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南 岳(横尾本谷カール) 2005.9.30 上高地〜新穂高(単独・テン泊2日) 最後の夏休みを使っての紅葉登山! いつもは、いきなり涸沢入りするのだが、それでは能がないと思い今回はいろいろ調べて 横尾本谷から南岳に行って一泊、翌日に北穂から涸沢入りしてゆっくり過ごす。 最終日は、パノラマコースを辿って上高地に帰着!なんとも壮大で、無知・無謀?な計画である。 天気予報は初日結構良くて、二日目がやや悪く最終日の後半は雨模様なので、パノラマコースは天候次第と柔軟性を持たせた。 |
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<アカンダナ駐車場の朝> |
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<定番、河童橋から岳沢> |
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5:10 自宅出発 今回は数日前から準備を始めていたので、出発はスムーズだった。 6:00 アカンダナ駐車場着 6:20 始発乗車 平湯B.T発6:30の始発であるが、今回のシャトルバスは大型車だったので、乗車時に聞いてみると乗り換え無しで、B.Tでは切符を買うだけだそうである。 ザックを持ちまわらなくてよいのでありがたい!いろんな運行パターンがあるようだ。 7:00 上高地B.T 100円トイレを借用しただけで速やかに出発する。 |
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8:20 徳沢園 情報によれば、本谷右俣ルートでの、上高地〜南岳の所要時間は約10時間とのことで、上高地7時出発では下手をすれば暗くなってしまう。 体調もいいので飛ばすことにして、明神での休憩も無し!まずまずのペースで到着した。 時間がなくともここでは山菜そばを食べないと落ちつかない!そばを食べてトイレに戻ってなどとしていたら25分もロスしてしまった。 出発しようとしていると凄く大きいザックの女性も出発するようである。あのザックでどのくらいの速さで歩くのか気になったので、後をつけて見ることにした。 甘く見すぎていた!早いこと早いこと!息を切らせても着いていくのが精一杯である。途中で挫折も男がすたるので何とか横尾まで着いていきたい!黙って後をつけていてストーカーと間違えられても嫌なので「何キロくらい?」と聞くと29キロだと・・・・・・・・(俺では背負うだけで歩けない!) びっくりである! 8:50 徳沢園出発 |
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9:30 横 尾 なんと!40分で着いてしまった。 徳沢でのロスタイムがクリアできたので、少し休んでから出発、こうなったら涸沢に行く彼女について本谷橋までは頑張ろうと一大決心! それにしても早い!次々と抜いていく。先行者に追いついて避けてくれなければ少し息をつけると思うのだが、「すいませ〜ん!」と可愛い声で言うものだから皆さんすかさず避けてくれるから俺としては大変である。 東京から来て、涸沢で友人と明日会うのだとか、写真機材が多いだとかいろんな話をしているうちに・・・・・ |
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10:30 本谷橋 横尾で約10分休憩したから、50分くらいできてしまったことになる。 あれだけの荷物なのに・・・・・・、ここからは本谷橋を渡らずにまっすぐ行くので、橋の袂で彼女と別れて正直ほっとした。 これで、ゆっくり歩ける・・・・・・とは言うものの、これから登山道のないところを歩くのでゆっくりはできない、5分ほど休憩して先を急ぐことにする。 |
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<本谷橋休憩スポット(思っていたより登山者は少ない?> |
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<左岸を直進> |
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<涸沢との出合い> |
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<かっこいい!> |
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<左俣との出合い・まっすぐが右俣> |
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<右の岩陰に有難いフィックスロープ(右上の暗いところ)> |
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11:10 涸沢出合い 冬道は、ここまで登ってきてから涸沢に向かう。岩に赤いペンキマークがあって、ゴールでウィークに来たときを思い出す。 この辺はまだ谷が緩やかで、歩きやすいところを選びつつ登る、誰もが同じようのところを歩くのか所々に人の足跡がある。 11:50 左俣出合い この辺から見る屏風岩がごっつくかっこいい!ここもまっすぐに進むが、左の沢を覗き込むと凄くザレザレの感じ! ここから沢は急傾斜になってきて、濡れた石はつるつるで油断をするとスッテンコロリ!間違いなし! 11:00 フィックスロープ 最後にちょっとした滝のところで、大岩の横のロープを伝って、よじ登り終えてとりあえずほっとする。 実は、ここで間違えてしまったのだった!本当はもっと手前で左岸に進んで、ロープ尻を掴むように登るのだが大岩の直下まで行ってしまったのだ。 些細なことではあるが、こういうのが積み重なってバテがくるのだと実感! 大岩を越すときロープを伝っても、足の置き場が良くわからない!足が短すぎるのである。ロープには何箇所かワッカが作ってあるので、これに脚をかけて登るのか?と納得して上ったはいいが、中途半端な体制で足がワッカから外れなくなってしまって一人で大笑い! |
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<カールの様子> |
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13:40 カール尻 大岩を越えてしばらく急傾斜の沢を登ると、草地が広がってカール端部に到着!不明瞭な踏み後を右往左往しながら進むと、モレーンの樹林帯に突き当たる。 ここで大いに役立ったのが、南岳小屋のHPのコースガイド!何度も読み直して頭に叩き込んでいたので、難なく通過できた。(有難かったです!ありがとう!) 紅葉はまだ最盛期とはいえないが、まずまずの見ごろである。 涸沢とは違った雄大な紅葉を味うことができたけど、かなりくたびれていたのと、コルへの登りに自信がなかったのとで若干慌しい紅葉狩になってしまった。(だけど、ここまで食べるのを我慢してきた鱒寿司の昼食は優雅に済ませた) |
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14:30 横尾のコル まだ残っていた雪渓の上を歩いてコルへの登りに向かう。雪渓の横にはまだお花畑が広がっていて、蕾もつけているアオノツガザクラ、ヨツバシオガマ、ウサギギクそれに名前が出てこないけど黄色の花!紅葉・雪渓・お花畑、これに雪でもうっすらとあればなんちゃって! この登りでもコースガイドが大いに役立った!(というよりこれがなかったならばここへは来ていないが・・・・・・・)途中までは忠実に辿ったが、おっちょこちょいでせっかちな俺は、早めに右折してしまったので急傾斜の蟻地獄みたいなところに迷い込んでしまって、またもや右往左往する始末! |
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16:00 南岳山頂 大いにバテバテになってコルに出たら、期待もしていなかった槍が目の前にドーンと現れて感動! 槍・穂の稜線に出て、笠が岳のほうを見ると白山も見られて、その背後が夕焼け色!風が強くなって寒くなってはきたが、ちょっと元気が出た一瞬であった! コルからここまで1,5時間もかかっている。 稜線に出るまでのあの急登では、足がだるくなってしまっていたので、休み休みの国会並み牛歩だったから無理もないのだが・・・・・・・ |
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<南岳小屋と夕焼けの様子> |
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16:20 南岳小屋 テン場の手続きももどかしく、早速ビールで一人乾杯!寒くなってきたので一度には、500mlを飲みきれなかったので、テントを張りながら飲んだ。 テントを張りながらも気をつけていると、空はどんどん赤くなってゆく!寒いので十分着こんで天狗の鼻のほうで写真撮影! それでも寒くって手が震えてしかたない!写真を撮るのもままならないがシャッターだけは十分に切った。 最後は、富士山方面が赤っぽい黄金色に染まってショータイムの終了!山で見る初めての豪華な夕焼けだった。(一枚だけピンボケでなかったのがトップページの写真です。うれしかったので大きい写真を公開しますので良かったら見てやってください) |
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<滝谷の紅葉の様子> |
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<槍平小屋が見えてきた> |
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<南岳新道の紅葉の様子> |
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8:10 南岳小屋出発 今回は、新兵器の登場であった。 この時期、寒いのは目に見えていたのでビールは止めて「お燗娘」に参加願ったわけである。この優れものは、熱燗とまではいかなかったものの、俺の孤独な夜を十分慰めてくれた。(ただ難点は重いことで、普通の倍くらいの重量になって飲んだ後も一本分位の重さが残ってしまうのだ) テンとの中で、お燗娘と仲睦まじく宴会を終えて眠ろうとしたが、強い風でテントがばたつく音が気になって朝まで寝付くことができなかった。 夜中は、星が見えていたように思うが日の出頃に外をのぞいてみてがっくり!一面ガスの中である。 その後二度寝を試みるがこれもうまくいかず、小屋にパンを持って言って200円のセルフのコーヒーで朝食。 パンを食いながら考えた!初めてのキレット越えをこんな天気の日にやるわけには行かない!明日の天気予報も芳しくない。 というわけで、ついに下山を決意してしまったのである・・・・・・・・ 降りるとなったら早いほどいい、時間的に短い南岳新道にしよう!強風でテント撤収にてこずったがなんとかザックに押し込んでいざ下山! 南岳新道も紅葉真っ盛りとはいかず、2300m付近?の樹林帯あたりが赤くなっているのが赤い程度?でまだ一週間ぐらい後が最盛期かな? |
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11:00 槍 平 昨日は相当無理をしたようで、足がだるくてなかなか進まず休憩に休憩を重ねてようやく到着。 少し早いとは思ったが、休憩をかねてラーメンを注文。(麺類ばっか!) 12:10 滝 谷 13:30 白出避難小屋 ここの冷たい水を楽しみにしていたが、出ておらずがっかり! 14:10 穂高平 14:55 新穂高 B.Tに到着と同時に、休むまもなく平湯行きに乗車できた。ラッキーであった。 |
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[雑 感] 初めての本谷右俣、登山道がなくて半分が川原歩きで沢登の初歩コースといった感じ。 カールは広大で自分自身もそのような感じになれるところであるが、せっかちな俺にはそぐわないかも?時間があったら優雅に何も考えず(いつものこと?)ゆったりと過ごせたらいいと思うが、ルールじゃなくて、ここにテントを張ってはいけない場所じゃないのかな?最小限の踏み後で、末永く大切にしていかなければならない気がする。 今回も予定変更!どうも天候のせいにしているだけで本当は体力の限界じゃないのかな?などと思ってしまう・・・・・・・・ それにしてもあの夕焼けは良かった!癖になってしまう! |
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