仏ガ尾山

 

2007.4.10 下呂町野上登山口(単独・日帰り)

 

「岐阜県の山」の新刊からは削除されたこの山は、旧刊では駅から歩いて登れる山と紹介されている。

JR高山線の、上呂駅がその駅であるが駅から登山口までは結構の距離があるので、俺の場合当然車である。

 

 

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<登山口>

 

<案内看板>

 

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<登山道の様子>

 

<イワウチワが一輪だけ・・・・>

 

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<「いのししに注意  あと1、2K」>

 

<穴岩と上呂の展望>

 

9:00 登山口

国道41号線を南下して、上呂駅前の信号を右折、浅水橋を渡りきった交差点の角にある標識に従って斜め左方向に進む。後はところどころにある標識に従え

ば迷うことなく登山口に到着する。

どこが駐車場何かは良くわからないが、近くのお墓の傍のちょっとした広場に止めさせていただく。

登山道に入ってすぐに左右に分かれるが、踏み跡の薄い右方向に進む。(折れた標識が木に持たせかけてあるが・・・・・・・・)

少し進むと送電線の線下を横断して檜林の中のかなり急な坂を登る。

途中の展望の開けたあたりに、イワウチワの群落が点在するが、まだまだ時期尚早で咲いていたのは一輪だけ、満開のときにくれば見事なのだろう。

 

10:30 穴岩

「いのししに注意」ユニークな標識を過ぎて周りがかなり開けてきて、穴石に到着!

   案内看板による

    言い伝えによるところでは昔、非常に力持ちの山姥(山ノ神)がここに住んでいた。

    この山姥がお産をしたとき、ここから益田川の水を産湯に使おうとして一跨ぎにして汲んだという。

    左足を穴岩に、右足を野上字瀬上の大岩に踏んだその足跡がくっきりと指のあとまで残っている。

    その後、雨乞いの穴岩として崇拝するようになった。

    干天が続き農作物が枯死する状態になったとき、部落のものは揃って氏神に集まり、社殿の真上の尾道を太鼓をたたき、竹ぼらを吹き鳴らし

ながら岩穴へ登る。そして岩の周辺で大かがりを焚き、岩穴の中へ煙を入れてお参りをする。これより仏ガ尾の頂上に至りはるかに御嶽、白

山の両神社を拝し、もとの氏神様へ下山する。こうした行事をすると俄かにかけ曇って、霊験はたちまち慈雨となって農作物を潤すという。

昔も今も雨乞いの穴岩として近郷へ知られている。

    

 

 

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<山頂手前の白山大神・御岳大神の石碑>

 

<山頂(正面は乗鞍岳)>

 

10:50 山頂到着

穴岩からしばらく進むと又、鬱蒼とした檜林の急登!やがて尾根上の小ピークに達すると1mくらいの石柱が建っている。

ここから尾根上をいったん降って登り返せば、結構広くて平らな山頂に到着する。

周囲は植林が進んでいるが、右の御嶽、左の白山、正面の乗鞍岳、いずれの方向も伐開がしてあって展望が楽しめる。(残念ながら今回は見えるには見えるの

だが黄砂で?霞んでしまっていた。)

 

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<蓮坂峠の石碑>

 

<蓮坂峠の登山口>

 

11:30 蓮坂峠

同じ道をたどるのはつまらない。

地図によれば、上呂と馬瀬を結ぶ蓮坂峠に至る登山道があるようである。

かなり薄い踏み跡であるが、分からなくなったら戻れば良いさ!と、やはり鬱蒼として気味の悪い檜林のなかを降りはじめる。

途中一箇所、かなり迷うところもあったが、下のほうにアスファルト舗装の林道が見え出してほっとする。

と、まもなく峠に到着!

 

13:00 登山口に帰着

峠からが長かった!こんなことなら来た道を引返すんだった!なんて思いながらの下山ではあったが、穏やかな天候なのでゆったり降った。

 

[雑 感]

2時間弱のコースタイムではあったが、かなりの急登で中々手強かった。

また、イワウチハの料はかなり多く、今度は万開示に着てみたいものである。

この時期は、四美の枝垂桜も咲いていて、この山と「JRさわやかウォーキング」や下呂市の苗代桜など、とを兼ねて訪問するのも良い趣向だ

ろう。

 

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