将棊頭山

(木曽駒ヶ岳が変じて)

 

2007.7.19・20 桂木場登山口(単独・一泊二日)

 

数日前から、予報を見ていると19日〜21日は晴れとのこと

21日には、在職中の同僚や八王子嬢と白山登山の予定なので、二日間が空く勘定になる。

台風一過で、そのまま梅雨明け10日に突入を期待していたが、どうもその様子も無い中の

貴重な晴れ間、無駄に過ごすにはもったいない!

と言うことで、以前から一泊パターンに登録しておいた木曽駒ケ岳に行くことにした。

当然この山は、ロープウェー完備でお手軽登山ができるのであるが、

一寸安易過ぎる感じがするので、下から登るコースで比較的短時間で登れるこのコースにしてみた。

が、当日に近づくにしたがって天気予報が悪くなってきて、前日になると雨が降らなければ儲けもの!

と言う感じになってきたが・・・・・・・

 

[一日目]

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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<登山口>

 

<右写真の案内図のアップ>

 

 

 

 

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<野田場>

 

<よく分からないが奈良井宿方面からの登山道との合流点>

 

 

 

6:40 桂木場登山口

いつものように、伊那路に行くには物凄く便利になったゴンベイトンネルを抜けて、最初の信号を右折、してしばらく走った後大黒川上流の登山口を目指して右折する。

ようやく到着したかのような登山口の標識らしいのにぶつかるが、本当の登山口はその先の広い駐車場の横である。家から2時間20分かかったことになる。

この先には信州大学の演習林の中にも登山ルートがあって、途中で西駒ルートと合流するのだが詳細は良くわからない。(西駒山荘の管理人に聞いたところでは、時

間的には早く上れるが、分岐が多く登りに使うのは考えたほうがいいらしい)

小ぬか雨?とも霧雨ともわからないがしょぼしょぼと降っているので、レインコートを着用して登りだす。

 

7:00 ブドウの泉

鬱蒼とした山腹から豊富な水量が湧き出ていて、そこから先に急な沢を形成しているので騒がしい水音が聞こえている。

 

8:00 野田場

登山口からは、案内地図に「ちりめん坂」と書かれた唐松の落ち葉で柔らかな緩やかな坂なのだが、一泊とはいえ今シーズン初めてのテン泊装備は肩にずっしりと乗

りかかる。

ずーっと緩やかの登りだった登山道が、崩壊箇所を迂回して下りにかかると「野田場」で、登山道脇にパイプから水が出ている。この先にも水場はあるが、登山道から

10分ばかり外れることになるようなので、ここが実質最終水場ということになろう。

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<馬返し(ゴンベイ峠からの道(現在では廃道か?と合流>

 

<大樽避難小屋>

 

 

 

 

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<胸突き八丁>

 

<信大ルートと合流>

 

 

 

 

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<津島神社ヒカリゴケ>

 

<西駒山荘>

 

 

 

8:35 馬返し

ここから右手に「権兵衛峠」、と案内表示があるが、白テープで×印!地図も点線になっているので、これまた廃道か?

 

9:15 大樽避難小屋

手前に今でこそ気味が悪いくらいに寂れているが、新築時にはさぞかし立派であったことが想像できるログタイプのトイレと、少し先には避難小屋がある。

ここのトイレが使えるかどうかは未確認であるが、使えたとしても俺的には使いたくない!

 

11:45 胸突きの頭

避難小屋から20分ばかりで、信大ルートと合流する。

合流あたりから胸突き八丁と言われるのが良く理解できるガラガラ急坂!雨もやや本格的になってきたのとあいまって、このあたりで引き返そうかな!と言う思いが

よぎりだす。だけど何とか西駒山荘まで行って名物のカレーでも食べてから引き返しても遅くない!と思い直して先に進むが、体力的にはかなり限界に近い感じに

なっている。(標準のコースタイム1:40のところを2:30もかかってしまっている)また、以前のお尻セードでレインウェアーのお尻に穴が開いていて底から水が入る

ようでパンツがベタベタ!気持ちが悪いし寒い!

 

12:25 西駒山荘

胸突きの頭からはほぼ平坦な登山道である。

息も絶え絶えと言う感じで山荘には着いたものの、楽しみにしていたカレーは予約が必要な様子だった!がっくりはしたが、腹が減っていてはなんともならんので、カップラーメンを頼んで空腹を満たすことにした。が、空腹が満たされても登る気も下山する気もわいて来ない様子!この際、と、「今夜素泊まりお願いします!」と叫んでしまった。

聞けば今日の最初で最後のお客らしい!喚こうが呻こうが歯軋りしようが遠慮することはない!安心して本棚の「百名山殺人事件」を読み始めた。

時間はたっぷりある。つけてもらった灯油ストーブでお尻やらお腹の湿ったのを乾かしながらの読書!優雅やなぁ〜!!

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<高山植物の女王様コマクサ>

 

 

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<ミヤマダイコン王ソウ>

 

<なんやったかなぁ〜>

 

 

 

 

 

 

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<ミヤマツメクサ>

 

<恋の花>

 

 

 

17:00頃 宴会開始

雨の止み間を見計らって撮った写真が上である。思いがけないコマクサにも出会えたが、ここのコマクサは他所で見たのよりはかなり色が濃かった。管理人に聞くと

やはり皆さんも質問するようだけど、種類が若干違うとのこと・・・・・・

まだ殺人事件は読みきってはなかったが、タイムリミット!宴会の時間である。

本日の献立はキムチ鍋!家から持ってきた材料を全部入れたら相当の量になってとても一人では食べきれない!誘う人は管理人しかいない!34歳の管理人を巻

き込んで、まさにこれぞ宴会である。山荘で購入したビール、持参の焼酎それに管理人差し入れの日本酒(管理人は小屋閉めの後は杜氏みたいな仕事をしていてそ

の酒をいただいたのである。やや甘めですっきりとしたのみ心地はなんとも言えず美味しかった・・・・・・・その名も「特別本醸造 信濃錦」(宮地酒店 謹醸)である))

をグイグイしながら夜が更ける前に、今日の疲れも手伝ってかいつの間にやら死んだように夢の中・・・・・・・・・

 

[二日目]

 

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<八ヶ岳から朝日は昇るはずだったが・・・>

 

4:25 起 床

夕べあのまま死んではいなかったようで、快適な朝を迎えることができた。

外に出てみると朝のショーが始まりかけていた。八ヶ岳の多分蓼科山の左から今にも日の出が始まらんとはしたのだが、邪悪な雲にさえぎられてついに日のでは見

られなかった。

 

 

 

 

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<遅めの朝日>

 

<???>

 

 

 

 

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<辿りつけなかった木曽駒が岳>

 

<シオガマソウ>

 

 

 

 

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<イワカガミと木曽駒が岳>

 

<醜いけど中央株にブロッケン>

 

 

 

 

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<キバナシャクナゲ>

 

<くどいようだけど木曽駒が岳>

 

 

 

 

6:00 将棊頭山

下山しようとしていたら管理人がせっかくだから将棊頭山位には登ったら?と進めてくれたのと体調もかなり戻っていたので行ってみることにした。

雲海が広がっているくらいだから下界は天気が良くないかもしれないが、ここは雲上の別世界!青空にお日様も照っている。

あっちうろうろこっちうろうろしてから、木曽駒ケ岳を睨んで、今度は絶対行くからまっとれよ!と言い聞かせてやって、明日の白山登山もあることだから早めに下山開

始(7:00)することにした。

 

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<キバナノコマノツメ>

 

<行者岩>

 

 

 

 

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<カラマツソウ>

 

<お花畑>

 

 

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<ハクサンチドリ遅めの朝日>

 

<アオノツガザクラ>

 

7:25 胸突きの頭

昨日の段階でわかってはいたのだが、行者岩分岐の少し下のお花畑!広くはないが花の密度が高く素晴らしい!ここでしばらく休んでいたが、登山者は来ない!

結局、登山口まで誰にも出会わなかった・・・・・

 

 

 

 

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<オサバグサ>

 

<またまたガスの中>

 

 

 

 

8:40 大樽避難小屋

信大ルートとの合流あたりから雲海に入ったのかガスがかかってきた。

 

9:15 馬返し

 

9:40 野田場

降りるにつれて気温が上がってき蒸し暑くなってきたが、幸い雨は降ってこなかった。

ちりめん坂にかかったあたりから携帯が使えるようになったが、雨でしけったせいか電池が充電待ち状態!明日の調整・連絡は車まで行ってから・・・・一寸焦った!

 

10:50 登山口駐車場

 

[雑 感]

山頂まで行けなかった理由が良くわからん!ここしばらく自堕落?な生活で体がなまってしまったのか?いよいよ年で鈍ってきたのか・・・・・なん

とも悔しい山行きになってしまったが、思いがけないコマクサに合えたり朝焼けが見られたり、登山を始めて2度めの山小屋泊ができたなどいろ

んな面でいいこともあった。

木曽駒ケ岳へは、ロープウェーを使ってでも行ってやるぞ〜!

白山登山は、天候不順により無期延期となった。梅雨よ!早くあけろ〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

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