蓮華岳

2011年8月4日 扇沢から往復(2名・日帰り)

昨年、種池小屋からスバリ岳・針の木岳の縦走に加えて、

コマクサ咲く蓮華岳を目指したのだが、

猛暑による熱中症のような症状で、蓮華岳登頂を諦めて針の木雪渓をよたよたと下山!

しかし、あのコマクサの群生を見たい思いが募り、今年も計画はしたものの不安定な天候により一日延ばしにしてきた。

一方、コマクサの花期は終わりに近づき、半ばやけくそで不安定な天候の元実行を決めた!

三大雪渓を遡る過酷?なルートなので一泊はしたかったのだが、

今回の相棒である高山のSさんの都合や天候等を考慮して、手軽な日帰りとした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<登山マップ>(マップをクリックすると地図へ)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<大町での朝日>

 

<ヘリポート横の登山口>

 

 

6:15 扇沢駐車場

ほぼ予定通りに到着したのだが、途中で雨が降ってきたのは想定外!仕方がないので、車中で雨具を装着して出発。

6:40 ヘリポート横登山口

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<タマガワホトトギス>

 

<途中の遊き水の案内板>

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<ノリウツギ>

 

<赤沢に懸かる丸太橋>

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<大沢小屋>

 

 

7:30 大沢小屋

雨が煩わしいが、今日の主目的はコマクサなので、かえって面白い写真が撮れるのでは?等と技量も考えずに勝手なことを思いながらの歩行である。

大沢小屋でしばし休憩をさせてもらったが、相変わらず暗い小屋の中で濡れた雨具ではやや気が滅入る。

 

 

<百瀬慎太郎>

「山を想えば人恋し  人を想えば山恋し」・・・この大沢小屋にレリーフがある。

明治25年信濃大町の對山館に生まれ、大町中学在学中に初めて白馬岳に登り、山の魅力にとりつかれて18歳で日本山岳会に入会。大正6年に我が国初の山案内人組合を設立、案内人の育成指導に当たる。そして、大正14年には大沢小屋、昭和5年位針の木小屋を開設する。
文学の才にも恵まれ多くの短歌・随筆を残す。中でもこの言葉は有名随筆「針の木峠雑談」の中のフレーズである。
毎年6月第1日曜日に針ノ木大雪渓で「針ノ木慎太郎祭」が開催されている。

 

 

 

 

 

 

<この滝は写真で見るより素晴らしかった!>

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<雪渓が見えてきた>

 

<お花畑>

 

 

 

 

<雪渓尻>

 

 

8:20 雪渓尻(ここで雪渓に取りつく)

雪渓は昨年降った時よりかなり短くなっていたが、取りつくのはほぼ同じ場所だったような気がする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<ミヤマダイモンジソウ>

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<針ノ木峠手前の階段(ここまで来て漸くほっ)>

 

<針の木小屋>

 

 

10:50 針ノ木峠

雪渓は蓮華沢の近くの大岩までで、それ以降はザレた不規則・不安定な登山道で体力消耗が激しい、やがて沢を横断して峠下の大きくカーブした九十九折れの登山道になって針ノ木峠に到着する。ホッとした一瞬だった!

いつの間にか雨は止んでいて、峠の上空は青空すら見られるほどであった。

 

 

<佐々成政とさらさら越え>

織田信長に仕え、馬廻から、32歳のときに織田軍精鋭部隊の黒母衣衆の一員に選ばれた。
その後、戦功を重ね、40歳のときには、柴田勝家配下で越中を治めることになった。さらに46歳のときには越中半国を正式に与えられる。

信長の死後、柴田勝家と豊臣秀吉の間で実権争いが起こると、勝家側についた。勝家の失脚後、秀吉に恭順すると見せかけ、徳川家康・織田信雄側につき、秀吉側についた前田利家、さらに敵対していた越後の上杉景勝の間で板ばさみになった。

秀吉と家康の間に和議が成立すると、進退が窮まり、家康に再び秀吉に対して挙兵を促すため、極寒の立山山脈を越えた。

有名な「さらさら越え」である。このさらさら越えルートの途上にあるのが針ノ木峠である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<ウサギギク>

 

<シナノオトギリソウ>

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<今日の主役>

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<白花も・・・>

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<まだまだ現役>

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<以前来た時と同じところで>

 

<これも綺麗>

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<右下に雷鳥>

 

<山頂社>

 

 

12:50 蓮華岳山頂

コースタイム1時間のところで倍の時間がかかってしまった。針ノ木峠から、急にバテてしまってなかなか足が前出せない状態が続いたのと、写真撮影のせいである。

以前来た時に感動した、白花と普通のコマクサがペアで咲いていたところには、今年も同じように咲いていたが惜しいかな花期が過ぎてしまって虫に喰われていた。

 

 

 

 

 

 

 

<白花をアップしてみた>

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<コマクサ群落の様子>

 

 

 

 

 

 

 

 

<分かりにくいけど九十九折れの登山道を俯瞰>

 

<雪渓の崩落個所>

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<雪渓にはガスが覆いかぶさっていた(佐々成政はこんなところを通ったのかな?)>

 

 

 

 

 

 

 

15:00 針ノ木峠

蓮華岳の山頂で昼食を摂った後に、蓮華の大下りを一降りしてコマクサの鑑賞会、山頂までも見事な群落だったがこのあたりはさらに多くのコマクサが咲いていて、大いに感動1させられた。

ゆっくりしすぎて針ノ木峠から下山開始がこんな時間になってしまった!

 

 

[雑 感]

やはりこの山のコマクサの群生は素晴らしい!が、やはり花期は逃してしまっていた。

それなりに健全な花もあるが、多くは虫に喰われてしまっていたり茶色く枯れてしまったりしていた。

おそらく今年の場合、7月20日頃だったような感じで、一般的には梅雨明け10日頃が花見に最適な時期だろう。

もう一度、等と言わず何度でも来て見たいコマクサの絨毯である。

 

 

 

 

 

 

 

[HOME]