西穂西尾根偵察

H2006.6.24 穂高平(単独・日帰り)

 

本来ならこの土・日は南アルプスデビューの晴れ舞台の筈だったが、

晴天に恵まれる可能性が少ないようなので、早くに中止を決定していた。

ところが、

あろうことか23日の朝(7:30頃)の眩しいばかりの青空!とても落ち着いて家にいることができない。

かといって、もうこの時間!行きたいと思っている山へ行くには遅すぎる。

そこで頭に浮かんだのが、穂高平小屋のHP!あわただしく開いて、地図をプリントアウトしてよく見れば、

もともと日帰りは難しいコース。

ならば、行ける所までの偵察登山だぁ〜!というわけで、これまた慌しく出発したのである。

 

 

 

 

 

 

 

 

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<ショートカット新道?>

 

<南岳の獅子鼻>

 

 

 

 

 

 

 

9:40 新穂高ロープウェー駐車場出発

やや(かなり?)焦っていたのか、思いのほか早く着いた。でも、今日はあまり時間が無いので、リッチにロープウェーの有料駐車場に駐車。

こんないい天気なのに思っていたほどの駐車車両も無く閑散としている。

10:30 穂高平小屋

これまで砂防堰堤の手前の、新しく水槽が設置されたところでは林道を勝手にショートカットしていた(俺は)が、正式にショートカットできるように新規ルートが作成されていた。

途中の穂高平への近道では、昨年同様コケイランが咲いていた。

西尾根は、ここがスタート!

いつもなら白出小屋にまっすぐに向かうのだが今回は、右に90℃振って牧場内に入っていくことになる。

 [西穂西尾根]

 冬季の西穂登山ルートだったようであるが、近年再整備されて夏でも通行できるようで、穂高平小屋のホームページに最近、立派なルートマップが掲載されたので興味をお持ちの方はご覧ください。

ちなみに、この登山道は上級者向きとされていますのでご注意願います。(今回のごろごろ岩場までならば制限は無いと思いますが・・・・・・)

ルートマップの、コースタイムによれば片道7時間弱の長丁場、おいそれとは日帰りできそうも無いが、片道にロープウェーを利用することでかなり実現性が高いように思われる。

 

 

 

 

 

 

 

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<登山口標識>

 

<笠〜抜戸>

 

 

 

 

 

 

 

10:55 登山口

牧場内の車が通れる道をひたすらまっすぐ進むと、やがてこの道が無くなり足元に黄色の背の低い標識「西穂西尾根」にぶつかる。(何故か遠慮がちに設置してあるが注意しておればすぐにわかる)

標識の裏には、今日と石楠花会2005.5と記載されている。これは未整備だった登山道を整備して、この標識を設置した山岳会の勇姿のことだそうである。(穂高平小屋のホームページによる)

標識の右方向に踏み後があって、少し先に冷たい水が流れている。ここが最後の水場というやつか?

 

 

 

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<登山道>

 

<←のアップ・桂大木の標識>

 

 

 

 

 

 

 

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<雰囲気のある木の根っこ>

 

<Point1>

 

 

 

 

 

 

 

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<登山道の様子>

 

<標 識>

 

 

11:27 ポイント1(西穂尾根取り付け)

少し進んで昔の牧場に柵を越えると本格的な登山道となる。とはいってもこの付近は緩やかに登る。やがて踏み後が不鮮明になるが何となく桂の大木に近づくと木に取り付けた赤いテープが見えて、その先の大木に標識「西穂西尾根」が取り付けられていて、ここからコースは急斜面に向かってジグザグに進みようになる。

やがて雰囲気のある根っこの木に突き当たって右にトラバースするとPOINT1に到着する。

11:34 ポイント2(1,670m)

さらに急傾斜を進みと程なくポイント2に。

12:15 尾根ピーク(1940m)

ポイント2からはっきりと尾根に取り付いてなかなかの傾斜を直登することになる。

やがて傾斜が緩くなって暫らく楽に進めば、尾根ピーク! 

 

 

 

 

 

 

 

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<槍方面>

 

<標 識>

 

 

 

 

 

 

 

12:50 ごろごろ岩場(2,030m)

尾根伝いに緩やかな登山道をすすむとやがて真新しいトラロープの設置してある急坂になる。

見た目ほど長くないトラロープをこなしてやや急坂を過ぎると、少し目の前が開けた岩場に到着する。いわゆるごろごろ岩場である。

 

 

 

 

 

 

 

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<樅沢岳方面>

 

<西穂高岳>

 

 

 

 

 

 

 

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<↑のアップ>

 

<槍アップ>

 

 

 

 

 

 

 

13:16 下山開始

ごろごろ岩場で樹木に遮られてあまり見えない展望を楽しみながらの昼食!この展望では今ひとつ満足できないので暫らく先に進んだが、時々開けるだけで代わり映えしない。やはり森林限界を超えなければ無理のようである。

時間もいい時間だし、今日はここまで!と終止符を打って下山開始ということにしたがやや後ろ髪が引かれる。

 

 

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13:40 尾根ピーク(1940m)

14:00 ポイント2(1,670m)

14:25 登山口

桂の大木の標識あたりから、往時にはなかった登山道の草を刈った跡が登山道まで続いていたのは、多分小屋の人が刈ってくれたのであろうがありがたいことである。

ちなみに登山口には岐阜ナンバーのパジェロミニ?が止めてあったが人影は無かった。

14:50 穂高平小屋

15:30 新穂高ロープウェー駐車場

 

 

 

[雑 感]

今回は時間の関係で、ほんの触りを歩いただけで核心に触れてはいない。

しかし、木々に邪魔されて満足に展望が得られなかったにもかかわらず、何故か気に入ってしまったこのコース!次回は西穂の山頂を目指して行ってみようと思うが思うが、かなり急登が連続するルートで、6時間も歩いていないのに結構バテてしまったので、どうなることやら心配ではある。(行くのはいつになることやら・・・・・・・)

京都・石楠花会の皆さんがどういう経緯で整備にあたられたかはわからないが、大変ご苦労なことだと思いつつも自分の登山道を持たれた感じがしてなんとも羨ましい気もする。

また、掲示板によればごろごろ岩場手前のロープは小屋の管理人が取り付けられたようである。

皆さんが整備されたこのコースを、何も努力せずにただアップアップしながら登るのは恐縮・・・・・・・・・・・

 

 

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