高妻山

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2010、6、17(木) 戸隠牧場駐車場からピストン(単独・日帰り) 

 

 

 

 

 

 

 

この山は、日本百名山の一つである。

2007年の秋口に戸隠山に登った時、遠くから眺めてその雄大な山容に感心したものだが、

往復には9時間前後もかかる結構難儀な山だそうだ。

この時期には運が良ければ、キバナアツモリソウにも出会えるらしいのだが、

具体的な場所が良くわからないので自信はない!是非とも探し出して見てみたいものである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<ルート図>(地図をクリックすると位置図が開きます)

 

 

<参 考>

戸隠山稜線を表山と呼ぶのに対して、高妻山稜線を裏山と称している。

裏山の始点、九頭竜山と五地蔵山の鞍部から乙妻山に至る登山道を、12の区間に分けそれぞれのポイントを十三仏信仰になぞらえて、

十三人の仏様の名前を付けている。

この仏様たちは亡くなった人たちを浄土へ導くために、それぞれの役目を初七日から三十三回忌に分担している。

・・・・・・・・・・・・・だそうです!

初七日

1 不動明王

六七日ろくしちにち

6 弥勒菩薩

七回忌

11阿閃如来

二七日ふたなのか

2 釈迦如来

七七日しちしちにち 49

7 薬師如来

十三回忌

12大日如来

三七日みなのか

3 文殊菩薩

百ケ日

8 観世音菩薩

三十三回忌

13虚空蔵菩薩

四七日ししちにち

4 普賢菩薩

一周忌

9 勢至菩薩

 

 

五七日ごしちにち 35

5 地蔵菩薩

三回忌

10阿弥陀如来

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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<現在地のところが駐車場>

 

 

 

 

 

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<登山者駐車場>

 

<牧場入り口ゲート>

 

 

6:45 戸隠牧場登山者駐車場

今回は行程が長いということで早めの到着を心がけた。この駐車場は戸隠牧場内ということで、登山者が駐車して良いものだろうかと危惧してきたが、ちょっと上の牧場利

用者駐車場の看板の下に、「登山者はこれより下の駐車場をご利用ください」と書いてあったので、安心して止めることができた。ここに止められず、下のバス停のところだと

往復30分は余分にかかるだろう。

 

 

 

 

 

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<この柵から先が登山道>

 

<さっそくコケイランが・・・>

 

 

 

 

 

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<残雪の陰から滑滝>

 

 

 

 

 

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<サンカヨウは終わり際>

 

<ニリンソウ>

 

 

 

 

 

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<帯岩鎖場>

 

 

 

 

 

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<オオバミズホオズキは咲き始め>

 

<ラショウモンカズラ>

 

 

 

 

 

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<一不動避難小屋>

 

<二釈迦>

 

 

9:00 一不動

朝の空気はすがすがしい、と言うより牧場を過ぎた樹林帯の中は薄暗くて不気味な感じがする。

沢沿いの登山道となって何度か渡渉を繰り返し、こう配が急になったところが滑滝、手前には大きなスノーブリッジが残っていた!滑滝の鎖場を過ぎて20分ばかり登ると今

度は帯岩の鎖場!5、60センチ毎にぶら下がっている鎖を、尺取り虫のように一本一本拾いそれらを伝いながら進む。スタンスは比較的しっかりしているのだが、時々鎖を

掴んでいない時が発生するので、その時下を見ると思わずゾッとしてしまう。

帯岩の最後の鎖を伝って岩を垂直に乗り越し、暫く沢の中を登って行ったら冷たい水の出ている氷清水。ここで小休止した後、ジグザグに20分ばかり登って稜線の一不動

に到着!

 

 

 

 

 

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<コイワカガミ>

 

 

 

 

 

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<五地蔵>

 

<五地蔵山山頂?>

 

 

10:20 五地蔵

十三仏のポイントにはそれぞれ小さな石の祠が祭ってあって、すぐ傍にその旨を記したプレートが置いてあるが、このプレートは祠から少し離した方が良い雰囲気だと思う!

一不動の先、三文殊から一度は若干降るが後は登り一辺倒、何カ所か東側がすっぱり切れ落ちた絶壁の縁を歩く!その絶壁の壁には、アズマギク・シラネアオイやミヤマ

クワガタ等が咲いているところがあって近づいて見たくなるが危険なので不可能な話!また、登山道の両サイドにはコイワカガミがいっぱい咲いていて五地蔵に近付くにつ

れてシラネアオイも増えてくる。

五地蔵の祠の脇に五地蔵山頂の標識柱があってちょっとした広場になっている。ここが、深田久弥が泊ったと「日本百名山」に記している五地蔵の破れ小屋なあったところ

なのだろうか?また、その少し先には五地蔵山山頂と書かれた標識があって、すぐ先が展望の良い広場になっているが、(俺的には後者の方が高いと思えるのだが)いず

れが本当の山頂やら?

 

 

 

 

 

 

 

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<七薬師手前にて・・・正面の三つの山は焼山・火打山・妙高山(左の雪山は???)>

 

 

 

 

 

 

 

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<ツバメオモト>

 

<ゴゼンタチバナとツマトリソウ>

 

 

 

 

 

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<シラネアオイ>

 

 

 

 

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<九勢至付近からは北アルプスが見えるが・・・(左は戸隠山、右が高妻山稜線>

 

 

 

 

 

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<九勢至から高妻山とシラネアオイ>

 

 

 

 

 

 

 

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<十阿弥陀の銅鏡?>

 

<高妻山山頂>

 

 

 

 

 

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<山頂から乙妻山>

 

<山頂から戸隠山>

 

 

12:35 高妻山山頂

六弥勒と八薬師をピークとして二度のアップダウンを繰り返して八丁ダルミと言われる鞍部に到着、この付近は、ものすごくシラネアオイが多く、俺としてはこのように多いシ

ラネアオイを見たのは初めてである。おかげで写真撮影に時間がかかって中々先に進めなかった!

八丁ダルミから徐々にこう配が急になってきて、九勢至付近からは凄い急坂!その上、雪渓が二カ所残っていてかなり難儀して、ようやく高妻山の肩に到着!その後、緩や

かで穏やかな稜線なのだが、すぐに大きな岩がゴロゴロ有って歩きにくくなったが、その距離はたいしたことはなくすぐに十阿弥陀の銅鏡?の前を経て山頂に到着!

そのころにはくっきり見えていた妙高・火打等の山々には雲がかかってきていた。

 

13:00 下山開始

本来ならば乙妻山まで行くのが良いんだろうけどあまり展望も良くなかったし、遅くなって暗い中を歩くのも嫌だったので昼食後(朴葉寿司)早々に下山することにした。

(あの深田久弥でさえが、草臥れて行けなかったようである)

 

 

 

 

 

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<九勢至付近から左黒姫山、右は五地蔵山>

 

<八観音付近から高妻山を振り返る>

 

 

 

 

 

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<三文殊東側絶壁に咲くアズマギクをズームアップ>

 

<一不動避難小屋が見えてきた>

 

 

 

 

 

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<冷気湧く雪渓>

 

 

 

 

 

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<牧場ゲート付近から>

 

 

14:50 五地蔵山

恐れていたとおり、高妻山の肩からの降りの雪渓で時間を食ってしまった。

 

16:10 一不動

キバナアツモリソウを探そうと目を凝らして進むため時間がかかって仕方ない!(当然、往路でも探したが・・・)その甲斐あって、登山道脇にやや黄色が勝った蕾が有って見

つけることができた。群生するらしく周りに何株か見られたがいずれも硬い蕾でがっかりしてしまった!(草臥れて、咲いてからまた来ようとは思えなかった)

 

17:40 牧場駐車場帰着

牧場手前の樹林帯は、来た時と同じようにやや薄暗かった。

 

 

 

 

 

 

 

[雑 感]

戸隠山の稜線の紅葉か素晴らしかったので、ここの新緑もきっとと思っていたが予想以上の素晴らしさだった。

花を探しながらなので余計時間がかかったのだが、覚悟していた以上に草臥れた!特に高妻山直前の急登には嫌気がさした!一時間早く出発していればもう少しゆったり

歩けたかもしれない!

期待の花は何とか見つけられたが、あの特徴ある花が見たかった!今回で花のありかはわかったので、来春は時期を吟味して五地蔵山ピストンだけにしても来てみたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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