高天原

 

 

 

 

 

 

2005.8.4〜8・7 新穂高(単独・3泊4日(1泊小屋))  

 

 

 

 

 

 

今回は入社○十年のリフレッシュ休暇を利用しての高天原行き!
休暇は3日からなので、御岳へコマクサを見に行ってから出発の予定にしていたが準備が完了してなかったので、

御岳は取り止めて準備に当てての出発になった。
その予定は

一日目

新穂高〜三俣のテン場泊

二日目

鷲羽〜水晶〜温泉沢の頭〜高天原山荘

三日目

高天原山荘〜水晶池〜岩苔乗越〜祖父岳〜雲ノ平〜三俣のテン場泊

四日目

三俣のテン場〜新穂高

というわかりやすい工程とした。

日からなので、メーインは、高天原温泉、心配なのは小屋泊デビュー!果たしてどうなることやら・・・・?

 

 

 

 

 

 

[一日目]

 

 

 

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<新しくなっていた秩父沢の橋>

 

<鏡池・槍は雲の中>

 

 

 

3:50 自宅出発

5:00 新穂高

ほぼ予定通り到着できたが、無料駐車場は満車!

全部をまわってみたが、どうしても空きスペースは見つからない、やむなく鍋平の駐車場に止めてロープウェーで戻るしかないと思って、向かおうとしたらスノーシェードすぐ下の路肩に軽自動車が止まっていて、登山者が出発しようとしていた。ここなら大して通行の邪魔にはなるまいと、俺もその後ろに縦列駐車をするこ

とに決定!

6:20 わさび平

やや時間がかかりすぎのきらいはあるが、ザックの重さを考えればこんなものか?

7:50 秩父沢

6月に双六に向かったときには雪崩で無残に壊されていた橋は綺麗に復元されていた。

9:00 鏡平

鏡池に写る槍の姿を楽しみにしていたが、穂先はガスに隠れて大キレットがぼんやり見られる程度であった。

まぁ〜帰りもあるさ!ということでここでは小休止だけで先を急ぐ。

 

 

 

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<バイケイソウと鏡平>

 

<花見平>

11:50 花見平

弓折中断からトラバース気味に登る坂では、気温が上がってきて辛かったが綺麗なお花畑に励まされて、何とか雪田のある花見平に到着できた。

今年も豊富な花が迎えてくれて、黒百合も前回と同じところで同じように咲いていた。

13:00 双六小屋

ここでスタミナいっぱいと書かれていたラーメンを注文して昼食。

 

 

 

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<巻き道のコバイケソウ>

 

<巻き道>

16:00 三俣テン場到着
双六小屋を出る頃に雨が降り出してきて、レインウェアーを着ようかどうか迷ったが、相前後して登ってきた埼玉?からの女性がすぐ止みそうだと言ったのでそのまま歩いていたら知らんうちに止んでいた。
やっとの思いで到着したが、やはり一般的には初日は双六小屋までのようである。(疲れすぎ!)
テントを設営して、三俣山荘に行ってテン泊の手続きを済まし、件の女性とかんぱ〜い!何故か、アサヒドライと恵比寿ビールが同じ値段だった。
明日の日の出の予定時間は4:56、鷲羽岳山頂までのコースタイムは1時間半、3時に目覚ましをかけて寝たがその頃は雨だった。(深夜に起きたときは満天の星)

 

 

 

[二日目]

 

 

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<日の出>

 

<日の出終わり>

 

 

 

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<鷲羽池と槍>

 

<向こうは笠>

 

 

 

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<手前裏銀座>

 

<黒部五郎カール>

3:30 鷲羽岳に向けて出発

4:45 山頂到着

いい時間に到着できた。
山頂には大学生らしき5,6名のパーティーが到着して日の出を待っている。
時間通りに日の出が始まったが、太陽は雲の影響かボワッとして迫力に欠けるが、宿泊しなければこの景色は味わえないのでよしとしよう!

5:30 水晶岳に向けて出発

 

 

 

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<ワリモ・水晶、向こうは薬師>

 

<チシマキキョウと槍>

 

 

 

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<岩苔乗越と三俣蓮華・笠>

 

<山 頂>

6:30 ワリモ北分岐

鷲羽岳から分岐までは思ったより近い。

7:20 水晶小屋

相変わらず小さい小屋である。

小屋の前では数人の登山者が休憩していたが、トイレのにおいが漂っていて休憩する気が起きてこないのでそのまま先に進むことにした。

8:00 水晶岳山頂
山頂手前までは、ほぼ水平に近いが、直下になるとようやく登山をしている気分になれる。
山頂には東京から来たいう、使いこなしたスキーザックの登山のベテラン(麦藁帽)らしい人がいて、山の名前やら周囲の山小屋の様子などいろいろ聞かせていただいた。
若干、もわ〜っとしてはいるが回りの展望はなかなかいい!

8:28 温泉沢の頭に向かって出発

 

 

 

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<チシマキキョウが綺麗>

 

<雲ノ平と黒部五郎>

 

 

 

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<赤牛岳への稜線・温泉沢の頭は、上の写真の右のピーク>

 

<温泉沢の頭>

9:20 温泉沢の頭

水晶岳の山頂を越すと左下に水晶池が見えてきて、更に進むと赤い屋根の高天原山荘が小さく見えてくる。

遠くから見た感じでは、頭までの登山道は稜線を通っているように思えたが、大半は高天原側をトラバース気味に進んでゆく。

 

 

 

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<下中央が高天原>

 

<頭からこの稜線を降りてきた>

 

 

 

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<更に先のピークまで降りる>

 

<更に更にこのザレザレを>

 

 

 

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<そしてロープを伝って温泉沢に降りる>

 

<温泉沢>

 

 

 

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<高天原温泉>

 

<小屋からの水晶岳>

 

 

 

10:30 温泉沢分岐

最初はガラガラの急な降りで油断すると落石を起こしそうになる、途中から尾根を右側に分けてよく滑るザレザレの斜面が3段、その後樹林帯に入ってやがてロープを伝って川原に降りると中央に標識がある。

約1持間で降りてきた勘定になるが、暑いのと滑りやすいのとで完全にばててしまった。

11:40 高天原温泉

沢に出てからは要所々にある赤ペンキを辿って右岸、左岸と石を飛んで渡りながら進むと(登山道という感じではなく川原歩き)、やがて黒いホースが2条見えてきて温泉に到着する。

温泉は全部で四つ(あったように思う)、川原に1、5mくらいの小さな露天風呂と2個、右岸の一段上に混浴露天風呂(なんと良い響き!)それに意地悪く周囲を囲った女性露天風呂だ。

早速入ってみたが2本のホースからお湯と水が、石とモルタルで作られた浴槽に注がれている。

乳白色のお湯でやや熱めの42度くらいか?あまり長くは入っていられない。

入浴者は俺の前に1人いたが、後から2名やってきた。

うち1人はビール持参!気温が高いのでさすがの俺も指をくわえて、羨ましそうな表情になってしまった。

早速、温泉から出てビールめがけて小屋に向かって突進することにした。(入浴時間はもったいないことに出たり入ったりで15分弱)

小屋までのコースタイムは30分となっているが、初めは緩い登りだが小屋に近づくと急坂となり汗を流してさっぱりした筈が、また汗びっしょりになってしまった。

小屋に着いて早速ビールを注文!水で冷やしただけなのでやや温いがこたえられない!

今日の予定には今回のメイン、竜昌池散策を入れていたが、いつの間にか頭から飛んでいってしまっていた。

 

 

 

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<高天原から水晶>

 

<小屋の窓とランプ>

 

 

 

<小屋泊デビュー>

早速宿泊手配!夕食・朝食の要否を聞かれたのでフルコースでお願いした。

今夜は宿泊客が多いので食事は、4回に分かれていて俺はその最初だそうな、更にせっかく平日を狙ったにもかかわらず、布団1枚に2名寝るとのこと!

これにはがっくり。

更に更に夕食時間は20分、その上に食堂にはアルコール持ち込み禁止!なんとも哀れな境遇になってしまったことか!

食事を挟んでの晩酌タイム、灯油ランプの明かりの下雰囲気は十分なのだが・・・・・・・結局どんな食事の内容だったのか記憶に定かではない。

食後もビールの消費は続いたわけだが、何本飲んだのか何時に就寝したかも定かでない!ただ、小屋のテラスでいろんな人たちと山の話ができてむちゃくちゃ楽しかったことはよく覚えている。(こういうのが小屋泊の魅力だと思った)

 

 

 

[三日目]

 

 

 

 

 

皆さんの出立準備の音で目が覚める。

夜中に何度か狭い感じがして、目が覚めてうとうとしていたような気がするが、熟睡できなったどうかはよくわからない。

周りを見回すとまるで昔の蛸部屋!よくもま〜これだけ詰め込めたっていう感じである。

玄関は大混雑!

朝食はいつでもいいとのことだったので時間に余裕のある俺は最後のほうを狙った。(そのせいか、味噌汁はぬるかった)

 

 

 

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<朝の高天原>

 

 

 

5:50 竜昌池に向かって出発

昨日は失念していたが、小屋で聞いたら竜昌池へは女性露天風呂横から入るとのことで、一日遅れではあるが予定通り行って見ることにした。 

6:00 高天原温泉

帰りに汗をかきたくないので、温泉入浴はパスして池に向かう。

 

 

 

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<竜昌池>

 

<映っているのは薬師岳>

 

 

 

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<不気味なくらい静か>

 

<朝露に濡れた蜘蛛の巣が面白かったから>

 

 

 

6:15 竜昌池

朝露でズボンをべたべたにしての到着、あまりアップダウンのない登山道、小鳥のさえずりだけが聞こえる静かな登山道である。

途中、湿原のようなところを過ぎると突然池が現れる。

人は誰も居ず、静かそのもの・・・・・・、池の約半周に細い小道がついているが一周はできない。

樹木に遮られて薬師岳が池に写る部分は少ないが、風がないので結構鮮明に写っている。

まさに秘境の池である。

池付近の先にもいくつかの踏み跡があったが、あまりにも朝露が多く、どこに向かっているのもわからないので今回はここまで。

 

 

 

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<この写真は載せなくっちゃ!>

 

<小屋近くの池塘にモウセンゴケ>

7:00 高天原山荘帰着

川原の露天風呂には、小屋に連泊すると言っていた男性が気持ちよさそうに入浴していた。

昨夜は隣の人の鼾に悩まされて、寝られなくテラスで星を見ながら見つめてすごしたので、今日は昼寝するんだと言っていた。なんとも優雅な感じ!

 

 

 

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<朝の高天原>

 

<高天原入り口の湿原>

 

 

 

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<湿原のワタスゲ>

 

<水晶池に映る水晶岳>

 

 

 

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<水晶池>

 

 

 

8:00 水晶池分岐

薬師沢との分岐からは、蒸し暑い樹林帯を登り周りが広くなってきたところに、池への分岐の標識がある。

何故か猛烈に足がだるくて、一歩一歩が出にくい状態!体調は悪いとは思わないのだが・・・・・・・・

8:05 水晶池

池に着いて驚いた!水がほとんどなく対岸まで歩いて行ける状態。昨年来たときには対岸に行けるとは想像がつかないくらいの水量だったのに・・・・・・・

対岸の花も少ないような気がする。気を取り直して、写真を撮影して早々に出発する。

 

 

 

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<お花畑から岩苔乗越>

 

 

 

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<お花畑と薬師岳>

 

<水晶岳稜線の緑が綺麗!>

 

 

 

11:00 岩苔乗越

水晶池分岐からもしばらくは樹林帯を歩く。

岩苔小谷が近くなったところから空が開けてきて素晴らしいお花畑が広がっている。花の密度は高く、種類も多いので本当の花園という感じである。

足が相変わらずだるいので、大休止をかねてカレーうどんを作って昼食とする。(いつもカレーうどんって感じだけどてんぷらうどんも持っていた)ここからは雲ノ

平に向かう予定なのだが、ファイトが沸いてこない!今日はもう、三俣に帰ってゆったり過ごすことにして黒部の源流を下ることにした。

 

 

 

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<ミシトリスミレ>

 

<クロユリ>

 

 

 

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<テン場から鷲羽岳(右の青いのが我が家)>

 

<テント横のチングルマ>

 

 

 

14:00 三俣山荘

源流の両岸にもお花畑が続く、昼食を摂ってからは足も楽になってきたので、ひょっとしたらだるかったのは塩分が不足が原因かもしれない。

時間もたっぷりあるので、ゆったり・まったりと小屋に向かったが、かなり早く着きすぎてしまった。

小屋の前で、昨夜高天原の小屋のテラスで一緒に飲んだ男性と会ったので、槍の見られる(見えなかったけど)喫茶店に入ってビールを注文!(好きだね〜!)

しばらくしてやはり昨夜一緒だったご夫婦が入ってきて合流!

男性も、ご夫婦も温泉沢を登って水晶を経由してきたとのことで、あの急坂の話題で盛り上がった。

ここは、小屋の食堂をもかねているので夕食の準備のため、15時で閉店!

まだまだ飲み足りないが仕方がない!別れを惜しんで、500ml×2を購入してテンに戻った。

疲れが出てきたのかビール一本でグロッキー!17時頃就寝、夜中に目覚めると、この夜も星が綺麗で天の川もはっきり見られた。

 

 

 

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<朝日が昇る>

 

 

 

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<祖父岳・水晶岳・ワリモ岳・鷲羽岳>

 

<朝の槍(双六小屋あたりの滝雲)>

 

 

 

5:00 三俣蓮華岳山頂

今朝も携帯の目覚ましで起こされる。

最終日なので、テントを撤収しなければならないが夜露でベタベタのテントをたたむのは億劫なものである。

何とか撤収を済ませてヘッドランプをつけて出発したのが4時だった。

体が軽いので、体調はよさそうである。山頂に到着すると早々に日の出が始まった。

今朝の日の出は空気が澄んでいるせいか丸くてくっきりしている。(もう少し空が赤いと言うことがないんだけど・・・・・・)

 

 

 

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<双六岳山頂(小学一年生だと言っていた)>

 

<この先には槍があるはずだが・・・・>

 

 

 

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<巻き道分岐>

 

<賑わう双六山荘>

 

 

 

7:00 双六岳山頂

山を通る頃からガスが出てきて、槍の姿は見えなくなってしまっていた。

7:40 巻き道分岐

8:10 双六小屋

温まった水を汲み替え、トイレを借りただけで鏡平に向かう。

 

 

 

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<双六小屋と鷲羽岳>

 

<山岳救助隊の皆さん(ご苦労様です)>

 

 

 

9:20 弓折岳分岐

まだまだ体調がいいので、腰を下ろしてちょっとだけ休憩。それにしても暑い!

10:00 鏡 平

山は見えないが、楽しみにしていたカキ氷タイム、メロン味注文して口の中をさっぱりさせる。

 

 

 

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<スペースが余ったので・・・・・>

 

<ようやくわさび平に到着>

 

 

 

12:30 わさび平

鏡平から飛ばしすぎがたたってバテ気味になったが、名物の冷麦を食べるのが励みになって何とか到着できた。

トマトと冷麦二人前を注文したら、混んでるから20分位かかるとのことだったので、登山靴を脱いでビーチサンダルになって待つことにした。

朝食を控えて、昼を食わずに来たので二人前の冷麦はあっという間になくなった。 

14:00 新穂高

B・Tの売店でアイスクリームを食べて車に戻ったが、心配だった路上駐車もレッカー移動されず無事だった。

車に戻る100mくらい手前でいきなり凄い夕立に会ったが、疲れているので走ることもできず、びっしょりと濡れたが涼しくなってかえってよかったかも?

帰路、激しい夕立が続いて新平湯温泉あたりの側溝から水が噴出しているところがあったが、平湯では日がさしていた。

 

 

 

[雑 感]

体調は万全ではなかったが、楽しい4日間が過ごせた。

心細かった小屋泊デビューも同宿の人たちのおかげで快適に済ますことができた。が、やはりできることならテントに泊まってゆったりとすごす方が俺には合っているようだ。

それにしてもスカッとした夏空がなかなか見られないが、今年の天候はなんかおかしいような感じ。にもかかわらず凄い数の人が山に入っているのにはびっくり!しかも、俺を含めて中高年が圧倒的に多いように感じた。

さあ〜!次はどこに行こうか?

 

 

 

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