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前穂高岳・奥穂高岳 2005.9.16〜17 上高地〜新穂高(単独・テン泊2日) 普通なら今回は3連休の筈だが、日曜日は仕事なので16日が休みの飛び石連休になってしまった。 ここにきてようやく秋らしい、すがすがしい日が続くようになってきて、本格的な秋山の始まりである。 前回の笠が岳日帰りから、中三日空けただけの山行きになるが、ここは黙ってはいられない。 一泊の予定で、ここしばらく行っていなかった重太郎新道に挑戦して、穂高山荘のテラスから、朝日を拝むことにした。 |
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<一日目> |
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<いい天気!> |
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<秋らしくなってきている?> |
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5:00 自宅出発 テント装備で重太郎新道・吊り尾根を登るのは初めてなので、時間的にやや心配である!今回は断腸の思いで、ビールは持たないでザックを超軽量にした。 5:50 アカンダナ駐車場 17日には、お孫ちゃまが久しぶりにやって来るということなので、帰路時間の節約のため白出沢を使うことにして、新穂高からはバスを使ってこの駐車場まで戻ることにした。 7:00 上高地河童橋 この時期の始発は6:30である。 いつもの癖で、新穂高までの所要時間を見込んで出発してしまったので、予想外に余裕のある出発となった。 朝日を受けた穂高の山波が眩しく光っていて、今回こそいい天気に恵まれる予感がする。 |
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<岳沢のトリカブト> |
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<正面天狗沢> |
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9:10 岳沢ロッジ 2組の下山者と出合っただけの静かな登山となった。 コースタイムよりやや早く到着することができたが、ここからが急登の重太郎新道!誰もいないロッジのテラスでタバコを一本吸っただけで早々に出発する。 |
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<怪しげな雲が出だした> |
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<紀美子平は賑やかそう、でも、前穂は・・・・> |
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<紀美子平> |
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<前穂からの下山者> |
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11:25 雷鳥広場 途中の「カモシカの立場」で新道始めての下山者と出会ったが、単独の女性で話を聞くと昨日の夕日も、今朝の朝日もとても素晴らしかったと目を輝かせていた。おまけにデジカメのモニターまで見せてくれたが、なるほど素晴らしく赤い!更にブロッケンも、と言って見せてくれたが鮮明に撮れていた。 こうなると、俺の希望は膨らむばかりではあるが、なにやら怪しげな雲が出だして心配になってくる。 11:40 紀美子平 10名ばかりがいて、思い思いに昼食を摂ったり休憩したりしている。 俺も、ここで昼にすることにした。 予定では、13時にここに着けばよかったのだが、特別飛ばしたわけではないが、早く着いてしまった。 早く着けば、それだけ飲んだくれている時間が長くなるだけなので、ここからはペースダウンして山荘到着を16時目標としたが、前穂からの下山者に聞くと涸沢岳が見られるだけで後はガスの中だそうだ。 ずぼらな俺は、時間に余裕があるにもかかわらず、前穂をパスすることにした。 |
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<穂高岳山頂が見えてきた> |
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<時々ガスが取れて西穂の稜線が綺麗!> |
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<吊り尾根スタート> |
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<こんな所も・・・・> |
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<途中のコルから涸沢> |
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<長い鎖場> |
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<鎖場を登る女性> |
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<奥穂山頂(前穂側から)> |
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14:50 奥穂高岳山頂 かなりガスがかかってきた吊り尾根を、写真を撮ったりゆっくり休憩をしたりして、だらだら・ゆったり登る。 途中で、かなり辛そうに登ってきた凄く大きいザックの若者に追い越されて、25kgはあると思って聞くと20kg程度だと言っていた。 俺にはとても真似は出来ない! 16:00 穂高山荘 ほぼ予定通りの時間についたが、辺りはすっかりガスの中!これでは展望も期待できないので、早速テントを張ることに・・・・・・・・ こういうときに限って、手早く張ってしまえるものである。(飲みたいばかりに焦ったくせに・・・・・) 20分程で設営完了!今日は手持ちのビールが無いので、つまみを持って山荘に駆けつける。 早速、山荘内のテーブルを陣とって宴会開始!ビール(500ml×2)を済ませたがまだまだ時間は十分にある。だけど、寒くなってきたので日本酒に変更。 数本空けた頃、さっきからよろよろその付近をうろついていた若者がきたので、話を聞いたら焼岳から高瀬ダムの方に縦走中で、靴の底がぱっくり開いてしまったとのこと・・・・・・まことに気の毒ではあるが、更に聞けば小屋泊ではなくて軽量化のためテントもツエルト持参せず、そのまま寝袋に入って寝るとのこと!周りにいた人たちも呆れ顔! でも、凄い人がいるものである。「そうだったら、明日は降るだけなので俺の靴と交換してやろうじゃないか!」という中年の男性!見ればまだ真新しい靴であるが、若者に差し出した。素直な若者は悪びれた様子も無く、履いて丁度いい大きさだと喜んでいた。 酔いが回ってきたのか、この辺から記憶が定かではないような気がする・・・・・・・ |
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<二日目> |
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4:30 目覚める 何故かのどが渇いて目覚めた。頭も重い!夕べは何時に寝たかもわからないが、明らかに自分のテントで、自分の寝袋に包まっている。 皆さん、楽しい人たちばかりだったので調子に乗って随分飲んだんだろうな、と思って財布に中身を確認するが、幾ら入っていたかも覚えが無いので良くわからない。 きっとかなり酔っていたと思うけど、回りの人達に迷惑をかけていなければいいのだが・・・・・・・ もし、無礼な行いをしたり猥雑な発言で不快な思いをさせてたのなら、この場を借りてお詫びします。「酔っ払いのことだから大目に見てやってください。すいませんでした!次回からは少しひかえますから・・・・」 反省が終わって外を見ると、山の上は帯状のオレンジ色に輝き更にその上は、群青色!いうこと無しの日の出が拝めそうである。 まだ写真を撮るのは早いので少し転寝をすることにして、時間を見て防寒を準備万端にして外に出てみると、周りは真っ白くガスの中!こんな馬鹿な!と怒っては見てもどうにもならない。 すくなくとも、あの時写真を撮っていればな〜、などと悔やまれる。 まったく腹立たしい朝になってしまった。(夕べの行いが原因かも・・・・・・・) |
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<夕べの酒の補給か?> |
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<奥穂にジャン!> |
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<せめてもの償いか槍が見られた> |
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<おなじくアップ> |
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<右の比較用> |
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<はっきりしないけどブロッケン> |
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7:00 涸沢岳 かなりの間、未練がましくテラスをうろついていたがどうにもならない!仕方ないのでテントを撤収していると、ガスが晴れてきたようである。 涸沢岳に行ってみることに・・・・・・・・・ ヘリが何回か飛んで来て盛んに荷物を降ろしている。夕べ俺が飲んでしまったので慌てて補充しているのかと思ってしまった。 山頂に着くと槍が見えた!飛騨側から登ってくるガスがいい具合にキレットを越していくのがいい塩梅である。 そのうちに、ほんの少しの時間ではあるがブロッケンが始まって、慌ててシャッターを押したが何とか映っていた。 今朝の罪滅ぼしのためのサービスだったのか? しばらくしたらまた回りはガスの中!しぶしぶ下山することにした。 |
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<涸沢にさよなら!> |
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<常念にも> |
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8:35 奥穂山荘から下山開始 何か大切な忘れ物をしたような気がしてならないが、下山してからもバスで平湯まで車を取りに行かなければならい!思い切って白出沢を降りる。 |
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<雪渓もちっちゃくなって・・・・> |
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<最後の水場付近> |
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<白出滝?> |
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<岩切道、ニアミス> |
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10:20 重太郎橋 荷継小屋辺りで、大勢の登山者達とすれ違う。 中に、やはり靴底がぱっくりとした人もいたが、他にもこういう例は聞いたことがいっぱいあり、時と場合によっては人命気かかわることなのにメーカーは何をしているのかと言いたくなる。 岩切道では登山者と下山者のすれ違い!あんな所ですれ違うのは嫌だろうな! 11:10 白出避難小屋 ここまで来れば一安心である。 小屋横にひいてある冷たい水に堪能しながらしばし休憩! |
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<色づきのいいミゾソバ> |
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11:50 穂高平 近道に入る手前では、ミゾソバが群生しており他所のに比べてかなり色が濃くて、綺麗だった。 12:20 新穂高 バスの時間待ちの間に、町営食堂でカレーうどん!結構、登山者で賑わっていた。 やはり3連休!登山指導所の横の道路にロープウェー駐車場満車の看板が立てられた。 12:55 平湯息バス バスの中から、村営駐車場を見るとやはりここも超満車!きっと大勢の人が止められなかったんだろうな!と人事ながら気の毒になる。 13:40 平湯 このバスターミナルも、大勢の人で賑わっていた。 アカンダナ駐車場も、あの広大な第二駐車場が満車状態! 一体どれだけの人が山に入っているのだろうか?山小屋は大賑わいで、泊まれない人も出るのではないかと心配になるくらい・・・・・・・・・・ |
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[雑 感] 今回は怒れた!天候に、天気予報に、自分に・・・・・ でも、槍は見られたしブロッケンも写真に撮れたから、よしとしようかな? 酒の件は別、今度からは小屋では少しにして、酔いがまわりそうになったらテントに戻って飲むことにしなければ! やや曖昧な記憶ではあるが、いろんな人たちといろんな話をして、楽しかったことだけは事実のようである。 相手にしてくださった皆さん、有難うございました!それから改めてすいませんでした。 例の靴ぱっくりの若者!俺の下の段に寝ていたようで朝、夜露に濡れたシュラフを片付けていたが、その足には真新しい登山靴が・・・・・・・ |
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