鬼ヶ岳・王岳(御坂山塊) 2009、1、6 富士河口湖町西湖西根場(ねんば)地区登山口 (登山初め・単独・周回日帰り) 今年の登山始めは西穂の独標と決めていたが、思うように雪は降ってくれなかった。 一方、太平洋側は冬型の気圧配置のおかげで、 連日晴天が続いていたようである。 この山は、以前からこの時期に行ってみたいと思っていたので、 冬型が崩れそうな気配にあせりつつ急遽決定した。 そして、今回は今年の登山初めになるので、超デラックスを狙ってゆったり一泊してくることにし、 民宿やら旅館をNetで調べて、連絡するもオフシーズンやら一人は泊められない等と断られたりした挙句に、 俺には不吊り合いな、格好のいいペンションに落ち着いた。 その名もペンション トワ・エ・モワ!さてさて、どうなることやら。 |
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<登山地図> |
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<精進湖の朝焼け> |
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<精進湖畔から日の出と富士山> |
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3:10 自宅出発 我が家からの距離が200数十kmと遠いので十分余裕を見て出発した。 途中双葉SAで朝食をとったのだが、案外早く到着しそうな気配に少しだけ日の出が見られそうな予感がした。 6:55 精進湖湖畔 精進ブルーラン経由で精進トンネルを出ると空はやや赤い程度でどうやら間に合ったようである。が、写真撮影スポットを知らない俺はなにはともあれ場所を探さなけ ればならんのだが、湖周回道路を少し行っただけで左手の湖畔に大勢の人が集まっているのが見えた。ちょうど車を乗り入れる道があったので行ってみると、三脚を 据えた写真家たちの集団であった。三脚を持っていない(三脚を使ったことがない?)俺は気楽なもので、適当な場所に陣取った。 日の出の時間は知らなかったが、朝焼けしている部分が徐々に明るくなってきて、間もなく日の出の感じ!期待したほど富士山に近くないのが気になるが、当てずっ ぽうに来たにしてはいいところに来たものである。 やがて日の出、今年の俺にしては初日の出!思わず心の中で祈った!などと格好のいいことはできない性格、ただ必死でシャッターを押した。 日の出が終わってしまえば、あの感動も覚めてしまい再び登山モードに転換! |
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<真ん中のピークが雪頭ヶ岳> |
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<中央やや右の丸いピークが王岳> |
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<ここが登山口か?> |
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<立派な防災堰堤> |
7:50 根場地区魚眠荘前駐車場 国道139号線の西湖入り口で左折し、西湖が見え出すあたり根場地区、右手にトイレのある駐車場がある。 地理不案内なので、車で様子を探るとやはりこの駐車場が、今回の登山には合理的らしい・・・ 8:05 ペンキを塗った大きな堰堤の下の登山口 標識に従って、沢沿いの林道?堰堤工事用道路?をしばらく進むと立派な堰堤の下が広い広場になっていて、左岸側に登山口がある。 ここまでは車が入って駐車も余裕でできるが、今回は王岳の方へ周回するのでさっきの駐車場の方が便利である。 |
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<ここから急坂が始まる> |
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<ヒノキ林の中の登山道の様子> |
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<途中で富士山が顔を出す> |
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<登山道はカラマツ林の中に> |
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<尾根に出るとズキ林の中の登山道> |
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<お花畑は絶好の富士山ビューポイント> |
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9:40 ブナ原生林の標識 登山道に入ってしばらくは、ヒノキ林の中の緩い登り、正面に立派な標識が現れたところからは結構な急坂、展望は無い。 やがてカラマツ林になってちょっと展望が開けたところが休憩敵地。ここから尾根に向かっての急坂になる。 尾根道に行くとカラマツ林から雑木林に代わって、所々にブナの大木が見られるようになる。 10:30 お花畑 ブナの原生林の標識からも急坂が続き、予想していたより手間取ってしまった。 お花畑の手前から展望が開けて富士山が良く見られたが、かなりの急坂でゆっくりと楽しむ余裕がなかった。それだけに到着した時の展望の良さには感激一入! 右手(西側)を見れば木々の間から、南アルプスの山々がくっきりと見られる。 案内地図に有るとおり、まさに絶景地である。 |
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<お花畑から富士山のパノラマ写真>(写真をクリックすると動くパノラマが見られます) |
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<梯子を登れば鬼ヶ岳> |
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<鬼ヶ岳山頂から富士山と雪頭ヶ岳(右側)> |
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<鬼ヶ岳山頂標識> |
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<鬼ヶ岳山頂から向う富士山・西湖・雪頭ヶ岳> |
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<鬼ヶ岳山頂からこれから歩く稜線(左の大きいのが王岳)奥は南アルプス> |
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<農鳥岳と間の岳> |
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<北 岳> |
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<鳳凰三山と甲斐駒ケ岳> |
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<鬼ヶ岳山頂から南アルプスパノラマ>(写真をクリックすると動くパノラマが見られます) |
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11:00 鬼ヶ岳山頂 お花畑でゆっくりと絶景を楽しんだ後、雪頭ヶ岳に向かった。その山頂には標識がなく、二つばかりピークを辿ったと思ったら、鬼ヶ岳手前のアルミの梯子に到着して しまった。とはいっても、結構なアップダウンでうっすらと積もった雪に滑落しないよう気を使った。 梯子を登ったらその目の前が、鬼ヶ岳山頂!富士山を背に鬼の角のように尖った岩が右手に、その向こうには金山方面が見られる。 振り返れば、雪頭ヶ岳の向こうに富士山が・・・、きれいには見えるのだが、逆光なのが一寸惜しい! |
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<鬼ヶ岳からの降りの霧氷> |
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<稜線からの富士山> |
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<王岳手前の岩場から富士山パノラマ>(写真をクリックすると動くパノラマが見られます) |
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<稜線の尖った岩を巻くところ(やや怖かった!)> |
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<鍵掛峠の標識(峠に山頂の文字は必要か?)> |
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12:40 鍵掛峠 昼食にはやや早いので、そのまま王岳に向かって稜線に足を踏みだす。 稜線には霧氷が白く輝いていたが、気温が上がった今では鬼ヶ岳近くに少し残っているだけで、霧氷の中を歩けると思っていた期待がやや裏切られた気分! 稜線は結構なアップダウンではあるが、顎が出るほど険しくはない。 途中の岩場で昼飯を食っていると、同年輩の単独登山者が・・・、しばらく話をしたが、やはり今年は雪が少ないらしい。鍵掛峠から下山するとのこと、俺に行く先の登山 道の情報を教えてもらった。 |
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<雲に隠れだした富士山> |
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<王岳山頂標識(富士さんは雲に隠れてしまった)> |
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13:50 王岳山頂 途中の鍵掛がどこだったのかよくわからずに、戸惑いながら進んだがどうも王岳手前の尖がったピークのようで、かなりの急坂でくたびれてしまった記憶がある。 王岳手前の急登はさらに急峻で、休み休み進んだ。急登が終わり頂上に到着したと思ったが、しばらく平坦な尾根道を進んで暫くして山頂の標識が現れた。 このころには、雲が出てきて富士山が隠れだして雨の心配すらしてしまった。 |
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<ようやく林道?に、到着(長い降りだった〜!)> |
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<途中の西湖癒しの里根場> |
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<時々顔を出した富士山> |
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<山アジサイかな?いい雰囲気に枯れていた> |
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15:30 根場集落駐車場帰着 王岳山頂では見る物もなく、速やかに下山することにした。 根場への下山道は、王岳のすぐ先に有ったのだがちゃちな標識なので一寸戸惑ってしまった。 雑木林の中のジグザグな登山道、所々に鹿の糞があったので出会えるかと期待したがだめだった。結構な降りに足が笑いかけたころ、防災堰堤の工事用道路に合流 し、これで楽に降れるかと期待したが、コンクリート舗装の急坂はかえって歩きにくかった! 工事用道路歩き約40分で、集落に到着したが登山時には気がつかなかった、古めいた藁葺き屋根の集落が目についた。これは良い被写体があるものだと近寄って みたら「西湖癒しの里根場」で、かっては本当の萱葺集落だったのが災害で破壊されてしまったものを再現したものらしい。 この付近の多数の防災堰堤が、この経緯を物語っている? |
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<翌朝の西湖> |
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<西湖での日の出> |
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<帰路の精進湖> |
登山口から約20分、河口湖湖畔から少し山側に入ったペンション村の一角にあるなかなか恰好のいいペンションである。 到着すると、フランス人のオーナーがお出迎え!今のところ日本語はほとんどだめみたいで、オーナーシェフでもある奥さんが通訳してくれる。 今回、山に水を持っていくことを忘れてしまって(お茶やらサプリは十分持ったのだが)喉がカラカラである。宿帳(ペンションではなんていうかわからんけど)を書くのも もどかしく、ビールを注文するも日本のビールはなくておフランスのビールのみ、もちろんグビグビと二本飲みほしたが何となく物足りない!顔で察したのか、オーナー が少し離れたお店からビールを買ってきてくれた。 本日の宿泊客は俺一人、風呂に入るや否や手やや早めの夕食にしてもらった。 ペンション泊、と言うことで、恰好をつけておフランス製のワインを一本注文!おいしくてすぐになくなってしまったが、その分酔いも早くさっきのビールも飲みほして早め の就寝となったのである。 翌朝(7日) 当然、朝の富士山見物に出かけたがご覧のとおり邪悪な雲に邪魔されてしまって、やや欲求不満気味・・・・。帰路の精進湖湖畔にも寄ってみたが同様であった。 昨日の素晴らしい日の出を思えば贅沢は言えない! |
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[雑 感] 山梨県内でもハイカーのメッカである御坂山塊は、三ツ峠山から西へ御坂山、黒岳、破風山、節刀ヶ岳、十二ヶ岳、鬼ヶ岳、王岳と1,600m級の峰が連なる。目の前に は富士山が一望でき、眼下には富士五湖が光り輝く。 また、多くの植物に恵まれ、約12ヘクタールが県の自然保存林に指定されており、珍しい種類の樹木も多数あります。・・・西湖総合ガイドから 富士山の展望が素晴らしい山で、稜線の多くの場所から富士山・湖それにあの青木ヶ原が眺められ、大いに満足できた。 帰宅した次の日から、かなりの筋肉痛に悩まされている。それだけ急登だったわけで、それもこの山の登山の魅力であろうか? 今度はまたピークを違えて挑戦したいものである。 |
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