白馬岳

2011年 8月10日〜12日 蓮華温泉から白馬岳〜朝日岳周回

が変じて白馬岳往復(単独・二泊三日)

 

今回は以前から一度は巡りたい!と思っていた花のゴールデンコースである。

本当ならば、もっと早い時期に行きたかったのだが、蓮華温泉への道路が崩壊して通行止め!

13日に開通ということで花にはちょっと遅いかな?

と、半ば諦めていたのだがたまたま朝日小屋のホームページを覗いたら、

予定より早く6日に開通したとのこと、

ならばと急遽出かけることにしたのだが9日までは夕方から雨の予報、

10日からは、少しは安定した天気になりそうなので・・・。

 

 

 

 

 

 

 

[一日目(蓮華温泉〜頂上宿舎テン場)]

 

 

 

 

<登山マップ>(マップをクリックすると地図へ)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<蓮華温泉途中の白池>

 

<白馬岳蓮華温泉ロッジ>

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<蓮華温泉説明板>

 

 

6:50 蓮華温泉駐車場

自宅を3::00に出発、安房トンネル・松本を経由して国道148号をひたすら北上。小谷村で標識に従い県道に入り蓮華温泉を目指す。途中の白池・ヒワ平で小休止して4時間弱で駐車場に到着。大急ぎで準備をして出発! 

7:05 登山口

駐車場から白馬岳蓮華温泉ロッジは近い!が、登山口がよくわからなかったので、経年で見辛くなった案内板で確認していると、近くにいたおばさんがロッジの横だと教えてくれた。その登山口のすぐそばには小さな祠のようなものがあった。

今日の目的地は、村営頂上宿舎のテン場までで約7時間半の長丁場、今シーズン初めてのテント装備なのでなんとなく自信が持てない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<温泉説明板>

 

<登山口>

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<ソバナ>

 

<ヤマアジサイ?>

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<三国一ノ湯?>

 

<シモツケケソウ>

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<ハクサンオミナエシ>

 

<ホツツジ>

 

 

 

 

 

 

 

<天狗の庭>

 

<ミヤマダイモンジソウ>

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<天狗の庭から(正面が雪倉岳)>

 

 

9:25 天狗の庭

蓮華温泉からはほとんど樹林帯の中、よく踏み込まれて歩きやすい登山道で、まずまずの時間で到着!ここは展望がよく、小蓮華山の稜線・鉢が岳・雪倉岳そして朝日岳と今回の目的地までが見渡せた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<白馬大池のお花畑>

 

<白馬大池と同山荘>

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<大池周りのお花畑(チングルマの群生は圧巻!)>

 

 

11:10 白馬大池

天狗の庭からも樹林帯の中を通るのだが、ややゴロ石が多くなって歩きにくい!やがて頭上が開けてきてチングルマに覆われた平原が現われる。

その先の大きな池が白馬大池、そのすぐそばに建っているのが白馬大池山荘である。

山荘の真ん前がテン場になっていて、赤土に覆われて平坦で見るからに快適そうである。この時間も数張のテントが残っていた。

山荘で、カルボナーラ!メニューもしゃれていた。

実は今回、今年の初テントということもあり食事はできる限り小屋で済ますことにして荷を軽くしたのである。(11:30小蓮華に向けて出発)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<小蓮華山への登山道から大池を振り返る>

 

<一番高い峰が小蓮華山>

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<ナデシコジャパン>

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<登山道脇は花が多い>

 

<チシマキキョウ>

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<小蓮華山への登山道(山頂は見えていない)>

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<小蓮華山山頂>

 

<山頂から来た道を振り返る>

 

 

13:55 小蓮華山山頂

大池から見られるピークは山頂ではなく更に遠くに巨大な青銅の剣が突き刺さっているのが山頂である。

そこにたどり着くまでの登山道はまさに嫋やかと言って良いほど、アップダウンが少なく展望の良い天空の道である。噂によれば、前々回のNHK大河ドラマ、直江兼続の「天と人」のオープニングの映像に使われたのがこの稜線らしい?言われてみれば、なんとなく納得できるような・・・。

このあたりから相当草臥れてきて、白馬岳を超えて頂上宿舎のテン場に辿り着く自信が全くなくなって、アップダウンの少ない雪倉岳避難小屋に向かいたくなってきたが答えは三国境まで持ち越すことにした。

 

 

 

 

 

 

 

<三国境上から小蓮華山方面を振り返る>

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<アズマギク>

 

<ホソバツメクサ>

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<白馬岳山頂でのブロッケン現象>

 

 

14:50 三国境

小蓮華山からの登山道は、緩やかに下っており自然に足が前に出た。

時間的にも若干の余裕があり、この調子で行けば今回の楽しみの一つである頂上宿舎のバイキングディナーに間に合いそうなので、もう一息頑張って予定通り頂上宿舎のテン馬に向かうことにした。結果的に言えばこれがまずかったかもしれない。 

15:45 白馬岳山頂

本日最後の急登をこなせば山頂で!この頃からガスが多くなって、太陽が顔を出すのがだんだん少なくなってきた。それにつれて長野側のガスのスクリーンにブロッケン現象が現われだした。 

16:40 村営頂上宿舎テン場

なんとかテン場にテントを張って、設営料500円とバイキング代2100円を支払いその足でレストランで生ビール!大急ぎで飲み干して17時からのバイキングに挑んだ。結論から言うと、美味しかったものの俺の中の常識のバイキングとは若干異なり、皿に分け盛りするのを大皿に入れて各自が好きな量を取るというスタイルで、かなり割高感を感じてしまった。もちろん、残飯を少なくするという目的は十二分に発揮していると思った。

 

 

 

 

[二日目(頂上宿舎テン場・頂上宿舎滞留)]

 

 

 

 

<強風の様子(少し落ち着いた時にとったので、風の勢いはやや弱まっています)>

 

 

 

 

 

 

 

バイキングで空腹を満たし、十分なアルコールで気持ち良くなり明日に備えて早めに就寝!

19時ころから雨混じりの強風が吹き始めテントを煽りだした。そのうちに断続的だった強風は、ほぼ連続となりテントの支柱がゆがむようになってくると同時に、テント地も風にたなびき鞭打つような感じになってきた。

せっかくアルコールで良く寝られると思ったのが、風やテントの揺れる音で全然眠れない!更に、風も強まりそれにつれて支線も緩んでくるようになり、深夜にもかかわらず何度か支線の補強を余儀なくされた。なんやかんやで、一睡もできなく周りが明るくなってきたが、風はより強くなるようす!

テントから出て周りを見ると、いくつかのテントは、崩してあり重石で風に飛ばされないようにしてあった。おそらく、深夜のうちに宿舎に避難したのだろう。

俺もこのままではいけないとテントの撤収を開始したが風にあおられて思うように畳むことができない。

隣でも、某大学の大型テントの撤収を始めたが、そのうちにビシッっと大きな音がして、支柱が折れた!大勢でやってああなのだからと俺はテントを丸めて抱え、そのままザックを担いで宿舎に避難、チェックインしたあとに落ち着いて宿舎の物陰でテントの整理をした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<宿舎前の山荘への近道>

 

<数少ない現役のウルップソウ>

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<ミヤマクワガタ>

 

<鑓ケ岳方面はガスがかかっている>

 

 

13:10 鍵掛峠分岐

鬼が岳から先は緩く降った後登り返し、アップダウンを繰り返しつつ大きな岩塊群を南に北にと巻いたり巻き返したりして角掛峠の分岐に到着する。

この稜線は木々のさえぎられてはいるが、富士山が間近に眺められる展望の良いコースではある。

結構難所が多く此処でスタミナ切れ!日ごろの運動不足も祟って、足や腰が痛くなり歩きたくなってしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<イワキキョウ>

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<昨夜の強風で壊れたテント>

 

<シオガマソウとイワツメクサ>

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<ミヤマアケボノソウ(今回初めて見た)>

 

 

 

 

 

 

 

テントを整理後にゆっくりと寝ようと思ったが興奮気味で寝られない!ならばと生ビールを補給したがそれでも眠られそうにもない。仕方がないので夕方の風が弱くなるまでレストランで停滞して居た。それでも、次から次と登山者が登ってきて、テント設営手続をする人も少なくない。

夕方になって風が緩やかになってきたので、近くで花の写真撮影。

ようやく薄暗くなってきたが、いまさらテントを設営する気にはならないので、宿舎で泊まることとしたが、明日の予定が立たない!心では蓮華温泉に下山とは決めているのだが、朝日岳に行くのも捨てがたい!

いろいろ逡巡してみたが、今回は運が悪かったので速やかに下山するのがベターと決定!一部屋に二人の優雅な睡眠に入った。

昨日、2時30分に起床して以来、約40時間近く寝ないでいたことになる。

 

 

 

 

 

 

 

[最終日(頂上宿舎〜蓮華温泉)]

 

 

 

 

<宿舎近くの丸山から(日の出時間5:00)>

 

 

4:40 起 床

昨夜はトイレにもいかずよく眠れた!宿舎の廊下に日の出時間が張ってあって、今の時期は5時頃らしいので急いで準備をして、近くの日の出スポット丸山に急いだ。

何とか間に合って黒い雲の上に丸い太陽が姿を現した。欲を言ってはいけないが、もう少し雲があればもっと素晴らしい日の出になったとは思うが・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<今日はいい天気(手前杓子岳と鑓ヶ岳>

 

<シナノキンバイ>

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<剱岳と立山>

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<小屋の向こうの小さいのが丸山、奥に剱と立山>

 

<白馬岳山頂の様子>

 

 

5:45 村営頂上宿舎出発

テントの撤収の無い出発は簡単で魅力的!癖になりそうである。天候は良いようだし、素晴らしい下山日和になりそうである。 

6:35 白馬岳山頂

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<鉢ヶ岳・雪倉岳方面>

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<向こうが小蓮華山>

 

<向こうが白馬岳>

 

 

7:50 三国境

三国境は文字通り富山・長野・新潟の境界が交わったところで、本来ならここで右折して鉢ヶ岳・雪倉岳を経由して朝日小屋に行くはずだった。最初はいい天気だったが、この頃からまたガスが張り出してきたようだ。

今年はなんだか、天候が安定しない! 

8:55 小蓮華山山頂

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<またまたタカネナデシコ>

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<白馬大池への登山道>

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<雪渓の手前のピンクがハクサンチドリの群生>

 

<タテヤマリンドウかな?>

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<も一度チングルマの群生(向こうは小蓮華山の稜線>

 

 

10:50 白馬大池

来た時と同じようにここで早めの昼食、今回は五目チャーハン!

その後もゆっくり休憩して11:40蓮華温泉に向かって下山開始。 

12:50 天狗の庭

14:30 蓮華温泉帰着

途中で遠くに見られた、蓮華温泉の七湯巡りの一部には大勢の温泉客が登っていたが、何故か入浴している人はいなかった。

ロッジでのカキ氷を楽しみにしていたが、どうもないものねだりだったようで売ってはいない模様、凄く落胆してしまった。

 

 

 

 

 

 

 

[雑 感]

白馬大池には大勢の人がいたが、大半は栂池の方から来た人たちで、蓮華温泉から上ってくる人は少ないようである。

いつものことではあるが、下山時に高度を下げるほどに気温が上がって熱くなってくるのが、ひどく億劫で煩わしい気分にさせられる。駐車場に帰着してほっとしたにもかかわらず、それ以上に煩わしい事態が待ち受けていた。

車のバッテリーがあがってしまっていたのだ!どうも出発時に靴を履いたとき、足でランプのスィッチを動かしてしまったらしい!

今こそがJAFの年会費を回収する時だ、と思って携帯電話を見ると悲しいかな圏外!

仕方がないので、風呂から上がってきた登山者風の人に頼んで、バッテリーの直結をしてもらって何とか帰ることができた。(バッテリーの直結用リードは、いつも車に積みっぱなし)

今回は、不幸の連続!それにしても朝日岳には行きたかったが、来年の大きな目標になったから良しとするか!

 

 

 

 

 

 

 

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