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双六岳 (予想以上の残雪と貧弱装備のため敗退) 2005.6.17 小池新道(単独・テン泊2日予定) この日は、万博に行く予定をしていたが、同行予定のお孫ちゃまの発熱で中止になった。 せっかくの有休を無駄に過ごす手はない。 11日に弓折岳日帰りを予定していて、天候都合で行けなかったので 今回は同じ方面の双六岳へテントを持っていくことにした。 |
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<風穴付近のシャクナゲ> |
<鏡平のブナの新緑> |
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5:10 自宅出発 気合が入っていたのだろうか、早くに目が覚めてしまった。 6:20 新穂高無料駐車場出発 風穴辺りのシャクナゲは、既に散りかかって入るものの、所々に艶やかな花が残っている。 7:40 笠新道登山口 いつもながら、ここから先のブナの原生林は見事である。 特にこの時期は新緑に萌えていて、弱いながらも朝日を受けて綺麗に輝いている。 8:00 わさび平小屋 途中で単独の登山者に追い抜かれたが、小屋の前で追いついたので、何処まで行くか聞いたら槍の見えるところ までいって引き返す予定だと言っていた。 まだ営業を開始していない小屋は、静まり返っていて不気味な感じすらする。 |
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<コブシもまだ蕾> |
<一塊のスミレが綺麗!> |
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<林道の雪渓> |
<小池新道にも残雪が目立つ> |
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<秩父沢付近の山桜> |
<秩父沢> |
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9:20 秩父沢 林道終点の手前の沢で、大きな雪渓に出合って一寸びっくり!先の小池新道にもかなりの雪渓があるようだ。 秩父沢手前から雪渓が始まって、あとは樹林帯を通る夏道以外は雪の上を歩くことになる。 ここで念のために用意してきた6本爪のアイゼンを装着・ピッケルを取り出して先を急ぐ。 秩父沢の、橋が設置してあった辺りは、雪崩が運んできた土砂で埋め尽くされていて、退避してあった橋も流され てその半分位は土砂に埋まっている。これじゃ復旧が大変! 9:30 チボ岩 途中のシャクナゲの様子から、この辺りの開花を期待してきたのだが、まだまだ蕾は固くて一寸がっかり。 そのかわりか、山桜やムラサキヤシオが満開状態で、低木ながら地味な登山道に彩りを添えている。 |
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<熊の踊り場から鏡平方面> |
<鏡 池> |
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<鏡平全景> |
<弓折中段・この少し上で敗退> |
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11:20 熊の踊り場 イタドリが原から鏡平へのトラバースルートの取り付きが見つからず一寸焦ったが、思っていたより下だったので 疲れた足にはありがたかった。 雪は全体にしっかり締まっているが、6本爪のアイゼンでは心細く、傾斜が一寸きつくなるとズルっと滑ってしま って、疲れに拍車をかける。 11:50 鏡平 へとへとになってようやく到着!池は雪に埋まってしまっていると思っていたが、縁に雪があるもののしっかりと 水を貯めている。 予想はしていたが、槍の姿は雲の中で大キレットの切れ込みだけが見えている。 13:00 敗退決意(弓折岳下トラバース地点) 弓折岳の方を仰ぐと、トラバースする登山道は3箇所くらい雪が被っている様子が見える。 鏡平の到着が予定とおりの時間だったのに気をよくして双六に向かったが、弓折岳中段少し上のトラバースルート に差し掛かった所の雪渓で、遥か下に小さく見える左俣谷を見て臆病風に吹かれてしまった。 アイゼンが脆弱なのに加えて足の疲れが最高潮!ここでスリップしたら、場合によってはかなり下まで滑落する。 ここを通過しても、あと2箇所急傾斜の雪渓を横断しなければならない。 等と思いだしたら、もう先へ進む元気は失せてしまって、Uターン!(このまま登った方が、到着時間は早いのは わかっていたが・・・・) 帰路の途中で2名の年配の登山者とすれ違ったが、双六まで行くと言う。一寸羨ましかったが、撤退は決めたこ ととばかりに、夏ルートは無視して最短コースを辿って下山することにした。 |
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<まだ若いキヌガサソウ> |
<ヒメイチゲ> |
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<秩父沢の土砂に埋まった橋材> |
<一寸夕焼け(心は憂鬱)> |
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15:00 秩父沢 シシウドが原あたりでコンビニの袋を尻に敷いて尻セード、一寸小さすぎてお尻がベタベタに・・・・・・ でも、快適に滑った! 登りには気がつかなかった木陰に、うら若いくっきりとした輪郭のキヌガサソウを見つけて少しだけ幸せな気分に 浸ることが出来た。 16:10 わさび平 ここからは疲れが一気に出て、10分間隔で休憩。 17:30 新穂高無料駐車場 時々ぱらぱらと降っていた雨が、車に着いたとたんザーっと降り出して、チョコッとだけラッキー気分を味わうこ とが出来た。 19:00 自宅 |
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[雑 感] 今年の梅雨は雨が少ないせいか残雪が多い感じである。 重い思いをして運んだテントを(ビールに肴も)、使いもせずに担いで帰ってきたのはまったくもって残念である。 あの時点では相当危険を感じたが、今思えば何とか通過できたような気になってしまう。 無事に通過できたかどうかは別にしても、あと数時間で双六のテン場に着けたと思うと、なおさら無念で軟弱な自 分に嫌気がさす。 |
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