蝶が岳 (春は名のみの〜♪♪・〜勇気ある?撤退!) 2005年4月23日 三股登山口(単独・日帰り) 最近、なんとなく積極登山をお休みしていたが山小屋再開のニュースが 聞こえてくるようになるとじっとしていられないのが 山好きの中年?男の悲しい性である・・・・・ 天気図を見るとこの土、日とも高気圧に覆われて天気がいいようだが、 広く高気圧に覆われる日曜日より、土曜日の方が快晴の確率は高い予報となっている。 今シーズンのスタートは、昨年の連休に行った蝶が岳の展望が忘れられず、 蝶が岳に行くことにした。 |
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<駐車場から蝶の稜線> |
<空は真っ青> |
4:20 自宅出発 家を出たときは0℃だった気温が、平湯峠では−2℃、昨晩に雪も降ったようで、平湯側の全ての橋は雪が凍結し ていて、スピードを出し過ぎていたせいもあって、スリップをしてヒヤッとした場面もあったが、流石に飛騨ッ子 の俺の車は、まだスタッドレスタイヤのまま!何とか無事通過できた。 6:30 三股駐車場着 真っ青な空に、木々に着いた雪が真綿をかぶせたようにように浮かんで見える。 こんなに良い天気なのに、何故か先着の車は1台のみ!群馬ナンバーの車である。 俺が到着してすぐに、ご夫婦が出発。 6:40 登山開始 気もそぞろに準備を整えて出発、登山口までの林道にもうっすらと雪が積もっている。 |
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<力水> |
<松本方面> |
7:20 力水 この少し手前で、アイゼンを装着している先行のご夫婦に追いついた。 雪はくるぶしの一寸上辺りまでなので、まだアイゼンの必要は無いと思ったのだが・・・・・ 群馬を早朝に出て、GW登山の様子をうかがいに来たのだが、あまりの快晴に登ることにしたそうである。 力水付近の山葵も、まだまだちっちゃな蕾がかろうじて確認できる程度で、春が感じられる様子はまったく無い。 |
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<三股へ2.0Kmぜよ!> |
<まめうち平> |
9:00 まめうち平(昨年のG.Wより30分遅れ) 力水を過ぎたあとの梯子のある急坂を登りきると、唐松林の緩やかなのぼりになる。 この林を過ぎた辺りから雪が徐々に深くなってきて、古いトレースが僅かに判別できる程度になって、ルートが分 かり辛いことこの上なし! まめうち平手前の急登の尾根歩きでは、雪に隠れた木の根っこを変な角度で踏んでしまい、転倒しそうにもなって しまう。 ここで大休止!まもなく先ほどのご夫婦が到着して、休憩に入ったのを機に出発。 |
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<蝶沢か?今日はここまで・・・> |
<名残惜しく常念を撮影> |
10:30 敗退決意 まめうち平を過ぎた平坦な樹林帯辺りから更に雪が多くなり、急傾斜の登りになったところでは、膝上までの積雪 になって、もう冬山のラッセル状態!トレースは全然見当たらず、ひたすら樹木につけてあるマークを探し探し慎 重に高度を稼ぐ。 新雪の下の固くなった根雪に足が滑り出したので、アイゼンを装着!この間に群馬ご夫婦が追いついて、ラッセル を交代してくれるというのでお願いすることにしたが、スピードが合わなくてすぐにまた、先頭ラッセルになって しまった。 さらに急斜面をトラバースするところでは、場所によっては腰近くまで埋もれてしまう始末。 蝶沢と思われる沢の手前まできたときには、息も絶え絶え!足はガクガク!手袋はベタベタ! 沢の上方を見れば、ずーっと樹木は見当たらず雪崩の巣のようにも感じてしまう。こうなったら、もう足が前に進 まない!真っ青な空を恨めしげに眺めて、くっきりと鎮座ましました穂高を想像してもファイトはいっこうに回復 してこない。 悔しいけど、今日はここまで! 下山開始してすぐに群馬御夫婦とであって、きっぱりと敗退宣言!(涙の出るような思いがした。) ご夫婦は、その沢まで行ってみてから結論を出す、とのことで先に進まれたが、どうされたかは分からない。 11:20 まめうち平 この頃になると、新雪が高い気温に溶け出して、足にまとわりついて歩きにくいこと甚だしい! まめうち平下の急登で年配・単独の登山者と出会うが山頂までは行くつもりはないようであった。 更に、若い?カップルがテン泊装備で登っていったが・・・・・・ (本日このルートを上った登山者は、この6名だけだったようである。) 13:00 三股駐車場着 蝶の稜線を振り返ると、雪雲らしいガスみたいなのがかかっていて、展望は良くない模様。 これを見て、何故かホッとしたり、ニンマリした俺は嫌らしい性格なのか? |
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[雑感] 前半、好天に恵まれたのに、時ならぬ積雪に阻まれての思いがけない敗退。 さすが、北アルプス!簡単には絶景を見させてはくれなかった!だからこそ、次の登山が楽しみになるのである。 というのは「うそ」で、展望はともかくとしても、途中での敗退、しかも2/3くらいまではラッセルまでして行 っていたのに・・・と、なんとも残念でたまらない。 そして、今シーズンの山行きはどうなることやら・・・・・・・ |
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