南岳〜槍ヶ岳

日 程 2004.07.11〜12 新穂高〜南岳新道〜南岳〜槍ヶ岳〜新穂高(周 回)

 

の今年の登山目標一つである、大キレット縦走をテン泊装備で体力的に大丈夫かチェックする目的で、

急登の名高い南岳新道にチャレンジすることにした。

更に、自分の耐久力もチェックする意味で、槍ヶ岳まで足を延ばすこととし雨のち晴れの天気

予報を信じていざ出発!

 

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[1日目]

 

5:20 新穂高村営無料駐車場到着

大急ぎで身支度を整えバスターミナルのトイレを拝借、出発しようとしたところで雨!

これは覚悟の上、早速レインウェアを着込んでまずは穂高平へ。

 

6:40 穂高平

途中の夏用近道が使えるようになっていたので、これを利用させて戴く。

前の時は崩壊のため使えなかったが、崩れたところはきれいに補修されていた。

そのおかげで、標準コースタイムの1時間で到着できたのは、後の行程を考えるとありがたかった。

 

:40 白出沢 

ここで大休止をかねて朝食。

そのあいだに若い人が追い越していったが、槍ヶ岳へ日帰り往復とのこと、俺には無理!!

・・・・・だろうな!

 

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<放牧中>

 

<明神岳方面>

<新穂高方面>

<センジュガンビも>

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9:00 滝谷出合い

谷を渡る橋は、真新しい三本の角材を束ねた立派なものになっていた。

後で槍平小屋の人の聞いたのだが、昨年まの橋は流失して7/1に架けたばかりだそうだ。

 

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<滝谷の滝を望む>

 

<藤木レリーフ>

<新しい橋>

<ゴゼンタチバナ>

 

 

 

 

 

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10:20 槍平小屋

標準のコースタイムにたいして、1時間遅れでようやく到着したが目的の南岳方面はガスで

ぼんやりとしか見えない。

ここでも、空腹を感じて小屋の軽食をと思ったが、時間が早すぎたのでおにぎりをほうばる。

小屋の玄関先には、ハート型の石を探して鐘を鳴らすと幸福になるというBOXが新しく設置

してあった。

 

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<幸福の鐘?>

 

<タカネグンナイフウロ>

<ミヤマカラマツ>

<ミソガワソウ>

 

 

 

 

 

 

 

13:40 南岳西尾根のコル(救急箱平?)

槍平小屋の作業小屋?に南岳への標識があって、それに従って細い登山道をたどる。

すぐに小さな小川?を越すが、そこに花時期を終えたキヌガサソウが、手の届く範囲に生え

ていた。

30分ほどで南沢、対岸のとりつきにたいする注意標識があって、慎重に沢の中央を登ると

大きな岩に南沢と書いてあリ、対岸の取り付きが見えてくる、標識がふんだんなので今の時

期なら迷うことはない。

 

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<南沢右岸標識>

<中央の岩が標識>

<沢左岸から望む>

 

 

 

 

 

 

いきなりの急登、笠新道とは比べものにならないくらい辛い!ほとんどが短い梯子のコース

と言っても過言ではない。

途中で近道の標識に突き当たり、行くのは自由だがかなり急だと書いてあったが、早く着き

たいばかりに迷わず近 道を選んだが、なるほどっと思わせるような急登であった。

コースが尾根道に変わっても、急登であることには変わりないが、ハクサンフウロ・ミヤマダ

イコンソウなどが見え始めるとすぐに、赤十字マークのついた救急箱が設置されていて驚か

される。

(FIRST AID BOX収納品=救急用品・携帯電池・非常食・ビニールテープ・飲料水・乾電

池・ヘッドランプ)

南沢側はすっぱり切り落ちているが、滝谷川の斜面はお花畑になっていて、コバイケソウや

ハクサンフウロ、遅霜にあたったのか枯れかけた黒百合も見られる。

上を見上げれば、ガスに霞んだごつごつの岩峰が聳えている。まだあんなところを登るのか?

と、ややため息気味!

 

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<見上げるとすごく急です>

 

<救急箱>

<ハクサンフロ> 

 <コバイケソウ>

 

 

 

 

 

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14:40 南岳小屋まで40分の標識

岩峰目指して登っていくと、いきなり足元に南岳小屋まで一時間の標識が現れる。

漸く3/4来たかと想うと気が緩みそうになるが、今までかかった時間と疲労を考えると油断

はできない。

ここからは痩せ尾根の這い松の上に架けられた木道を歩いてちょっとした鉄梯子を降りる。

そして、今思い出しても身のすくむ雪渓を横断!雪を切って通路が造ってあったようであるが

雨で崩れていてざくざくなので滑りやすい。

ストックも持っていないので、バランスがとれずじわじわとわたっていくしかなかった。

恐怖の雪渓を渡りきれば、ご褒美のような広〜いお花畑が待っている。ハクサンイチゲ、シ

ナノキンバイ、マルバタケブキ等と数え切れないくらいの種類である。

 

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<雪渓まえの木道>

 

<雪渓に降りる梯子> 

<雪渓は怖かった>

<岩が標識>

 

 

 

 

 

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15:50 南岳小屋

岩の標識からも、カールの中の急登をジグザグに登っていく。

カールを過ぎると3本の丸太で造った橋を渡るが、崩れ落ちた部分に架けられているので、

下を見るとかなりの高度感である。

橋を過ぎると緩やかになり、小屋まででもう少しの標識があるが騙されてはいけない!疲れ

切った体には永遠と思われるくらい遠い。

早速、テン場使用に手続きをして設営にかかったが突然の横殴りの雨、中断もできないまま

継続したが、適当に張ったときにはずぶ濡れ状態だった。

やむなくストーブで乾かしながらの一人宴会に突入!

今日のメニューは清見の久蔵のホルモン。いつもならテントの前室で焼くんだが、風雨のた

めテントの中で・・・・・・

これが失敗!翌朝テントの中はすごい臭いで気持ちが悪くなるくらい、この臭いはしばらくと

れないかもしれない。

食事もビールも焼酎も終わって、外にでてみれば笠ヶ岳の上の方が少し赤く染まっていた。

明日は、希望がもてそう!

 

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<南岳小屋>

 

<笠方面>

<薬師方面>           

<北 穂>

 

 

 

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