戸隠山

 

 

登山口 戸隠神社奥社登山口〜戸隠山〜戸隠キャンプ場登山口

 

 

 

2007.10.17(晴後曇)単独、日帰り

 

 

 

涸沢の素晴らしい紅葉の感激も冷めきらないが、各地から紅葉の情報が伝わってきて落ち着かない。

かといって、どこに行ったら良いかも良く分からないので、

過去の「山渓」をめくっていると、池に映った素晴らしい紅葉が目に入った、戸隠の鏡池である。

続くページには、戸隠山の険しい岩肌も載っている!この辺りなら紅葉もちょうどいいはず?

ということで準備も早々に出かけてみることにした。

 

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<鏡池と戸隠連峰>

7:10 鏡池到着

紅葉にはやや早い感じではあるが、気の早い木々は結構良い色を出しているので山頂付近は期待できそうである。

大勢のカメラマンが、三脚を出して盛んにシャッターを切っているが、ちょっと時間が遅過ぎたようで水面に山が映っていないので、ごく大雑把に写真を撮って戸

隠神社奥社の駐車場に急ぐことにした。

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<奥社参道>

 

<髄神門>

 

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<参道杉並木>

 

<奥社近くの雑木林>

 

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<九頭竜神社と由来>

 

<戸隠神社・奥社と由来>

7:45 奥宮駐車場到着

かなり広い駐車場には、車がポツリ・ポツリとあるだけ・・・・・

さっそく、奥社までの長〜い参道を歩き始める。最初は、紅葉の始まったばかりの雑木林の間を進むが、髄神門を過ぎてからは樹齢数百年のとてつもなく素晴ら

しい杉並木に変わり、再び雑木が見え出したら奥社に到着!まずは、手前左側の九頭竜社にお参りし、更に正面突き当りの奥社でもお参りした。

 

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<登山口標識>

 

<左看板アップ>

8:30 登山開始

登山口は奥社の手前の社務所のところなので、参道を少し戻って登山開始!

登山届Boxの周りに、ブドウの皮が散乱していていや〜な気分になる。(マナーの悪い登山者もいるもんだと・・・・・・・)

 

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<ガスがはれて稜線が>

 

<岩壁の紅葉>

 

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<百間長屋>

9:30 百間長屋

登山道はいきなり急登で始まる!登山者の多い山だとみえて、かなり抉られた木の根っこ交じりの登山道で、場所によってはストックが欲しい場面もあった。

最初の鎖場あたりから岩が多くなってきて、手掛かりの少ない岩をよじ登って突き当たったところが五十間長屋である。

標識に従って、左折するとすぐに百間長屋の岩壁の脇を抉ったような水平の登山道で、傍らには標識と一緒に小さな地蔵さんが祀ってある。

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<西 窟>

 

<広い沢状の岩場(鎖場)>

 

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<天狗の露地?>

 

<いつも湿っている泥混じりの岩場>

9:50 天狗の露地

百間長屋を過ぎると、岩壁の頭上10m付近の大きな穴に祠が祀ってあって、そこに鎖が垂れ下がっている。西窟と呼ばれているらしく、登ってみようとしたが俺の肩付近まで

は適当な足場が無く、腕力で鎖に伝って足場になる岩までよじ登るしかない。3mばかり登ってみたが下を見たら怖くなって苦労して降りた。

沢状の岩場の鎖場を過ぎると、左手の小高い岩場に鎖が付いているがこれはコース外で、修験者の修行?(度胸試し?)の場らしい?試しに登り始めてみたがここも怖くなっ

てちょっと登っただけで止めた。

さらに進むとこのコース最大の難関とも思える礫混じりの砂岩の壁に鎖が付いている。礫が適当な手がかり・足がかりになるので大したことはないが、真ん中のトラバースの

ところでは、適当な足がかりがなかったので、鎖につかまったまま対面に飛んで手がかりを掴んだのだが、かなり怖かった。

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<約3m四方の台地状ピーク?>

 

<10m鎖>

 

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<振り返ると鏡池が見える>

 

<あの辺りが蟻の戸渡り?>

 

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<名前はわからんけど長かった鎖場>

 

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<胸突き岩(右下プレートには「清子さん安らかに眠れ」と書いてある>

 

<来た方向を振り返る>

 

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<蟻の戸渡り>

 

<もう少し近づいて見ると>

10:30 蟻の戸渡り

前述の礫混じりの砂岩の壁が、このコース最大の難関だと思ったのは大きな間違いで、更に険しい岩場・鎖場の連続でだんだん前進する意欲がなえてくる!怖

さが最高潮に達したころ、蟻の戸渡りに到着!幅30センチくらいのナイフエッジがアーチ状になっているような感じで初めの登り部分だけに鎖が付いている、一

瞬鎖に取り付いてみたが左右の下を見てしまって怖くなってしまい思わず安全地帯に戻ってしまい、上記プレートの「安らかに・・・・・」を思い出してしまった!

こうなったら簡単には前進できないが、ここまでもかなり怖かったので戻るのも度胸がいる。

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<蟻の戸渡りエスケープルート(上から真下に降りたところ)>

 

<剣の刃渡りを振り返る>

<エスケープルート>

そういえばここにはエスケープルートがあると読んだ気がする!見るとアーチの基部あたり右側に鎖がぶら下がっている。が、ガスでずーっと下の方は霞んで見

えないが、ほぼ垂直に近い岸壁を3mくらい下がって、中腹のちょっとした岩棚みたいなところををトラバースするようである。

どっちが怖いかよくわからない状態であるが、トラバースルートは終始鎖につかまっていられる、一も二もなく鎖に取り付くが、思ったより足場が少なくてかなりビビ

ったが無事岩棚に着地?鎖に誘導されるまま下を見ないように恐る恐る前進すると、今度は岸壁を垂直に登り返す。

 

<剣の刃渡り>

上り返した先は、剱の刃の付け根で少し幅が広くなったところである。先を見ればさらに鋭いナイフリッジ!が2〜3mでやや向こう下がり。ここにはもうエスケープ

ルートは存在しない!戻る勇気もない!仕方ないので刃が鋭くなるところまで四つん這いして、おもむろに刃に跨る。あとは腕の筋肉を駆使してズリズリと進む!

左右はなるべく見ないようにはしていたが、それでも相当怖かった!やがて、幅が広くなって足の股が痛くなってきたので、四つん這いに戻って安心地帯までよろ

よろと・・・・・!ほっとはしたがしばらくは前に進めなかった。

 

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<チムニー状の岩>

 

<八方睨み>

10:55 八方睨み

剣の刃を過ぎても右の戸隠側はすっぱりと切れ落ちているが、幸か不幸かその側はガスに覆われて視界がきかない。このコース最後と思われるやや長い鎖場

を過ぎるといきなりピークに躍り出る。ここが展望絶品の八方睨みである。

しばらく休んでいると、単独の青年が到着!聞いてみるとやはり怖かったのでエスケープルートを通ったとのことで、俺としては何となくほっとした瞬間だった。

かなりガスが多くなってきて蟻の戸渡りの方は見えないが、怯えたような女性の声とそれを励ます男性の声が聞こえてくるが、なかなか通過できないような感じ

だった。

 

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<戸隠山>

 

<戸隠山山頂>

11:25 戸隠山山頂

八方睨みから何度かアップダウンを繰り返せば本コース本峰である戸隠山山頂!なんだか地味な標識が立っているだけで、休憩する場所もない感じであった。

 

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<稜線の紅葉>

 

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<戸隠側はこんな絶壁>

12:25 九頭竜山山頂

やや広くなったピークに三角点のようなものがあるが、標識はどこにあるのか・・・・・・?よくよく眺めてみれば白樺の木の丈夫にに標識がくくりつけてあった。

遅くなったけど、ここで昼食を摂ることにした。

 

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<景色は最高!>

 

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<一不動避難小屋>

 

<その内部>

13:30 一不動避難小屋

比較的忠実にピークをたどる登山道に手をやきながら、何度かアップダウンを繰り返してコースが下り勾配になってしばらくするとブロック積の避難小屋に到着す

る。避難小屋の内部は想像していたより奇麗に使ってあった。

 

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<帯岩(見にくいけど約1.5mおきに鎖がぶら下がっている)>

 

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<大洞沢も紅葉は奇麗>

 

<滑 滝>

 

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<戸隠牧場入り口>

 

<奥社入り口>

 

 

 

14:00 帯岩

避難小屋から稜線を離れ、大洞沢伝いに下って行く。 八方睨みで終わりだと思った恐ろしい場所がまた出てきた!今度は初体験の岩盤斜面ところどころにぶら

下がっている鎖を拾いながらそれに伝ってトラバースするのである。都度腰を下げて鎖に捕まるのがなんともわずらわしい!(そのお陰で恐ろしさは緩和された

が・・・)

 

14:10 滑 滝

ここが最後の鎖場。(傾斜が緩いので鼻歌混じるで降る)

 

15:00 戸隠牧場

15:30 戸隠キャンプ場バス停

遠くに過ぎ去った24分のバスを見送りながら到着!残念無念!

 

15:50 奥社入り口駐車場帰着

 

[雑 感]

よく調査をしないまま来てしまったので、覚悟ができていなく各鎖場で恐怖におののいてしまった。帰ってからNETで調べてみたら大半の人が跨って通っている、

蟻の刃渡りを立って進んでいる写真もあって驚かされた。

それにしても、紅葉はタイミングが合って景色は十分楽しめた。(ガスもあのくらい出た方がいいかも・・・・・・)

ひょっとしたら、これに懲りず来年も来たくなるのかもしれない。

 

 

 

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