北岳(キタダケソウ)

 

 

 

2009、6、26日・27日  

広河原〜左俣コース〜北岳山頂〜右俣コース〜広河原

<単独・一泊(北岳山荘)二日>

今年こそはキタダケソウを!

NET等では7月1日前後が、他の花も見られるベストタイミング?

が、天気予報は25日〜27日位が梅雨の晴れ間、雨の中の雪渓歩きは気が進まない!

この際と、25日・26日ということにして、念のために山荘に開花情報を確認した。

まだポツリ、ポツリ程度とのこと・・・、4仕方ないのではやる気持ちを抑え、一日遅らせての出発!

なお、今回は時間的制約?からテント泊は止めて山荘泊とした。

 

 

 

[一日目] 広河原〜八本歯のコル〜北岳山荘

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<さあ〜出発!(広河原の吊り橋と北岳)>

 

<登山道脇のクリンソウ>

 

 

 

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<八本歯のコル(雪が多い!)>

 

<やはり水量は多かった>

6:45 南アルプス温泉ロッジ(乗り合いタクシー)出発

夜叉神峠8:00に乗車予定で自宅を出発したのだが、やや早く着きそうなので芦安の状況調査に向かった。

が、良く分らないまま第二駐車場に誘導され、気が付いたら乗り合いタクシーに乗ってしまっていた。早く乗ることができたので問題は無いのだが、帰りにこの駐車場が

わかるかが唯一の心配である。

広河原までのバス、タクシー利用案内(PDF:5KB

芦安地区駐車場案内図(PDF:7KB

 

7:30 広河原

乗り合いタクシーの乗車者は登山客だけではなく半数は釣り客だったようである。

予定のバスだと8:41着の筈なのだが一時間以上も早く着くことができ、窮屈だった今日の予定に余裕ができた。

 

8:00 白根御池分岐

 

 

 

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<崩壊個所を迂回するため右岸に渉る>

 

<コンロンソウ?>

 

 

 

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<迂回後左岸に戻る>

 

<アカイシキバナノコマノツメ?>

 

 

 

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<コバイケソウはもうすぐ満開>

 

<サンカヨウ>

 

 

 

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<イチリンソウ?>

 

<雪渓歩きスタート>

10:20 大樺沢二俣

ここらあたりまでは余り展望は無く、花もほとんどない。(2007年8月に来た時はここにお花畑が広がっていたのだが・・・)

 

 

 

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<雪渓を振り返る(中央のピークは赤抜沢ノ頭?)>

 

<雪渓歩きが終わって梯子が連続>

 

 

 

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<八本歯の頭>

 

<間ノ岳の山頂はガスの中>

12:35 八本歯のコル

二俣からは右俣沿いに北岳肩の小屋に向かう右俣コース、大樺沢をそのまま進み八本歯のコルに向かう左俣コースがあり、登山者もそれぞれの技量・好みによって

コースを選べる。俺は、少しでも早くキタダケソウを見たいので真っ直ぐ雪渓を登る。

雪渓が二つに分かれて勾配がかなり急になってくると、雪渓から離れて梯子の連続する急登に取り付く。急傾斜の梯子に嫌気がさしてきた頃に水平な登山道を経て

八本歯のコルに到着する。

目の前に間ノ岳がドーンと見える絶好の休憩ポイントなのだが、今回はあまり雰囲気が良くないので先を急ぐことに・・・、だが、疲労がひどくすぐに昼食を兼ねた大休

止!あと少しで、キタダケソウの群落地の筈なのだが・・・

 

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<キタダケソウ>

 

<良く似ているがこれはハクサンイチゲ>

 

 

 

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<キタダケソウ>

13:15 トラバース道分岐

余りに草臥れ過ぎていたので食欲が無く、小さなパンを一個食べただけで先に進んだ。

具体的な花の位置はわかってはいなかったが、多くの人が山荘へのトラバース道に群がっていたのでそれとわかった。花は満開とは言えないがまずまずの開花、と

いうよりは開きかけの蕾、固い蕾等も混じっていてまさに見頃!ややこしいことにキタダケソウに交じってハクサンイチゲも咲いていた。

トラバース道の先は、木道が外されていて先へは進めないが、そのあたりのキタダケソウは株が大きくて見栄えが良い!

 

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<チシマアマナ>

 

<ハクサンイチゲ>

 

 

 

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<岩場のお花畑>

 

 

 

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<仙丈ケ岳と丸く尖った中白峰沢ノ頭>

 

<間ノ岳の山頂も見えてきた>

 

 

 

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<間ノ岳とキバナシャクナゲ?>

 

 

 

15:00 吊尾根分岐

16:15 北岳山荘

ゆっくり、まったりと写真を撮ってきたので、トラバース道からの時間は参考にもならない。

今夜は山荘泊なのだが、経済的理由?から自炊の用意をしてきた。小屋で申し込むとまだ自炊場の準備はできていなく、物置化した寒い自炊場で一人侘びしく宴

会!せっかくの飛騨牛サイコロステーキも味気ないものに・・・

その後、食堂兼談話室に移って「尾瀬回遊」の管理人、大阪からの森川夫妻、高山植物活動家のS木さんなどと談笑しつつ余は更けていった!

 

 

 

[二日目] 北岳山荘〜北岳山頂〜大樺沢二股〜広河原

 

 

 

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<朝焼け間ノ岳>

 

<北 岳>

 

 

 

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<ボーコン沢ノ頭からのぼる朝日

 

 

 

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<キバナシャクナゲ>

 

<オヤマノエンドウ>

 

 

 

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<間ノ岳と北岳山荘>

 

 

 

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<オヤマノエンドウ>

 

<北岳山頂>

4:44 日の出

残念ながら富士山は見えず!

 

5:30 北岳山荘出発

6:50 吊尾根分岐

もう一度降ってキタダケソウの花を見たいとも思ったが、同じような下手な写真を何枚も撮っても無意味と考えて山頂に向かった。

 

7:20 北岳山頂

 

 

 

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<仙丈ケ岳>

 

<甲斐駒ケ岳>

 

 

 

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<イワウメ>

 

<シナノキンバイ>

 

 

 

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<シナノキンバイ>

 

<タカネザクラ>

 

 

 

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<今日も大樺沢の登山者は多い>

8:00 両股分岐

9:20 御池小屋分岐

10:40 大樺沢二股

12:50 広河原吊り橋

何とか余裕を持って13:30の乗り合いタクシーに間に合い、無事マイカーに辿りつくことができた。それにしても、ひどく草臥れた!

 

 

 

[雑 感]

疲労感の高い山行ではあったが、見頃のキタダケソウや諦めていたその他の花も見られ、本国第二位の高さの山頂にも立てて、達成感の大きな二日間であった。

帰宅後、NHK18時のTVニュースを見ていたら北岳の開山祭の様子を放映していた。当然ではあるが興味を持って見ていたら、あろうことか?無かろうことか?俺が

ふらふらと広河原のバス乗り場に向かっているのが映っているではないか!思ったより元気な様子に、なんとは無くホッとしたのであった。

バスの開通が25日、開山祭が26日!キタダケソウを見に行くスケジュールとしてはややバタバタ気味になってしまうが、もう少しバスの開通が早いと助かるのだ

が・・・、それと、山荘の準備がもう少し整っていたらと思うのは、欲の出しすぎなのか?

 

 

 

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