西穂高岳

(無念!独標で撤退)

2006.02.18 新穂高ロープウェー

天気予報を見るとこの土曜日はかなりの晴天模様!

お孫ちゃまが病気療養に来ておろうが、借金取りが来ようがかまっちゃいられない!

行くべし!もちろん、この時期は西穂しかない!

 

説明: P2180564

説明: P2180565

<美女街道から乗鞍岳>

<これから行くでよう!待っとってちょ!>

 

 

6:40 自宅出発

8:00 新穂高ロープウェー駐車場

8:50 西穂高口駅

顔がゆるゆるになるくらいいい天気である。

そのうえ、お客さんが多かったからか、始発のロープウェーも約15分早発!もう、言うこと無し!

一寸、準備に手間取って8時に駅に行ったのだが既に10人くらい登山スタイルが並んでいた。

やはり、登山者は天候に敏感なのか?当然、福井の高原女史にも遭遇!やがて観光バスが到着したようで大勢の観光客が並びだして発車オーライ!

 

 

説明: P2180569

説明: P2180570

<白山もクッキリ!いつかは登ってみたい大木場の辻>

<お馴染みの写真>

 

8:50 登山開始

まずはいつものように、展望台で写真を撮ってから出発!

 

 

説明: P2180591

説明: P2180598

<空はどこまでも青く>

<雪は涙が出るくらい白い!>

 

 

9:50 西穂山荘

しっかりした踏み跡をキュッキュッと音を立てながら登るのはいつものことながらすがすがしい!

天気が良いので、写真を撮る枚数が無茶苦茶多くなってしまうが、デジカメなので気にならない。(けれど後から見るとろくでもない写真ばかり・・・・・)

 

 

説明: P2180607

説明: P2180614

<輝く氷>

<双六方面>

 

 

説明: P2180618

説明: P2180620

<独標・ピラミッドピーク>

<風紋と焼岳・乗鞍岳>

 

 

11:05 独 標

夏季診療所の横で、アイゼンを装着したり目出し帽を被ったりして準備万端整えて歩き出す。

相前後して、山荘に大きなザックをデポして身軽になった高原女史も登りだしたが、あっという間に距離を開けられてしまう。

行程の約半分は表面の凍った雪上歩きであるが、薄氷なのでアイゼンがよく効いてかえって歩きやすい。

この時期、独標手前の小ピークでは稜線をたどるのだが、ここは上高地側がスッパリ切れているのにくわえて、雪庇の直近を通るのでなんとも気味が悪い!そしてその稜線終了間際で、飛騨側に岩場を少し下に降りてから巻くようにして独標のコルになるのだが、ここの岩が凍っていてなんとも言えない恐怖を覚えた。

<恐怖におののく>

更に、独標手前の急斜面ではビビッてしまって進めなかったのである。

と言うのは、斜面全体が薄い氷に覆われていて中途半端に足を置くと、アイゼンの爪が刺さらなくて滑ってしまうのである。

そのうえ、氷が滑って手で確保することができないので、移動時には三点支持ができないのだ!

これは、俺の手(足?)に負える世界ではない!

戻ろう!と思ったが上を見ると、高原女史が鎖場をショートカットするようにゆっくりと登って行くではないか!

「負けたらあっか〜ん♪」と、気を取り直して恐る恐る登りだす。

ピッケルと片足で確保しつつ、他方の足を移動させるので効率の悪いこときわまりない!

なんとか山頂に到着したが、恐怖と緊張で足の筋肉がこわばっていた。(聞いてみたら、高原女史もかなり怖かったと言っていた)

 

 

説明: P2180627

説明: P2180630

<う〜ん  いい景色>

<乗鞍岳方面>

 

 

説明: P2180631

説明: P2180633

<山 頂>

<更に先に進む先行者・凄い!>

 

 

11:20 独標出発

当然では有るが登った以上は降りなければならない!

「もう少し居る」と言う高原女史の言葉に、降りる途中滑落したら何とかしてもらえると、意を強くして先に降りさせていただくことにした。

まず、最初の一歩が出ない!登ってきてしまったことを後悔した。

降りの怖さは登りの何倍にも感じる!

 

 

説明: P2180658

説明: P2180660

<下を見る>

<上を見る>

 

 

説明: P2180663

説明: P2180664

<こんな感じ>

 

 

何度も何度も蹴り込んで、滑らないことを確認しながら進むのだが、手で確保ができないのが歯がゆい!

鎖までが大変!(夏でも嫌な所である)、必死の思いで鎖に掴まったときには「よく小便をちびらなかったものだ」と大いに安堵した。鎖場からは、なるべく雪の着いた夏道を選んで進んだのだが、やはり怖かった。

 

説明: P2180677

説明: P2180697

<風 紋>

<氷のダイヤモンド(見えるかな?)>

12:35 西穂山荘

丸山手前斜面で、女史に追いつかれて暫らく一緒に歩きながら、お互いの恐怖感を競い合ったのだがどうやら俺のほうが、恐怖におののくのが上手のようだった。

山荘前で、今朝独標に行ってきたと言う人に聞いた話では、降りはザイルを使ったと言っていた。

この山荘で食事とも思ったが、暖房費200円を思い出してやめた。

13:35 西穂高口駅

やはり週末である、大勢の登山者とすれ違った。

ここでカレーうどんを食べたが、俺の嫌いな冷凍の麺だったので損をした気分!遅くなっても白樺平の そば処「鍋平」のわさびそばにすればよかった。

 

[雑 感]

何しろ怖かった。

やはり、登り始めたところで止めて引き返すべきだった。

アイゼンが比較的新しくて(あまり使っていないから?)先っちょが鋭利だったので何とかなったが、丸くなっていたら滑ってしまっていたかもしれない。あそこで滑っていたら、と思うとぞっとする!

 

 

 

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