鏡 平

2005.11.4 小池新道(単独・日帰り)

10月に入って、お孫ちゃまの初運動会やら義父の他界、

それに茸採りなどといろいろ重なって、山に行けないうちに一月がたってしまった。

その間に高い山の紅葉は終わってしまい、なんだか忘れ物をしたような感じがして仕方がない。

3日は好天特異日であるが、天気予報は芳しくなく翌日の4日が快晴の予報である。

それに、本当ならばこの飛び石連休は、4日に休暇がとってあってテン泊の予定であったが、

しばらく山にご無沙汰していたせいなのか億劫になってしまってその気になれない。

それでもぼちぼち出かけないと、という感じで今年はまだ行っていなかったお気に入りの、

弓折岳・抜戸岳の稜線歩きに行くことにした。

 

 

 

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<新穂高手前から雪をかぶった穂高・槍>

 

<紅葉も終わって超寂しいわさび平小屋>

 

 

6:10 新穂高無料駐車場

自宅を5時に出て予定通りの時間で到着したが、この時期は朝が遅くてまだ薄暗い感じがする。

飛び石連休なので結構混んでいると思っていた駐車場はガラガラ状態!もう、本格的な登山シーズンは終焉を迎えたのか・・・・・・

7:20 わさび平

新穂高温泉付近は、まだ紅葉の時期といってもいいくらいに赤い木々が残っていたが、わさび平手前付近からは赤茶けた葉っぱが目立って美しさと言うよりは寂しさを感じる。

いつも休憩スポットとして利用させていただいた、小屋も当然閉鎖してあってあの賑わいはなく、まったくもって寂しい感じである。

 

 

 

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<凍った水溜りに写った弓折岳>

 

<秩父沢の橋は外されていた>

 

 

8:40 秩父沢

林道歩きが終わりかけたところの水溜りには薄氷が張っていて、弓折岳がきれいに写っていた。

登山道に入る橋は、上面の板が外れてしまって剥き出しの太い丸太が夜露にぬれて、いかにも滑りそうだったので下に下りて迂回した。また、登山道の石は

一見、なんでもないように見えるが足を乗せると、夜露か凍っていてつるつる滑って危なっかしくて仕方がない。

10:15 熊の踊り場

日が上がるとともに、凍っていた石も溶けてきたがイタドリが原付近からは昨晩降ったのか?新雪が現れ出してきて、熊の踊り場付近からは一面の雪野原でちょっと歩きにくくなってきた。

また、登山道の脇の笹に積もっていた雪があちこちでガサッっと音を立てて落ちるので、その度に熊か!?と、どきっとさせられる。

 

 

 

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鏡平パノラマ3

 

 

 

 

 

 

 

10:35 鏡 平

久々の山行きのせいか?体重が増えたのか?途中からだが重くて思うように進めず、最後のちょっとした急登に喘ぎながらようやく鏡平に到着した。

見れば、思わず「わぁお〜!」と叫びたくなるような大展望!が・・・・・・ここでこのようなきれいな展望に合うのは初めて!大いに感動した瞬間ではあったが、池の水は凍っていて期待した逆さ槍は見られない。

あたりには人影がなく、この展望は俺の独り占め!一通り見終わってから、もう少し上に登って楽しもうと小屋の前を通り過ぎて、池のところに行くと木道が外されていて通れない!小屋前のテラスに僅かに残った踏み跡を辿ると、小屋前の小さな池を巻いて藪漕ぎで登ったような跡があるがこれは大変である。

これ以上望むのは贅沢!というもの、稜線歩きはあきらめて、ここでゆっくりと昼食を摂って潔く下山することに決めた。(弓折岳の稜線はさらに雪が多いことが予想されたが、アイゼン・ピッケルは用意していなかったから簡単にあきらめがついた)

小屋の玄関前で腰をおろして、パンと牛乳の質素な昼食を済ませて池に戻ると、登山者が一人到着していた。やがてもう一人テン泊装備の若者が到着して、本日の登山者が全員そろった。

 

 

 

 

 

 

 

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12:30 下山開始

空はどこまでも青く、その強い日差しを受けて僅かづつ池の氷が溶けて、白い山頂が水面に写るようになってきたのだが、今度は風が出だしてさざなみをたてるのであまりきれいには写らない!

めったに見られない素晴らしい展望を十分堪能したので、思い残すことなく(氷がなかったらなぁ〜!)下山することにした。

 

 

 

 

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<雪が溶けってしまっていた弓折岳>

 

<わさび平のぶな原生林>

 

 

 

 

 

 

 

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<わさび平小屋>

 

<笠新道入り口(整備されていた)>

 

 

13:35 秩父沢

気温が高いのか熊の踊り場付近の登山道は、いたるところで解けた雪が小さな流れになっていたが靴を濡らすほどではなかった。

まだまだ天気が良く、朝は真っ白く雪に覆われていた弓折岳・抜戸岳の稜線も、雪が溶けてしまって赤茶けた色になっていた。

14:20 わさび平

いつもなら、うっそうとしたわさび平のブナ林も葉っぱが落ちてしまって明るい感じがする。

15:30 新穂高(無料駐車場)

帰りは体が慣れてきたのか大してくたびれもせず楽に降れた。

いつもなら疲れ果てて思いもつかないが、今回は新穂高であのうまい水をお土産に汲んで持ち帰ることができた。(有難いことに持ち帰り用の空のペットボトルが置いてあった)

 

 

 

[雑 感]

運動不足だったんだろうか?行きにはすっかりばててしまって、何時に到着できるのか分からないような状態だった。

茸採りで結構急な山を歩き回ったのだけど、その時間が短いので登山のトレーニングにはならなかったようである。

山はすっかり冬になって、今後の山行きには本格的な雪山装備が必要になると思われるが、なんとか年内に今一度テン泊をしてみたいものである。

 

 

 

 

 

 

 

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