[ 728日 二日目 ]  種池山荘〜針ノ木小屋

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<狭いテン場>

 

<キヌガサソウの群落>

 

5:15 テント撤収終了・出発

快適な朝を迎えた。テン場から見られる鹿島槍と爺の間の空がうっすらと赤く染まっている。

体調、気力とも充実!いつも楽しみにしている日の出だが、このテン場では見られなくて爺ヶ岳に行かなければならないらしい。が、今日のルートは標準でも7

間程度、テントを背負った俺ではどれだけかかるかわからない。ここは、体力温存方針を採用してまたしても爺ヶ岳はパス!

針ノ木方面への登山道はテン場の脇から始まる。テン場の真裏あたりにはいきなりの、キヌガサソウの群落に驚かされる。

相前後して出発した神戸若夫婦も花に興味があるみたいで、感嘆の声を上げている。

 

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<蓮華岳・針ノ木岳・スバリ岳>

 

<シラネアオイ>

 

 

 

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<ウサギギク>

 

<シナノキンバイ>

 

 

 

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<ハクサンチドリ>

 

<ウスユキソウ>

 

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<ミヤマクワガタ>

 

<岩小屋沢岳山頂>

 

7:00 岩小屋沢岳(2,630.3m)山頂

右手に若干ボヤっとはしているが、立山の山々を眺めながらの縦走は心地よい!キヌガサソウ群落の先もお花畑が多い。

お花畑の上の池のそばには、今回初のお目見えシラネアオイも・・・・・・・、途中右側が崩落して切り立った、尾根もあり中々面白い銃走路である。

 

 

 

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<遠くに新越山荘>

 

<新越山荘>

 

 

 

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<子や内に掲示して会ったコースタイム表>

 

<綺麗な虫がシナノキンバイに>

 

 

 

7:40 新越山荘

岩小屋沢岳の先のピークから新越山荘が遠くに見え出すが、俺が写真を撮ったり重い荷物にあえいでいる間に、神戸若夫婦は小屋の向こうに小さく見えるように

なってしまっていた。

小屋の前後も相変わらずのお花畑!まだ朝食を摂っていなかったので、何ができるか聞いたら「ラーメンなら・・・」とのこと、朝からなんだとは思ったがこれから先

5時間の長丁場なので、ありがたく頂くことにした。

 

 

 

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<鳴沢岳山頂標識>

 

<鳴沢岳山頂から岩小屋沢岳を振り返る>

 

 

 

8:50 鳴沢岳山頂

新越山荘からは、いきなりの急登一寸した岩登りの様相である。

本当ならば、ストックは仕舞って四肢だけで登るのが正解なのだが、面倒がったばかりにストックが邪魔になって、余計時間がかかってしまったようだ。

このあたりから、風が強くなってガスが多くなってきてなにやらイヤーな予感!

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<赤沢岳山頂>

 

<チラッとだけ見えた黒部湖>

 

 

 

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<どの辺かよく覚えていないがかなり怖かった>

 

<何とかこの一枚だけ・・・・>

 

 

 

10:00 赤沢岳山頂

このあたりから風・雨・ガスの3拍子揃い踏み!

時々、スーっとガスが取れて周囲の景色がわかるときはあるが、下を向いてただただもくもくと歩いているのでそのタイミングが合わない。

 

12:05 スバリ岳山頂

スバリ岳の手前から風雨は最高潮を迎えて、自分が何処にいるのかさえわからず、ただ踏み後をたどって行くのが精一杯!ありがたいことにこのコースは一本

道なので忠実に踏み跡をたどれば目的地に到達できる。

新越山荘のおばちゃんが行っていたように、スバリへ向かっていて歩き飽きたころにコマクサが現れた。

雨が酷いのでカメラを出すのを躊躇したが、あまりにも可憐な色に大急ぎで撮影。数枚撮ったが、何とか見られるのは一枚きりだった。

コマクサの咲いているところを過ぎると、またもやかなりの急登!やけっぱちになって進むといきなり手を振ってくれる女性二人!昨日の宴会メンバー(お二人は

酒を飲まないようだが)東京の姉妹であった。彼女らは4:30に小屋を出発したそうであるが、俺と同じくらいへばってしまっているようである。

 

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<針ノ木岳山頂>

 

<針ノ木小屋>

 

 

 

13:10 針ノ木岳山頂

これまでの登山の中で最高にへばってしまっていたが、風雨が酷くてとても休む気分にはなれない!一寸立ち止まって顔を拭いたりしながら姉妹と前後して進ん

でゆくと、遠くにボーっと標識のようなものが・・・・・・山頂だぁ〜!と思わず叫んでしまったが、姉妹には見えないようでこんなに早く着く筈はない!と信じてくれな

い。それでも、数分して山頂に立つことができ皆で安堵の瞬間を迎えた。

 

14:10 針ノ木小屋

山頂から小までは40分、山頂でしばらく休んでから小屋に向かうと言う姉妹を残して山中を後に・・・・・・・

このころからあの暴風雨がだんだん穏やかになってきて、小屋が見えたころには雨は止んでいた。さっきまでの暴風雨で、レインウェアーの中はびしょ濡れ!こん

な状態ではテントを張る気にはなれない、まして乾燥室は小屋泊者のみの特権のようである。

今日の夕飯には、ギョウザ鍋を用意しているので受付で素泊まりの手続きをした。案内された部屋は大部屋で、夫婦連れがほとんどのようである。

俺の場所は入り口傍の一畳の奥側、一畳に二人と聞いたときにはたいしたことはないと思ったが、現物を見れば想像出来ないくらいの狭さである。

気を取り直して、食堂に行って夕飯まで小宴会!東京の姉妹に富山のグループを交えて山談義やら今日の愚痴やら・・・・・・・そのうちに夕飯の時間、食堂を明け

渡して自炊室で寂しく一人宴会!部屋に戻ると、どうも入り口側の一人分のスペースは、ダミーのようで朝まで埋まることはなかった!(受付時に、初小屋泊なの

でと、お願いしたのが良かったのでは?と今でも感謝の気持ちでいる)早めに睡眠導入剤を飲んだが、隣のおじさんとまたまた山談義、中々寝られない・・・・・・

 

 

 

 

明日は絶対晴れるぞ!と、心に決めて就寝態勢に。。。。が、隣の新潟のおじさん、耳元で大鼾!

 

 

[ 7月29日 三日目 ] <最終日> に続く!!!

 

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