千枚岳〜聖岳縦走
＜登山地図（地図をクリックすると位置図）＞
概略日程 ＜初　　日＞畑薙夏季臨時駐車場＝＝東海フォレストバス＝＝椹島＝＝二軒小屋ロッジ（泊） ＜二日目＞二間小屋ロッジ〜千枚小屋（泊） ＜三日目＞千枚小屋〜千枚岳〜悪沢岳〜荒川小屋（泊） ＜四日目＞荒川小屋〜赤石岳〜百�闢ｴ山の家（泊） ＜五日目＞百�闢ｴ山の家〜聖岳〜聖平小屋（泊） ＜六日目＞聖平小屋〜聖岳登山口＝＝井川観光協会送迎バス※＝＝畑薙下記臨時駐車場帰着 ※計画時点ではこのバスの存在を知らず、椹島まで一旦戻り東海フォレストバスで駐車場に帰着する予定だった
［六日目（最終日）］聖平小屋から聖沢登山口
＜出発前＞
５：１０　聖平小屋出発 長かった縦走の最後の今日は、適当な時間に出発して１３時に聖沢登山口で畑薙ダム方面に行く井川観光協会送迎バスに乗車し、臨時駐車場に行って車を回収後約７時間かけて帰宅する過酷な予定なのである。 （重要・・・・・荒川・聖岳方面の交通事情はここで得られます） 昨晩は、土曜日にかかわらず比較的広い就寝スペースが確保でき、強烈な難路で十分疲れているので、ぐっすり眠られる！と張り切って床（寝袋）に就いたのだが、これが大きな誤算！両サイドから間欠鼾のステレオ放送、それもかなりのボリュームである。明日の行程を考えると十分眠っておかねばならない等と考えれば考えるほど目が冴える！そんなこんなで３時頃になると、左のスピーカーが起床してごそごそと出立準備、準備は前の晩に済ませておけよ！ 完全に頭にきたが本来おとなしい性格の俺、ただただ涙ぐんで耐えていた。 準備を済ませて外に出ると、前のテン場はガスに覆われてぼんやり！しばらく見ていたら時々ガスが薄れ、朝日が丸く直視でき周りがオレンジ色に染まる！あわててカメラを取り出したが間に合わなかった。 しかし何度かこのような現象が現われて何とか撮影成功！
＜実物はもっと幻想的だった＞
＜しつこく富士山！＞
＜下をのぞき込むと・・・ぶるっ＞	＜長〜い滝だった＞
＜途中の標識＞	＜この橋は壊れてしまっていた＞
６：３５　岩頭滝見台 小屋から約１時間の間は沢の水も少ない、小川のような流れに沿った緩やかな降りである。これなら、今日の下山コースは楽勝だな等とルンルン気分で進んでいたら、亜鉛メッキの立派な橋を渡ったところから急な登り、崩壊地でも高巻くのだろうと高をくくって進んでいると、いつの間にか登山しているのか下山しているのかわからなくなるほどのアップダウンの連続！さっき足元にあった流れは遥か下の方になっている。 地図で露地と書いてあるところなのか？岩の上に石碑のようなものがあって、その先がスパっと谷底まで切れ落ちている。恐る恐る下を覗くとずっと下の方に滝が糸のような太さに見える。 ものすごい風が霧を伴って吹き降ろしていて、その霧が目の前まで下りてくるとブロッケン現象が現われるが、風が強くてすぐに消えてしまうのでシャッターチャンスが掴めない！
＜このつり橋はかなり揺れた＞	＜造林小屋跡＞
８：５０　造林小屋跡 強烈なアップダウンの登山道は、地図で乗越書いてあるところ（と思われるところ）まで続いき、場所によっては大崩壊のザレザレの水のある沢の中を歩いたところもあった。 乗越で休憩したが、物凄い強風が聖岳の方から吹き降ろしてきてゆったりできないので地図の確認をして下山再開。 乗越から造林小屋跡までは緩やかな下り坂で鼻歌でも出そうな気分で下山できた。
＜今年の山ブドウは豊作？＞
＜聖沢吊り橋＞
９：４５　聖沢吊り橋 造林小屋からはアップダウンこそないが、かなり急な傾斜のジグザグ路で、買ったばかりの靴が合っていないせいで足が痛くなってくる。 吊り橋に着いてホッと一息！ 靴を脱いで、靴下も脱いで超リラックスして時間調整＋大休止！ポカポカとして気持ち良く眠ってしまいたくなったが、ここで３０分以上休憩して」出発。
＜出合所小屋跡＞	＜聖沢登山口＞
１１：２５　出合所小屋跡 吊り橋からは今縦走最高の快適なトラバース！ 途中の水場では、縦走終了の準備のためにザック内の整理！聖沢でのバスが１３：００なので時間調整も兼ねた。 １２：００　聖沢登山口 小屋跡からは最後の急坂、足はますます痛くなるがあと少しと頑張って下山！ 登山口には聖岳を登るときに先行していたテン泊装備のご夫婦も椹島行のバスを待っていた。 到着して座り込んでしまったが、久しぶりのロングコース完遂で達成感いっぱいだった。 しばらくすると夕立！ザックから傘を取り出して、今回の荷物の中でも不要候補Ｎｏ１だったが漸く役に立てることができた。バスは早目の１２：２０頃到着したので早速乗車して１３時の出発を待った。
おまけ
＜赤石ダム湖の綺麗な湖水＞
[雑　感] 花の時期にはやや早すぎたものの、梅雨明け１０日を狙ったのは正解だった。 計算違いは自分の体力、ほんの十数年前には槍や穂の日帰りもできたし、ごく最近でもテントを背負って大キレットも越せたのに・・・・。何時、どこの登っても楽に登山できたことは無いが、今回は酷過ぎる！ 何とか秋のテント泊に備えて体力増強作戦を展開しなければならない。 それに、今回は多くの荷物を持ちすぎてしまって４５リットルのザックが満杯！肩に担ぐだけでも一苦労だった。 反省結果としては厳選して３２リットルザックで十分行ってこられたと思う。 それにしても、後半の二晩はいろんなところから来ていた若い人たちと愉快に歓談して、大いに元気になったような気がした！どうもありがとうございました。
［ＨＯＭＥ］