荒島岳
勝原コース変じて
2012年 5月24日 下山コース往復(単独・日帰り)
(この、しもやまコースは今年から新たに供用開始されたらしい)
前回の大辻山と同じように、
花のタイミングに大きく遅れたような気がする。
とは思いつつも、何故か行きたい気分が募る!あの山の新緑のブナ林が魅力的なのだ。
NETで様子を探っていたら、21日の山開きに方位盤が新設されたようで、
それがどんなのかも楽しみである。
<真新しい登山マップ(上のマップをクリックすると位置図に)>
<登山口(電柱に案内標識と方向標識)> <越美北線と登山者駐車場(下山時に撮影)>
8:15 下山コース登山口駐車場
勝原へ行く途中で、下山コースの登山口がこの辺?だと注意しながら運転していると、左岸に渡る橋のところで荒島岳登山口の標識を見つけた!近年、ずいぶん荒れて廃道になりつつあると聞いていたので、そこから登るつもりはなかったが、興味半分で様子を見に行くことにした。
右岸にわたってすぐのところに真新しい登山マップの標識が設置してあって、その川側にこれまた新しい感じのコンクリート舗装の駐車場が出来ていた。どうも、従来の下山コースとは全く違う様子に、興味が湧いてきた。
看板によれば、5時間弱で山頂に行けるので、こんな時間でも何とか日帰りが可能?だし、少し手前から見た荒島岳の感じからも距離は大したことはなさそうなので、急きょ登山口を変更してここから登ることにした。
大急ぎで身支度を整えて出発、登山マップでは具体的な登山口が分からなかったが、まずは上流に向かって行ってみる。
すると、公民館と思しき建物のところの電柱に登山口の標識と矢印の標識が見えたので、いつもとは違う様子の登山口と思いつつも急な階段を登って行った。
<ブナの新緑>
<大分登ったぞ!> <最初の休憩ポイント>
<最初の休憩ポイントの案内標識> <あのピークは乗り越す>
9:00 最初の休憩ポイント
先ほどの建物を過ぎて用水沿いに進むと、杉林の中に最初の方向標識が現われてなんだかほっとする。
枯葉を敷き詰めたような比較的緩い登山道がジグザグに、やがて小さなピークをトラバースして尾根沿いを進めば小さな広場の最初の休憩ポイント。
<ヤマルリソウ?> <ユキザサ>
<ホウチャクソウ> <チゴユリ>
<このコース唯一の鎖場> <こんな感じの急登が続く>
<ムラサキヤシオ>
<登山道の様子> <巨岩を抱き込んだミズナラ?>
<二か所目の休憩ポイントの標識> <閑話休題>
10:50 二番目の休憩ポイント(とは言ってもあまり広くない)
最初の休憩ポイントの少し先から急登が始まりロープ場が連続するようになる。
大分草臥れてきたころ下山の青年とすれ違う、もう半分は来たかな?と聞くとまだまだとのこと・・・。
彼は勝原から登って下山に下山し越美北線(九頭龍線)に乗って戻り、車を回収するそうである。電車?の本数はよくわからんけど、そういう周回ルートも面白いかもしれない。
ここからは、少しお早く登ろうとストックを取り出してWストックで進んだ。
<ずいぶん高くなった>
<イワウチワ> <雪渓の向こうが山頂か?>
11:20 無名のピーク(東稜線手前のピーク)
第二休憩ポイントからがこのコースの核心部で、かなりの急傾斜にロープ場が連続する。
中には完全にロープに体重をかけて頼り切って登らなければ効率的でないところも多く、結構スリリングである。
途中、イワウチワが群生しているが、既に花期は終わっていた。
<キクザキイチゲも多かった> <笹原の中の登山道>
<山頂まで1kmの標識> <笹の切り株で歩きにくい(よく見るとカタクリが登山道に)>
<きれいな方位盤> <山頂標識>
<盤面はこんな感じ>
13:30 荒島岳山頂
東稜線に出たころから、笹薮を切り開いた登山道になって、まだ踏み込んでいないので笹の根元部分が足に引っかかってかなり歩き辛い!
山頂まであと1kmの標識を見たころから完全にグロッキーになってしまい、もう山頂はどうでもいい!という気分になったが、下山してきた人があと少しなので何とか頑張れ!等と応援をしてもらったおかげで、雪渓の雪で口の中を冷やしながら何とか山頂にたどり着いた。
途中にはカタクリのお花畑が登山道沿いに有って、いくつかのギフチョウも頼りなげに飛んでいたが、余の辛さに写真を撮る余裕もなかった。
疲れていても腹は減る!今日もぶっかけそば、うまい具合にとろろ付なのでつるつると腹の中に流れ込んでいく。
新しい方位盤は、新しいせいなのか何処でも見たことが無いような艶やかなもので、七宝焼きを彷彿させる。
また、胴の部分には寄進者or協力者の名簿が記載してあって、よく見ると知っている人の名前が(多分?籾糠山の紅葉?)載っていて懐かしく思った。
なお、山頂標識も今回新調されたようで、真新しい墨跡に打設したばかりの土間コンがすがすがしい!
白山や別山などの展望の良い山頂なのだが、今日はすべてが霞んでしまっている。少しだけ食後の休憩をして下山開始(13:45)。
<山頂を振り返る(社と山頂標識が見えている)> <カタクリとキクザキイチゲ>
<まだまだ現役のカタクリも>
<紫のキクザキイチゲ> <山頂方面を振り返る>
<新緑境>
<眼下の九頭竜川> <サンカヨウの群落>
<こんなロープ場の連続> <二つのひし形を形成するブナ>
15:40 二つ目の休憩ポイント
笹薮を伐開したところは降りも滑りやすくていやらしかった!休憩ポイント間の急な降りは完全にロープに頼ってしまった。
16:40 一つ目の休憩ポイント
17:05 登山口駐車場
[雑 感]
今回、運よく新登山道を辿ることができてラッキーだった!
全般的に、よく伐開されていて藪の中や、ぬかるんだところは無く、要所要所にはロープが整備してあり、開通までにはかなりの手間や暇がかかっていることだろう!関係者の皆さんにエールを送りたい。
また、東稜線に出ると、灌木地帯になって展望が良く、もう少し早ければ花も楽しめるので、これからは大いに流行るような気がする。
でも、バテな〜!