西穂高岳

 

 

<2005年登山初め>

 

 

2005.01.03 新穂高ロープウェー(単独・日帰り)

 

 

 

天候不順で思ったような山行きが出来なかった2004年、

今年こそはと張り切っていたものの、正月三が日の天気予報は芳しくなかった。

登山初めは正月以降に、と諦めていたが2日はかなりいい天気!

更に三日の予報は快晴!

これを逃すと、今年の山雪に影響する。

と、言うわけで急遽登山初めをすることに決定!

行き先は、この時期に俺の体力・技術力で行ける山は西穂くらいしか思いつかない。

12/25に行ったばかりで、ややしつこい嫌いはあるが許して!

 

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<毎度おなじみ、平湯からの笠が岳>

<新穂高手前にて槍〜南岳の稜線>

6:30 自宅出発

道路の積雪が予想されたので、いつもより30分ほど余裕を見て出発。

やはり、途中の道路は圧雪・凍結で思うようにスピードが出せなくやや苛つく。

 

8:10 新穂高ロープウェー駐車場

途中の丹生川で見えた乗鞍岳の稜線では、雪煙が朝日を受けてオレンジ色に輝いていてとても綺麗だった。(遅い車を、追い越したすぐ

後だったので、写真撮れず)

空は真っ青であったが、新穂高の手前から望める槍・穂の稜線では、盛んに雪煙が舞い上がっていてかなりの強風が予想された。

ロープウェー駐車場で偶然、飛騨山岳会の会長氏と出合って、ご一緒させて頂くことになった。

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<穂高口駅展望台より槍・穂の稜線>」

<同じく、白山>

8:30 始発ロープウェーに搭乗

前回と違って、今回は登山者の姿がちらほら見られてなんとなく心強い。

 

9:00 西穂高口駅

展望台から見る今日の景観は、空気が澄んでいるせいか、周りの山々がくっきり見られて、なんとも言えないくらい素晴らしいが、やは

り槍・穂の稜線からは雪煙が舞っていて見るからに寒そうである。

 

9:10 登山開始

トイレに行ったり、登山届を書いたりしたので、会長氏より暫く遅れて出発することになってしまった。

気温は低いとは思えないが、雪がしっかり締まっていて歩くたびにキュッ、キュッと鳴って気持ちがいい!

 

10:00 西穂山荘

途中の山荘まで500mの標識のところで、アイゼン・ピッケルを取り出したが、装着している間に一度は追いついた会長氏にまた離さ

れてしまった。

途中ですれ違った下山者の情報では、やはり稜線はもの凄い強風のようである。

山荘前で、ようやく追いついた会長氏と身支度を整えて出発する。

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<丸山付近から西穂方面>

<同じく焼岳・乗鞍岳方面>

11:00 独標

今回は、目出し帽を装着したのだがやはり呼吸はしにくいし、眼鏡がやたらと曇って仕方が無く、顎まで引っ張って顔出し帽状態にして

みたけれど、今度は眼鏡を下に抑えてしまってやはり不快である。

そんな、こんなでもたもたしていたら、会長氏においていかれてしまった。

途中で、アイゼンを着けただけでストックもピッケルも持たない若者に追い越されたが、これがまた健脚で走るようににしてあの急登を

駆け登っていった。

 

11:30 ピラミッドピーク

ここで用事があるので早く帰るという課長氏と別れて西穂に向かう。

別れ際に、強風なので風に煽られて転倒しないようにと、アドバイスを頂いたが本当にもの凄い強風である。

 

12:15 西穂高岳山頂

ほぼ予定通りの時間で到着したが、風が強くて風下側の足に変な力をかけてしまうので、かなり足がだるくなってきた。

西穂の山頂の手前ですれ違った登山者に「後少しだから頑張って!」「後10分くらいだよ!」と励ましてもらって何とか辿り着いた感

じではあるが、励まさなくてはいけないくらいバテた表情をしていたのだろう。

雪は結構積もっているのだが、登山道の殆ど全部が飛騨側なので、風に飛ばされて思ったほど着いていなく、思ったより登り辛い。

とはいっても、前回と比べればかなりあるきやすくはなっているが、やはり雪が積もったので所々、ルートが変わっていた。

あまりにも風が強く寒くなってきたのと、山頂が雪で狭くなって食事を摂るにも窮屈なので、写真だけ撮って早々に下山を開始すること

にした。

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<積雪量比較 左=12月25日  右=今回>

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<山頂から西穂の稜線と梓川>

<同じく、奥穂・吊り尾根>

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<下山途中 一番左の丸いのが独標、その右がピラミッド>

<ピラミッドピークをアップ(登山者が見える?)>

13:05 ピラミッドピーク

途中で比較的風の当たらないところで昼食、今回始めて餅の磯辺焼を持参してみたが、これが失敗!十分保温を施したつもりであったが、

既に冷えてしまっていて硬くて噛み切るのが精一杯。・・・・・・反省(いい考えだと思っていたんだけど)

 

13:30 独標

独標の二つ西穂側のコルに、難儀しながら降りてくる奇妙な登山者、男性4人(内二人は外国系)であるが背中に大きなスノーボードを

背負っている。

降りてくるのを待ちかねて、何処を滑るのか聞いてみるとこの沢だと言う。???沢を見下ろしても俺の感覚では滑れそうなところは無く、

転がって降りるのも大変な傾斜である。

「凄いね!」といって別れてはみたものの、一寸心配になってきた。

独標に辿り着いて、滑り始めるのを待っていたがなかなか始まらず、寒くなってきたので下山することにしたが、気になって仕方が無か

った。(4日時点で新聞報道が無いので、無事に上高地に下りたのであろう・・・それにしても凄いことをやる!)

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<不気味に赤く染まった空>

<やはり雪は少ない>

 

14:15 西穂山荘

独標から降り始めると始めると、一層風が強くなってきて舞い上がった雪が顔に当たって痛い!それに時々突風が混じってその都度体を

持っていかれそうになる。

丸山付近では乗鞍岳・焼岳の方の空が夕焼けのように赤く染まりだして、時間が早いだけに不気味であった(何か良く無いことでもおき

るのか?)が、まもなく普通の曇り空に戻った。

 

15:10 西穂高口駅

山荘からは、いつものことだが風は無く足腰が痛いのを除けば、快適な下山であった。(最後はノロノロ状態で辿り着いていた・・・・・)

 

[雑 感]

凄い強風で、痩せ尾根を通過するときなどは、風の緩むのを待っていたりもしたが、何はともあれ初登山は無難終了した。

ひょっとしたら、あれはジェット気流そのものではないかと思ったほどである。

それでも、ルートはしっかりしているし、冬季の日帰りコースとしては、俺のような初心者でも受け入れてくれるいいコースだと言える。

(油断してはいけないけれど)

同じ山に行っても、行く都度同じ景色はないし新しい発見がある、だから気に入った山には何度でも出かけたい。

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