白馬岳

 

2008.7.19・20 大雪渓ピストン(単独・一泊二日)

 

本格夏登山シーズン開始!

白馬は、花の山ということでこのシーズン初めに位置付けていた。

が、梅雨明け10日と言うには不安定な気圧配置が続いている。

とうとう、痺れを切らして見切り発車することにした。

予定は、大雪渓を登って白馬泊、白馬三山を巡って鑓温泉に泊まった後同じ猿倉に下山!

ごく一般的な行動であるが、はたして・・・?

[一日目]

 

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<あれが白馬岳か?>

 

<白いホタルブクロ、山で見るのは初めてだったかな?>

6:10 猿倉駐車場出発

今回も万全を期して、安房トンネル750円使用。

早めの3:30に自宅出発が良かったのか?通常の駐車場は満車で、手前の駐車場で止められてしまった。

しかし、ここを逃すとあとはJR白馬駅近くの八方第五駐車場まで戻って、シャトルバスで猿倉まで来なければならないので、ラッキー!としなければ・・・・・

 

6:50 猿倉荘出発

駐車場からは思っていたほど遠くなく、数分で猿倉山荘に到着した。

驚いたことに山荘前は人でごった返していて、トイレの行列も結構長くなっていた。が、雪渓でもよおしてしまったら何ともならない!俺も念のために行列の後に付くことにした。

 

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<林道終点、ここから登山道>

 

<白馬尻小屋手前のキヌガサソウの群落(花はまだ真っ白!)>

 

 

 

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<大雪渓に突入!>

 

<人・人・人、その先には天狗菱>

 

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<振り向いても人の蛇行>

 

<雪渓を過ぎればお花畑>

8:00 白馬尻小屋

久しぶりのテン泊装備がかなり重く感じたが、良い時間で登ってこられたので一安心!ではあるが、安心してばかりもいられない、ここも人がいっぱいでテント装備の人も結構目立つくらいいる。ということは、テン場の確保が心配になる訳で、休憩も(約10分)そこそこに先を急ぐことにした。

 

10:40 大雪渓端

小屋から雪渓までは約30分、雪渓の取付きでは皆さんがアイゼン装着中であるが、俺的にはどう見ても必要性を感じなかったのでそのまま雪渓にアタック!雪渓の途中では、前を見ても後ろを見ても人間がずら〜っと行列を作っている。時には、雪渓の上から下まで連続的に人が連なっていた時もあったと思う!

皆さん、俺と同じように偽梅雨明け10日に期待してきたのであろうが、ますますテン場の確保が気になってくる。大雪渓歩きは、上から吹き下ろす風が雪渓を舐めながら冷やされて来るので、時には寒いと思えるほど涼しい!

雪渓端に到着すると、今度はアイゼンを外す人たちで大混雑!休憩する場所も見当たらないくらいである。

 

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<テガタチドリ>

 

<カラマツソウ>

 

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<三者揃い踏み>

 

<花名不明>

 

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<雪渓の行列は若干間が空いてきたかな?>

 

<シナノキンバイ

 

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<ハクサンイチゲ>

 

<小雪渓をトラバース

11:40 小雪渓

大雪渓が終わると先は急な尾根伝い、徐々に花が多く現れ出してやがて雪渓のトラバース!これが小雪渓だそうであるが、俺には大きな雪渓に見える。

急な雪渓のトラバースを過ぎたら葱平(ねぶかっぴら)!花の多いところで、足元にはウルップソウが何とか踏みつぶされずに咲いている。

ここらあたりから、かなりバテて来て頻繁に休憩することになるが、やがて村営頂上宿舎の建物の一部が見え出して、ちょぴり元気が出てくる。

 

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<ミヤマキンバイと天狗菱>

 

<杓子岳の先に鑓ヶ岳?>

 

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<シナノキンバイ>

 

<ウルップソウ>

 

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<ミヤマダイコンソウと旭岳>

 

<ヤハズハハコ>

 

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<杓子岳とシナノキンバイ>

 

<到着時のテン場の様子>

13:30 村営頂上宿舎

6時間40分かけてようやく到着!テント受付の看板を見つけて、手続き待ちの列に並んだが何となくおかしい?前の人に聞くと、テント受付はテン場の近くでテン馬は殆ど塞がっているので早く行った方が良いと言われ、急いでまた重いザンクを担いでテン場に向かった。

が、初めてなのでテン場の場所が分からず、振り返ったら数張りのテントが見えたので急いで戻った。やはり満杯状態!狭いテントの間を奥に進むと、狭いけど一か所だけ平らな場所が見つかった。大急ぎでテントを設営したが、その間も次から次と大きなザックを背負った人が到着する。

 

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<タカネツメクサ>

 

<ミヤマダイコンソウ>

 

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<タカネシオガマ>

 

シロウマオウギ

 

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<ミヤマクワガタ、白いのはイワツメグサ>

 

<ウルップソウ>

 

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<白馬山荘手前のコマクサ>

 

<オヤマノエンドウ>

 

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<ミヤマムラサキ>

 

<イワベンケイ>

 

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<旭岳>

 

<白馬岳山頂>

15:40 白馬岳山頂

ようやくテント設営が終わってほっとしたのだが、まずはテント手続きをしなくっちゃ!と、手続きの行列に並んだが、おじいさんが頑張ってやっているんだけど、かなりのスロー!時間があるので苦にはならなかったが・・・・

この受付ではビールも売っているので、まずは500ml・700円を購入!直ぐにテント受付小屋の前でグビリ!テン場横の雪渓の雪で冷やしてあるので、冷たくてむちゃくちゃ旨い!もう、後は夕食の宴会まではやることは無い!とりあえず山頂を目指して時間つぶし!

期待以上に天候は良くなくて遠望が利かない!が、評判以上に花は素晴らしい!ゆっくり歩いてテン場から約50分、ここも大勢の人だかりであった。

 

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<ブロッケン現象>

 

<小蓮華山方面>

 

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<コマクサ>

 

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<テン場と杓子岳方面>

 

<テン場は超満タン>

 

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<白馬岳頂上宿舎と白馬山荘、白馬岳山頂>

 

<左が剣岳、右は???>

16:40 宴会開始

このような天候なので、やはり見られたブロッケン現象!ちょっと嬉しくなって、近くの女性二人連れ(後に姉妹と分かった)に声をかけた。話しているうちにコマクサ見物の案内をすることに・・・・・・

山荘の手前では見つけていたのだが、タイミング良く新たに松沢ケルン?のすぐ下で見つけられた。丁度見頃の肌のきれいなコマクサであった。

山荘に寄るお二人と別れてテントに戻り、途中テント受付小屋で買ってきた500ml×2でおなじみ一人宴会に突入!本日の料理は、もち豚とキノコのコンソメ風である。宴会をしているうちにも、どんどんテン泊者が到着してついには無理やりにも張れなくなったようで、ヘリポート近くやトイレのすぐ横までが臨時のテン場になったようである。

宴会が終わって、丸山方面へ夕陽を期待して出かけたが残念ながら少し赤くなっただけで萎んでしまった!

 

[二日目(失意の下山)]

 

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<雨に濡れたハクサンフウロ>

 

<白馬尻荘から大雪渓方面>

 

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<エビネチドリ>

 

<開花直前のオオウバユリ>

6:50 下山開始

日の出を見るために4時に携帯電話のアラームをセットしておいたが、夜中の風の音で寝られなかった!それでも、鳴ったアラームを止めて外を見たが、残念ながら・・・・・・。

仕方ないので、テントの中でうとうとしながら時間を過ごしたが、気力は萎えてしまって鑓温泉等は意識外!工程を短縮してこのまま下山することにして撤収開始!

風雨(雨は少しだが)が強く、かなり苦労しての撤収であったが、その間にも続々と鑓温泉方面に出かける登山者が見られた。

皆さん、素晴らしい根性しとる!それに比べてなんとも情けない俺・・・・・(後で聞いたのだが、鑓温泉ではテン場が満タン状態だったそうである)

 

10:40 白馬尻荘

面倒で朝飯を省いて行動職だけにしたので大雪渓の途中でバテてしまった!足が前に出ず、大勢の登山者の行列が進む横で、何度も何度も雪渓に腰掛けて休みながらの下山、我ながら情けなかった!

白馬尻荘に到着して、さっそく日本そばを注文!なんとか元気を取り戻し、猿倉荘で掻き氷を食べ、何とか駐車場に辿りついたのは、ちょうど12時だった。

 

[雑 感]

今年の夏の天気はなんだかおかしい?ちっとも安定してこない!というより北陸付近に梅雨前線もどきすら現れてきた。またまた計画が崩れる。

今回は、たまたま鑓温泉がいっぱい状態と言うことで何とか気は収まったが、あの程度の雨くらいで簡単に計画変更したのは情けない。

今度はもっと気合いを入れて、出発することにする。

下山時にバテたのは、きっと塩分不足が原因だと思われるので、次からは食糧計画も再検討する必要がある。

昨年行って素晴らしいコマクサ群に出会え、今年も次回挑戦予定であるが、何とか天候が露明け10日に突入してくれないものか?

 

 

 

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