荒川三山

 

2008.7.27〜31 二軒小屋〜三山〜赤石岳〜椹島

(単独・ロッジ一泊+テント三泊)

 

 

[四日目・五日目・・・最終] 荒川小屋〜赤石岳〜赤石小屋〜椹島

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<日の出の様子>

 

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<荒川小屋を後にする>

 

<今日は晴天か?>

6:30 荒川小屋出発

この時期の日の出ショーは、4時頃から始まる。その時間に起床してテントの中から眺めると、南の空の雲海の上が真っ赤に染まっていたので、やっとで晴天の朝を迎えたと嬉しくなってくる。やがて空はピンクがかった赤に変わり、近くの尾根から太陽が顔を出した。その後、空の色は徐々に青みがかってきて5時20分頃、ショーは終了した。

小屋泊の人たちは出発が早い!俺がテントを撤収して出発する頃には、大部分の宿泊客が出発した後だった。

 

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<大聖寺平までは緩やかなトラバース路>

 

<雪渓を横断、富士山とはしばらくのお別れ・・・>

 

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<大聖寺平>

 

<向こうの丸いのは恵那山>

7:10 大聖寺平

小屋からはいきなりの急登だが、思ったほど長くはない!その後は緩やかなトラバースで大聖寺平に向かって突き進む。途中でちょっとした雪渓を渡ると、富士山は小赤石岳の綾線に隠れるのでしばらくのお別れである。

この平地からは、中央アルプスはもとよりその奥の御岳・乗鞍岳や槍・穂高まで眺められ、いい天候に遭遇したものだと一人密かにほくそ笑む!

また、ここを西に進むと広河原小屋を経て伊那に行くことができるが、多くの渡渉があってかなりの難路らしい。

赤石避難小屋から降りてきた3人連れの女性によれば、今朝の日の出は素晴らしく、避難小屋の人は今年一番の素晴らしさだと言っていたそうである。

 

 

 

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<大聖寺平から荒川三山>

 

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<赤石岳と百闢エ方面>

 

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<小赤石岳中腹から荒川三山>

 

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<向こうのピークが小赤石岳>

 

<あの丸いピークが兎岳か?>

 

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<小赤石岳山頂から振り返る>

 

<前岳の大崩壊をズームアップ>

9:30 小赤石岳山頂

大聖寺平からは、ほとんどがザレた急登!地図にある「小赤石岳の肩」で休もうと思ったがどこなのかよくわからなかった!あまりにえらいので途中で昼飯用の弁当を食べながら休憩した。小赤石の綾線に出れば先ほどしばしの別れと思った富士山が見られるはずなのだが、ガスが出てきてまるで見えない。

最後に岩場を乗り越すと登山道は緩やかになって、赤石小屋・赤石岳の分岐に到着!

 

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<赤石小屋分岐手前から赤石岳>

 

<赤石岳山頂>

10:10 赤石岳山頂

分岐にザックをデポして空身で登ってきたのに、何故かコースタイムの倍の40分もかかってしまった。

ガスが出てきてしまって、周囲が良く見られないので避難小屋に降りてリンゴを購入してまたまた休憩する。思ったより冷えていて生き返ったような気がしたが、400円は高いのか?安いのか?

 

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<赤石小屋への下山道>

 

<ミヤマクワガタ>

9:40 丸山山頂

地図によると、千枚岳からは岩場の痩せ尾根となっているが、全くその通りでいくつかの小ピークを巻いたり通過したりで、中には急なので鎖が欲しいところもあった。が、痩せ尾根とは言うものの、どこもお花畑でいろんな花が咲いている。タカネビランジはちょっと早すぎの感じであったが・・・・・。

下の方では親猿が子供を背中に乗せて、高山植物を朝食にしていた。

丸山は緩やかな山頂で、ここも展望が良く塩見岳や農鳥岳が頂上にガスを戴いているのがよく見える。

 

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<赤石のカールも素晴らしいお花畑>

 

<色の薄いチシマキキキョウ>

 

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<天気が下り勾配だと思っていたらライチョウ親子に遭遇>

 

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<タカネグンナイフウロ>

 

<お花畑>

 

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<タカネニガナ>

 

<クルマユリ>

 

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<ミヤマオダマキ>

 

<ホソバトリカブト>

 

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<向こうの広場が砲台休憩所>

 

<ハクサンフウロ>

12:10 砲台休憩所

分岐からは鎖が欲しくなるほどの急な降り!この急坂も、花いっぱいのお花畑が砲台あたりまで続く!

足ががくがくしてきたので砲台手前の水場で、持っている容器全部を新鮮な水で満たしながら休憩!なので、砲台休憩所は素通りした。(なんで砲台の名がついたんだろう?)

 

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<タカネコウリンカ>

 

<ウサギギク>

 

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<ハクサンチドリ>

 

<タカネニガナ>

 

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<キバナノコマノツメ>

 

<こんな桟橋もある>

 

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<富士見平>

 

<富士見平から赤石小屋>

13:20 富士見平

砲台休憩所からは、比較的穏やかな登山道!若干のアップダウンがあって最後に這い松の生える坂を登り切ると、平坦な富士見平に到着!前にはこれから行く赤石小屋、振り返れば赤石岳、小赤石岳の上部や降ってきた斜面が良く見える。

 

14:10 赤石小屋到着

赤石小屋まではシラビソの樹林帯でほとんど展望が利かない。

この小屋は、玄関から赤石岳が見られるように建ててあって、大倉尾根沿いにあるので小屋の前後にはあまりスペースがない。テン場も、この尾根のちょっと下の林道状のところを充てられているが、幅が狭く一人用なら良いがそれ以上のテントだとあまり数は貼れない。(この日は二張りだけ!)

 

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<赤石小屋展望台から>

 

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<赤石小屋>

5:30 赤石小屋出発

夜中に少しの時間だったけど夕立がきたが、朝起きた時には止んでいて東側が赤く染まり出していた。

昨日目につけておいた展望台でうまく日の出が見られればと思い出かけてみた。ヘリポートにあがり、さらに尾根伝いに進むと10分くらいでちょっとした広場に出る、展望台と言うには木々が茂りすぎていて視界が狭い!夜中の雨で木や草に露が付いているので、ズボンはべたべた!来なければよかったと思った。

 

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<途中の登山道から>

 

<登山道の様子>

 

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<椹島登山口>

 

<東海パルプ創業者の案内板>

 

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<白籏史郎写真館(記念館やったかな?>

 

<椹島レストハウス(ここでバスに乗る)>

6:45 小広場(2、100m地点)

このコースもあまり標識がないので、現在地がつかみにくい。途中「樺段」だと思われるところで、小屋作成の弁当を食す。この弁当、昨日到着時に手渡されてあまりにも早いので大丈夫かと聞いたら、心配なら返して下さいみたいなことを言われて、困惑したものである。中身は、おこわのチマキみたいなもので日持ちが良いのは分かったが、昨日そのように説明されていたら気分良かったのに・・・・・・・

 

8:50 椹島登山口に下山

いつの間にか周りはサワラの林の中のジグザグ路に替わっていて、川の流れの音が大きくなって登山口の長い梯子に到着!約四日間の歩行の終了でほっとする!

レストハウスに到着して、中で小屋利用の領収書を示しバス乗車券を受け取る。俺は28番、バスの定員が28人なので最後なのであるが、待っている間にもどんどん下山してくる人がいる。

 

10:00 送迎バスに乗車

バスの出発は10:30なので写真館でも行ってと思っていると、1番から28番の人は10時発の臨時便に乗れるとのこと、有難く予定より早いバスに乗って愛車の待つ畑薙ダム下の駐車場に到着。

満車のバスの中で隣り合ったのが、ホームページ「シジュウカラとカケスのやまたび」の管理人のシジュウカラさんである。

ちょっと覗いてみたが凄いアクセス数の素晴らしいページである。

 

[雑 感]

前々から計画しながら中々行けなかった、南アルプスの南部の主峰!不安定な天候のおかげで来ることができた。テントを担いでの長丁場なので今回の4泊五日は、俺としては譲れないところ・・・・・。送迎バスを利用するために泊った二軒小屋ロッジは一泊13,000円からと山小屋の比べればちょっと高価であるが、待遇や料理内容を見ると納得できる。

二軒小屋ロッジ予約の時に、この登山コースはかなり急なので登山やが少ないと言われたが、登ってしまった今となっては大したことはなかったと言える。

気のなったのは赤石小屋のテン場、確か14張りが幕営貼数になっているが、果たしてこれだけ張れるのか疑問である。また、テン場の案内も不親切っぽくて今だに納得できない気分である。(同じ経営だが、荒川小屋ではテント配置図が作ってあってそれで案内してもらったのだが・・・・、テントは儲からないからなのか?(ちょっと愚痴になってしまった!)

100パーセント天候に恵まれたわけではなかったが、全てのコースが雄大でお花畑も規模が大きく花の種類も多いので、満足がいっぱいの山行になった!

なお、このコースを小屋泊で縦走するならば、中岳と赤石岳の避難小屋を利用して、夕日や朝日を楽しむのが良いと思う。

 

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