茶臼岳(2,384m)・縞枯山(2、403m)・北横岳(2,480m)

 

2007.6.4 麦草峠登山口(単独・日帰り)

 

前回の、八ヶ岳最南部が多いに気に入ったので、今回も同じエリヤに行きたいと思った。

ガイドブックを眺めていたところ、八ヶ岳の北の方になんだか面白そうな山が・・・・・・・

この山に行けば、丁度八ヶ岳を挟んだ感じになるのと、いずれの山も二千数百メートルと、

この時期に登るのに丁度良い高さで、なんだか楽しい気分になってくる。

ガソリン代が嵩むのが気になるが、行ってみよう!

 

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<登山口近くの麦島ヒュッテ>

 

<登山口から茶臼山>

 

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<登山口>

 

<茶水の池>

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<茶水の池>

 

<中小場頂上>

7:30 登山口

メルヘン街道に入ってからが長かったが、なんとか麦島峠の公共駐車場に到着!整理して駐車すれば50台は軽く停められるくらい広く、水洗ではないが立派なト

イレも完備されている。

登山口は更に峠よりにある。登山口の向かい側には、赤い屋根のいかにも山荘らしい麦島ヒュッテがあって宿泊もできるようであるが、時間が早かったのかすごく

静かなので、寄らずに登山開始!

すぐに小さな池、「茶水の池」!ここは雨池方面への分岐になっているが、まずは茶臼岳を目指して直進する。

 

7:45 大石峠

少し雪が残っている石交じりの水平登山道で足慣らし!この峠は、帰路に使用する五辻ルートの出逢ノ辻への分岐点である。

 

7:55 中小場頂上

大石峠からやや勾配がきつくなるが、すぐに頭上が開け、岩がごろごろの頂に到着したら、目の前は茶臼山である。

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<茶臼山山頂>

 

<展望台から八ヶ岳方面>

 

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<展望台から縞枯山>

 

<縞枯れ現象>

 

 

 

8:20 茶臼山山頂

中小場から少し降ると石がごろごろして緩い登りとなる。まだ所々に雪が残っていて一寸ぬかるんでいる。

まもなく頭上だけ開けた山頂、周囲はまるっきり展望が無い!標識を見ると、ガイドブックには載っていなかった展望台は左、踏み跡もしっかりしていたので行って見

ると、5分ばかりで岩場の展望台に到着!なるほど、素晴らしい展望である。

南を見ると、南八ヶ岳の山々、北にはこれから向かう縞枯山が山腹に縞枯れ現象を顕著に見せている。

 

[諏訪の自然七不思議]・・・・・・・原村観光協会HPより縞枯れの説明の抜粋

大きな原因は諏訪側から吹き上げる南西の偏向風と台風などの強い風だということです。それに、火山噴出物の岩石におおわれた腐植土の浅い土地が、シラビソ

の成長を抑えているようです。

シラビソが10mくらいに成長すると風当たりが強くなり、特に強風が吹くと大きく幹が揺すられ、浅い張り方しかできない根は浮かされて細い根が切れてしまいます。

すると水分・養分の吸収ができにくくなり立ち枯れていくというわけでず。ですから、10mくらいの高さの木がそろって枯れるというのです。どうやら酸性雨ではないよ

うです。

この立ち枯れの縞は、次第に上の方へと移動して行きます。木の寿命はおよそ70年くらいと分っています。

縞枯山の北東斜面の林では、縞枯れれ現象が見られないばかりか、太いシラビソ・細いシラビソ・ダケカンバ等いろいろの植物が生えていて、亜高山帯の普通の森

林です。偏向風はないので立派な森林になっています。(植物のふしぎな旅「縞枯山の謎」北八ヶ岳BS-2.'95/12/8

 

 

 

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<北横岳方面>

 

<縞枯れ状態>

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<オサバグサ>

 

<縞枯山山頂>

9:05 縞枯山山頂

茶臼岳からは降りとなるが、悲しいかな途中の五辻の分岐は覚えているが、枯縞山頂までの記憶がどこかに行ってしまっている。ひょっとしたら痴呆か?

山頂はいかにも山頂らしくないところに、山頂らしくない標識が立っていて一寸見ただけでは分岐の標識と見誤ってしまいそうである。。

縞枯れの真っ只中!枯れた樹木が真っ白になって、完全に枯れ切っているのがなんとも素晴らしく感じてしまう。

 

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<山頂〜雨池峠の急な降り>

 

<縞枯山頂>

 

9:25 雨池峠

縞枯山山頂からは、結構な残雪の中の急坂を真っ直ぐに下る。降りきったところが雨池峠で、右に雨池、直進が雨池山、左折するとこれから向かう坪庭経由ピタラス

蓼科ロープウェーの山頂駅である。

 

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<北横岳ヒュッテ>

 

<セリバオウレン>

 

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<北横岳山頂、向こうは蓼科山>

 

<北横岳登山道から坪庭と縞枯山>

 

9:40頃 ピタラス蓼科ロープウェーの山頂駅

まだ時間も早いので、北横岳に向かうことにする。

北横岳の本来の名前は北岳だそうだが、南八ヶ岳の横岳と区別するために北の字をつけられたそうである。まずは、坪庭の中に入って自然の庭園の景色を楽しむ、やがて左に

分岐して急斜面をジグザグに登ってゆく。

10:20 三ツ岳との分岐

坪庭あたりから眺めた三ツ岳が岩ゴツゴツで感じがよかったので、予定変更して向かおうと思ったが、ロープウェー駅で予定している昼食時間が気になったので、予定通り北横

岳に向かう。

途中、北横岳ヒュッテの前を通ったが(10:30)、この日は臨時休業の張り紙がしてあった。

 

10:50 北横岳山頂

山頂らしいのが二つあるが、本峰は北のようである。又、更に北には蓼科山がデーンと格好良くかまえている。近いうちに登りたくなってしまった!

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<北横岳方面を振り返る>

 

<坪庭と三ツ岳>

 

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<五辻コースの分岐>

 

<五辻コースからロープウェー駅>

 

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<歩きやすい五辻コース>

<駐車場に到着>

                                                                                                                                  

 

11:40 山頂駅

坪庭コースと合流しても、一方通行なので更に坪庭見物、縞枯山荘の分岐まで戻る格好になってようやく山頂駅。

丁度良い時間に昼食、食堂で楽しみにしていた地鶏の親子丼を注文するも、レトルトしかないとのこと・・・・・ピタラスのホームページで調べたのだが、山麓駅と間

違えてしまったようである。

 

12:00 山頂駅出発

 

12:15 森林浴展望台

ロープウェー利用者向けの展望台のようだ。

登山道?は平坦な木道になっていて楽しく歩ける。

 

12:25 五辻

途中から、木道ではなくなってきたが相変わらずの平坦で、山頂コート比べると相当楽である。

 

12:45 出会いの辻

ここから多いし峠に戻ろうかとも思ったが、この平坦な道に慣れてしまっていたので、そのままメルヘン街道に向かった。

 

13:10 駐車場到着

メルヘン街道に出てから結構長かった。

 

[雑 感]

縞枯れ現象は縞枯山だけではなくこのあたりの山全部に大なり小なり現れているようである。

今から考えてみると、雨池峠からすぐに雨池山に登り、三ツ岳を経て北横岳をピストンしてロープウェー駅に帰り着くのが合理的なコース取りの

ような気がする。準備段階で、このあたりをつめていなかったのがいけなかった。

それにしても、縞枯山の立ち枯れなどは顕著に現れていて、珍しく、神秘的に感じた。

 

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