涸沢・北穂 二日目

image001

image003

<ちょっぴりモルゲンロート>

<これから北穂に挑戦>

5:00 モルゲンロート

昨日のうちに、売店のお嬢さんに聞いていたとおり、5時に薄いながらも赤く染まりだして、やがて朝の爽やかな白に戻る。

 

5:50 北穂に向けて出発

今日は昨日のようにノーアイゼンというわけにはいかない!身支度を整えてアタックザックに必要なものを詰め込んで、超張り切って

テントを後にする。

小屋のところで、山岳救助隊に呼び止められて、昨日滑落事故があって何かで切った足から出血が凄かった、くれぐれも気をつける

ようにとアドバイスをされた。

早朝からごくろうさまです。

 

image005

image007

<小屋の横で待ち構えている救助隊の人たち>

<テント村>

 

image010

image011

<いきなりの急登>

<もうこんなに登っちゃった!>

写真で見るよりかなり急な登りである!

直登をするので、夏道よりは距離はうんと近いと思うんだけど、なかなかはかどらない。

 

image013

image015

<写りは悪いがかなりの急登である(登ることに夢中で写真はこれだけ・・・・)>

なにしろず〜っと胸を着くような急登、10歩登ってしばらく休憩!休憩してちょこっと登る、こんな感じでも足を動かしていれば進むものだ。

下を振り返って、あまりの急さに帰りが心配になりながらも何とかがんばろうと、喘ぎ喘ぎ登り続ける。

降りのトレースと登りとは歩幅が違うので、朝一番の降りトレースが殆どの登りはなんとも歩きづらい。

 

image017

image019

<北穂と北穂南峰のコルから笠と白山>

<槍と大キレット>

8:50 北穂山頂

急登最後の一歩!うわ〜!着いたぞ〜!縦だけの額縁のようなコルの峰と峰の間から正面に笠、遠くに白山がくっきりと見えて大感激!

あと一息で山頂!

山頂の手前は雪が解けていてアイゼンをギーギー軋ませながら、何とか山頂に辿りついたというか辿りつけた!という感じ。

360度の大パノラマとはこのこと、空気もきれいなのでかなり遠くまで見渡せる。

もたもたながらも急登を制覇した最高のご褒美である。

意外なことに山頂は俺一人だけ、風が強くなって汗が引いて少し寒くなったところで山荘に行く、テラスには大勢の人がゆったりと寛いでいた。

 

 

 

image021

image023

<向こうは白馬?>

<槍をアップで>

 

image025

image027

<北穂小屋から大キレットに向かう3人組>

<穂高のほうから縦走者が・・・・・・>

さっき登ってきた急登が、限界だと思っていたのだが、上の写真の3人の降りていくところはさらに急で、俺としては殺されても行く気がおきない。

見ているだけで恐怖を感じる。

これから、6時間かけて槍まで縦走するとのこと、なんとも凄い人たちがいるもんだ!

 

image029

image031

<北穂東稜と屏風岩>

<かなりテントが増えていた>

10:20 下山開始

穂高のほうからの縦走路を見ると、雪に覆われているうえに、これまで以上に急なところもあるので、とてもじゃないが俺の手に負えるコースではな

い!

当初の目標の縦走は一瞬のうちにどこかに行ったしまった。

時間は早いが、ゆっくり降りてまた、おでんにビールでもすっか〜、なんて思いながら下山開始しようとするが、切り立ったような傾斜になかなか一歩目

が踏み出せない。

えいっとばかりに、気合を入れて降り始めるが滑落の二文字が頭から離れない。

しばらくすると慣れてきたが、やや緩やかになったところで三重から見えているご夫婦が、お尻セードをするというので俺も見習うことにした。

なんとも効率のいいもので、あれだけ苦労して登ったのだが、あっという間に1/3位を降り切ってしまっていた。

 

12:40 テン場着

お尻セードで、お尻がべたべたに濡れてしまった。

着替えを持ってきていなかったので、テントの上にのせて干しながら(さすがにパンツは中で)、昨日重い思いをして持ってきた500MLのビールをグビ

リグビリ!

そうこうしているうちに、いい時間になったのでまたもやおでんに駆けつける。

さっき飲んだばかりだが、また一味違って美味い!ちなみに今回は、おでんに生ビールのセットを販売開始していた。

次から次へと登ってくる登山者で、テン場はほぼ満タン状態!良い日に来たもんだと一人でほくそ笑みながら夜は深けてゆくのであった。

 

[三日目(帰路に着くに行く]

[嫌だからHOMEに戻る]