天蓋山

 

 

2005.5.28 山之村キャンプ場(単独・日帰り)

 

 

今度の山行きは、以前からこの山にすることに決めていた。

たいした理由ではなく、

一昨年、この時期に来たとき、登山道の脇で太い蕨が結構採れて、

その味をしめていただけの単純なものである。

<実を結ぶことの無かった愛・・・天の夕顔(中河与一)>

飛越高原天の夕顔の駅には中河与一文学資料室(無料・水洗トイレ完備)が併設されている。

登山道はその前の山吹峠からの県道と分岐し、少し行った所のキャンプ場の奥から始まる。

天蓋山に来るたびに「天の夕顔」を読まなければと思いつつ、

文学というものが苦手でまだ果たしていない。

今回も性懲り無く今度こそ読まなくっちゃ!等と思ってしまった。

 

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<山吹峠から笠が岳の白馬の雪形(山頂右下)>

<中河与一文学資料室とキャンプ場への道>

7:10 自宅出発

今回は、約2時間コースなのでゆっくりと出発。

いつもなら神岡経由で行くのだが途中で気が変わって、十三墓峠経由で新緑を楽しみつつ向かうことにした。

いったん国道471号線に出るとすぐに分岐し、双六川を遡って山吹峠に向かう。この道は有峰湖を経由して、薬師岳登山

口のある折立に行く道でもある。

この山吹峠は、春の農作業の開始合図でもある笠が岳の白馬の雪形が、はっきり見られる所でもある。

 

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<登山口>

<新緑の登山道>

8:40 登山口出発

本当なら休暇の日の金曜日に予定していたのだが、天気予報と相談の結果、一日延ばしたので穏やかな良い天気であ

る。

キャンプ場の広大な駐車場には、軽自動車が数台と富山ナンバーが一台のみで思ったより少ない、軽自動車は飛騨ナン

バーなので、地元の人達が山菜取りに登っているようである。

 

 

 

 

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<可愛いらしい花(名前は知らない)

<チゴユリ>

 

 

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<エンレイソウ>

<リュウキンカ>

 

 

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<北の俣岳〜黒部五郎岳>

<天蓋山方面の新緑>

9:55 雀平展望台

青い空と新緑の山々の間に、残雪の立山の山々や薬師岳・北の俣岳・黒部五郎岳・笠が岳がくっきりと見える。

途中、登山道の脇の笹原でなにやらごそごそと動き、熊かとハッと緊張したが、笹の子採りの人とわかって胸をなでおろ

す。

やはり山菜採りの人が多いせいか、以前来たときより山菜の収穫が少ないので、ここからは諦めて登山に集中することに

した。

 

 

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<山頂標識>

<槍ヶ岳をアップ>

 

 

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<正面は黒部五郎岳、右端が笠が岳>

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<黒部五郎岳から笠が岳、真中付近が槍ヶ岳>

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<正面、黒部五郎岳>

<槍ヶ岳〜笠が岳>

 

10:20 山頂到着

5名のパーティが、焼肉宴会で盛り上がっている。

皆さんの飲んでいるビールを見て生唾が出てしまって困ってしまった!それが顔に出ちゃったのか、美味しそうなご馳走を

勧めてくださったが、俺もたっぷり食料を持っていたので、申し訳ないと思いつつ断ってしまった。

ご親切にありがとうございました!

山頂付近にはまだ現役のコブシや、咲き出したばかりのアカヤシオ等が見られ、今年は若干春の訪れが遅いような感じで

ある。

出発時点では、結構真っ青だった空も霞んできていて、御岳・乗鞍岳は何とか写真に撮れる程度、白山は薄っすらと見られ

る程度になってしまっていたので、昼食は途中で摂ることにして早々に下山開始。

 

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<真っ白なコブシが綺麗!>

12:40 登山口到着

雀平展望台でゆっくりとおにぎりを食べて、だらだらと下山。

下山途中で、何組かの登山者と出会ったが、富山訛りの人達が殆どで、北陸圏に近い山だと言うことが実感できた。

(下山した駐車場には、やはり富山ナンバーの車が増えていた。) 

時間もまだ早いので、飛越高原天の夕顔の駅で、冷たくて美味しい自家製シソジュースを飲んで帰宅。

 

 

 

[雑 感]

この時期は、雪山も楽しいが、新緑の中をゆったりと登るのもまた楽しいものである。

収穫できた山菜は蕨が少々、笹の子が更に少々!期待していたほどは採れなかったが、多ければ良いてもんじゃない!

丁度いい加減だと言い聞かせて持ち帰ったが、手間の方多いと言われてしまった。

最近は、山菜の人気が高いようで、いたるところに路駐していて、カーブを曲がったら目の前に車が!危険極まりない!

一寸は考えて駐停車して欲しいものである。

 

 

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