乗鞍岳

 

 

2005.6.24 高根村阿多野郷(単独・日帰り)

 

 

このコースは、現在ではあまり使用されてはいないようではあるが、

国土地理院の1/25,000の地図にもルートが点線で記載されている歴史のある登山道だ。

この他にも岐阜県側から乗鞍岳へのルート幾つか有ったようであるが

廃道になってしまったり、登山禁止(多分?)になったりして現在残っているのは

高山市の奥の日影平を基点に丸黒山、千町が原を経て山頂を目指す主幹ルートに

朝日村の青屋からコースが合流、そして阿多野から合流するこのコースのみのようである。

ちなみに日影平から山頂までの距離は14Km。

 

 

 

 

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<阿多野郷集落入り口から乗鞍岳>

<登山口標識>

 

 

 

5:10 自宅出発

ほぼ予定通り出発。

 

6:00 ゲート出発

集落からアイミックスキャンプ場を過ぎた最初の橋にチェーンが張ってあってここからは車は入れない。

 

7:00 登山口

約4Kmの林道を道なりに進んで、やや広くなった場所に標識が設置してあるので良くわかる。

かっては、この広場に駐車して入山したのだろうか?

途中、谷を渉る所が一ヶ所あるが、コンクリートの路盤の上を水が浅く流れているだけなので支障はない。

ここが、最後の水場になるので水の補給は忘れないように。

 

 

 

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<マイズルソウ開花。

<御岳が綺麗>

 

 

 

 

 

 

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<白花エンレイソウ>

<サンカヨウは散りだした>

 

 

 

 

 

 

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<またもや御岳>

<雪の登山道>

 

 

 

 

 

 

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<森林限界>

<登ってきた尾根を振り返る>

 

 

9:00 森林限界

登山口からしばらくはやや急な九十九折れ、やがて御岳を左に見ながら緩やかに東にトラバース、あとは乗鞍岳特有の裾野を、

御岳を背にしながら緩やかに登る。

2300mくらいの所から残雪が現れるが、しっかり締まっていてかえって快適な感じがする。やがて潅木の生い茂った痩せ尾根

を進んでいくと、突然視界が広がって火山岩のごろごろした場所に出る。上を見ると這い松の絨毯が綺麗に広がっている。

 

 

 

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<コイワカガミ>

<ハクサンイチゲ>

 

 

 

 

 

 

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<中洞権現>

 

 

 

10:00 中洞権現

やはり登山者が少ないのからなのか、登山道脇の這い松はかなり茂っていてルートわかりにくい、所々にあるペンキマークやリボ

ンを見失わないようにしよう。

ルートを外しても、ただ上へ進めば迷うことはないが、植生を壊してしまう恐れがあるので注意が必要である。

日当たりの良い草地では早くもハクサンイチゲやコイワカガミが咲き出しているものの、ミヤマダイコンソウやトウヤクリンド

ウは芽を出し始めたばかりである。

やがて這い松が途切れて、河原のような石原に出ると日影平からの登山道と合流して中洞権現に到着。

ここには2体の石仏が安置してあるが悲しいかな一体の首が取れてしまっていた。

 

 

 

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<雪渓の標識>

<石仏と屏風岳?

 

 

 

 

 

 

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<イワウメ>

<石 仏>

 

 

 

 

 

 

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<キバナシャクナゲ>

<ミネズオウ>

 

 

 

 

 

 

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<山頂神社が見えてきた>

<山頂標識と大日岳・屏風岳>

 

 

 

 

 

 

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<山頂から雪の残る権現池>

<乗鞍スカイライン(岳沢がチラリと)

 

 

11:40 剣ヶ峰山頂

中洞権現からは大日岳を巻きながら剣ヶ峰との間の鞍部を目指す。

まだ3ヶ所の雪渓が残っていたが、鞍部直前が比較的急傾斜でこれを横切るのに少し時間がかかってしまった。

鞍部から山頂を見上げると、こんな急な崖を登れるのか?と思えるが、旨く登山道が作ってあって難なく山頂に着ける。

山頂直前付近は目印が殆ど無く、踏み跡だらけの状態なので適当なルートを選ぶ必要がある。

御岳ははっきり見えていたが、槍・穂方面は丁度展望を妨げる位置に雲が居座っていて殆ど見られない。

 

12:20 山頂出発

昼食を摂っている間にますます雲が発達して、展望が望めそうに無いので下山することに下。

山頂の登山者は、8名ばかりで全員が畳平から来ていた。

中にはスキー靴で山頂まで来ていた夫婦がいたが、歩き辛そうでかなり疲れた感じであった。

 

13:40 中洞権現

帰路は完全にガスってしまい何とも味気ない下山だった。

 

14:10 森林限界

ここから先、登山口までは虫が多くて立ち止まっただけで顔の周りや手に集ってくる、中には耳に入る奴や横着にも口の中まで入

ってくるのもいる。

休憩もままならず、虫から逃げるように下山したので、思ったよりうんと早く降りられた。

 

15:30 登山口

 

 

 

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<ベニバナイチヤクソウ>

<ミツバオウレン?

 

 

[雑 感]

このコースは遠いわりには体力的に楽である。コースが変化に富んでいて退屈しないせいであろうか?

この時期、早い花が見られるが雪渓のあった部分は、これから夏にかけては綺麗なお花畑に変身するので楽しみである。

今年もう一度訪問できるかな〜?

 

 

 

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