス)⇒広河原山荘 (テント泊) <二日目> 広河原山荘→(大樺沢)→二俣→八本歯のコル→(巻道)→北岳山荘 (テント泊) <三日目> 北岳山荘→間ノ岳・農鳥岳→北岳山荘 (テント泊) <四日目> 北岳山荘→北岳→(草すべり)→(白根御池小屋)→広河原⇒北沢峠⇒仙流荘駐車場=自宅 ■三日目 [北岳山荘〜間ノ岳〜北沢〜北岳肩ノ小屋] |
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4:30 起床 やはりテントの傾斜が悪かった。涸沢で十分に懲りているはずなのに・・・・・・・・ とにかく夜中に目が覚めるたびに、テントの端の方に滑って行っている体を元の戻す作業が煩わしい!傾斜はあまり強くはないのだが、エアーマットがよく滑るみたいであ る。なんやかんやと何度も目を覚ますうちに朝になってしまった感じである。 |
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<日の出・左端のコルが八本歯のコル、右端の山が辻山か?> |
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<朝の富士山> |
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<日の出のパノラマ(左端が北岳)> |
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5:09 日の出 雲が少なくて、赤く染まる部分が物足りない感じではあるが、なにしろ自然相手のことである贅沢は言えない。 しかし、テントの中からこんな写真が撮れるのだから、なんともぜいたくな話である。夕べの、睡眠不足を棚に上げ、いい場所を選んだものだと思う俺は単純そのもの! |
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<妙な筋のついた富士山> |
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<右が中白根山> |
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<富士山> |
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<間ノ岳山頂> |
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<左が農鳥岳、右が塩見岳> |
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6:10 間の岳に向けて出発 今日は間ノ岳・農鳥岳のピストンの予定なのでは、テントを設営したままアタックザックのみで出発。 何時ころからか富士山には何種類かに薄い帯状の水平の雲がかかって、いい雰囲気の中、今日もいい天気ですでにかなりの汗が出てくる。 6:40 中白根山 朝一番の登山はいつでも息が切れやすい!大した傾斜でもないのに休み休み進む。 振り向けば北岳が大きく覆いかぶさって見えていて、あんな所をテント装備で登れるのか?まして明日は最終日、広河原まで降りてバスに乗らなければならないのであ !だんだん心配が募ってくるのであった。 7:50 間の岳山頂 登山道は相変わらず緩やかではあるが、だんだん気温が上がってきて水の消費が多く、既に持参の1/3を消費。 今日の昼食は例の棒ラーメンなのだが、かなり心細い状況である。 中白根山から先では見えなかった富士山も、ここでは前の広場越しにほぼ真正面に見られる。その左先が農鳥岳への大下り!見るからに大きく下っている。 今日はピストンなのでこれを二度通過しなければならないのだが、昨晩の寝不足に心細い水の残量、それに北岳への急登等等、考え出すと足が先に進まなくなってきた。 こうなったら俺の性格としてはどうにもならない、今日はこのまま戻って山荘でテント撤収、北岳肩ノ小屋まで進んでおこう・・・・・・・・! と、いうことで、富士山がガスに隠れ出したのを機にUターン!!!!!悲しいかなこれで今回の白根三山征服は無くなったのである。 |
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<中白根山中腹から北岳、左奥は甲斐駒ケ岳、右奥は八ケ岳> |
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<八本歯のコルをアップで> |
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9:30 北岳山荘に帰着 ゆっくりと北岳やら花の写真を撮りながらだったが、体調が戻ってきたのか思いのほか早く着くことができた。ますます暑くなってきたので喉はカラカラ!山荘に飛び込んで かき氷!と言いたいところであるが、無かったのでフルーツアイスを注文!300円?えらく安いな〜と思ったが、現物はことのほか小さかった。 10:30 北岳に向けて出発 日が射してから結構時間がたったので、テントは充分に乾いていると思ったが、そんなことはなく何時も通り湿っていた。 かなり険しくは見えるが、コースタイムは1時間20分で山頂ということになので、時間的には余裕がる。 ゆっくりと撤収して水を仕入れて朝飯を食っていたら、この時間になってしまった。宿泊者達は皆すでに出発した後、しんがりとなって静かな山荘を後にした。 |
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<イワキキョウ> |
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<チングルマの穂> |
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<シコタンハコベ> |
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<シコタンソウ(稀少種だそうな)> |
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<タカネツメクサ> |
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<チシマキキョウ> |
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<ミヤマコゴメグサ> |
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<お花畑(キタダケソウは見当たらない)> |
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<イワベンケイ> |
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<タカネヒゴタイ> |
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<登山道の要旨(八本歯のコル分岐の少し上から山荘を振り返る)> |
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<山頂手前の登山道(前方は偽の山頂)> |
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<山頂標識1> |
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<山頂のお地蔵さん> |
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11:50 八本歯のコル分岐 山荘からしばらくは尾根筋を通るが、その後は総じて尾根の西側をアップダウンしながら進み、このコルへの分岐でいったん尾根筋に戻る。 12:20 北岳山頂 分岐からはやや傾斜を増してくるが、合理的な?コース取りがしてあるので下から眺めて心配したほどは険しくない。 このあたりは、あまり花が多いとは言えないが背に低い植物が多いと感じた。ここでも、見慣れない花を見つけた。 登りきったピークがところが山頂だと思ってそれを目標に頑張ってきたが、山頂はさらにその先!一度小さく下って登り返したところに、いかにも南アルプスの山頂標識らし い団子の串刺しのような標識があった。よくわからないが、そのすぐ先にも山頂の標識が・・・・・・・ <シコタンハコベ> 色丹島で発見されたのでこの名がつきました。別名ネムロハコベともいいます。高山の砂礫地や岩壁に生育します。白い5枚の花びらはそれぞれ深く2つに裂けるので一 見10枚あるように見えます。葯の色が赤く特徴的です。 |
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<中白峰沢の頭とその登山道(この先は両俣小屋)> |
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<チョウノスケソウの穂?> |
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<北岳肩ノ小屋> |
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<岩ひばりの夫婦> |
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<肩ノ小屋のテラス> |
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<テン場(右列下から3番目が俺の)> |
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<テン場下のお花畑> |
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<瞬間だったがブロッケン現象(見えるかな?)> |
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<単なる夕日> |
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<この月に下に富士山がある筈?> |
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13:05 北岳肩ノ小屋 山荘から2時間の所を2時間半で着いた勘定になる。 相変わらずのせっかちな性格!時間に十分な余裕があるので山頂でゆったり・まったりして時間を過ごせばいいものを・・・・・・・・ (日本第二位の山頂なんてめったやたら来れんのに〜!) 到着してさっそくテン場の手続き、テン場は小屋の直下で水場に降る途中の大きなお花畑のすぐ上、今回は時間が早いので、かなり空いている。 設営に当たっては、地面の水平度のチェック!隣人の偵察、トイレとの距離と風向き、ビール購入のための小屋との距離それに風景との関係等等、かなり気を使う要素が 多いのである。今回も、テントの中から朝日や富士山が容易に見られるように、入り口の向きを吟味して設営! あとは寝るだけである!が、時間が早すぎる!すぐ近くのお花畑散策やビールを飲みながら時間をつぶすというなんとも贅沢な時間をすごした。 今夜の夕食は飛騨牛の焼肉なのだが、ずーっと気温が高かったので腐敗が気になり、少しでも早いうちに食してしまおうと、昼間のビールのおつまみにすることにし、夕食 には行動食を充てることにした。何んとも合理的な変更である。 「千丈が岳と夕日」を楽しみにしていたのだが雲が多くて駄目だった!また、ひょっとしたら赤くなった富士山がなどとも思ったが富士山の姿すら見られなかった。 |
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