常念岳

2005.11.23 三股登山口・単独日帰り

 

昨年、12月3日に挑戦して積雪や疲労やら?

で敗退した三股からの常念岳、今年は10日ばかり時期を早めて再チャレンジ!

天気予報は長野県が快晴、飛騨は晴れ時々曇りでまずまずの好条件!

果たして体力は持つのだろうか?

 

 

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<寂しい三股駐車場>

 

<朝焼けがきれい!>

 

 

4:10 自宅発

頭の中の予定は、常念岳に向かっているのだが何故かファイトが湧かず、行き先の最終決定が遅くなってしまった。

どうやら、昨年の撤退がよっぽど気になっていたのが原因なのだろう。

今年のシーズン初めに起きた、沢渡松本側の山崩れのところはその川側を巻きつくように仮道路ができていて、ライトアップされた崩壊面が白く浮き上がっていて不気味な感じがした。

6:25 駐車場出発(到着6:20)

長野ナンバーのジープが一台止まっていて、既に出発準備を整えた男性二人が出発しようとしていた。

松本に入ってから徐々に赤くなってきた空も、この時間になるとかなり濃い茜色に染まってきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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<蝶槍も綺麗に染まっている>

 

<蝶が岳への迂回路分岐>

 

 

6:40 登山口

いつもなら苦手な林道歩きだが、ここでは20分足らずなので足のためには準備運動になって、かえっていいかもしれない。

山の間から見られる蝶槍も茜色に染まって綺麗だ!

7:00 蝶が岳への迂回路分岐

いきなりちょっとした急登をこなして緩やかに尾根沿いを進んだ後の広くなったところが、増水時の蝶が岳登山道を迂回する道の分岐点である。

厚着をしてきたので熱くてかなわない!早速ではあるがこの広場で休憩を兼ねて衣類の調整をして身軽になる。

 

 

 

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<急登を終えてほっとできる広場>

 

<2207mから前常念>

 

 

 

9:05 標準点櫓跡(2207m)

迂回路分岐から少しは緩やかな登山道も、やがて急傾斜をジグザグに進む九十九折れとなって、無限に続くのではないかと思えるくらい長い!それでもシラビソなどの木々の間から空が見え出すと広場になっていて、とりあえず急登は終わりとなる。

広場の少し手前から、登山道にも雪が見られるようになったがカモシカの足跡だけで他にはないので、今朝先行した二人連れは蝶に向かったのだろう。

昨年来たときは、この広場が2207mの場所だと思っていたが、少し先にコンクリートの床に何か柱の残骸のようなのがあったので、どうもそこが案内地図にある標準点櫓跡(意味は良く分からないけど・・・・・)のようである。

広場から緩い稜線歩きで約10分、櫓跡に到着!ここへ来てやっと、目的の山がチラリと見えて、思わず「あんな急なとこ、登れるんかいな?」と言いたくなるくらい急に見える。

 

 

 

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<安曇野?方面・左上は浅間山>

 

<このルート最初で最後のはしご>

 

 

 

 

 

 

 

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<蝶から常念への稜線・左は蝶槍>

 

<富士山も見られた>

 

 

 

 

 

 

 

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<標識が良く整備されていた>

 

<避難小屋>

 

 

 

 

 

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<2661.8m(一等三角点)>

 

<見えないけど正面に常念岳がある筈>

 

 

 

10:55 避難小屋

櫓跡からは、また急坂になり一度降って登り返すと正面に天然木で作った梯子が現れる。このはしごを境のように周りの木々が小さくなってきて、樹林帯から外れたのが分かる。

ここからの斜面は、日当たりが良いようで思っていたより雪は少ない。

また、今回はペンキマークがしっかりと整備されていてルートは分かりやすくなっていた。(だけど、踏み跡があちこちにあるので頻繁にマークを確認しないと、変なルート辿ることになってしまう)

斜面の登山道から、尾根沿いの登山道に変わると、大きな岩がごろごろした登山道になって積雪も多く、岩と岩の間の空間に足を踏み込むことが多くなり、ペースがぐんと落ちると同時に、急激に膝の疲労感が増してくる。

11:00 前常念岳

小屋からちょこっと登るとやや広くなったところの中央に三角点現れて、ようやく前常念岳に到着!とりあえず、第一目標をクリアした感じ・・・・・・

さらに稜線沿いに山頂を目指して先に進んだが、雪も多くなってきて吹き溜まりに入り込むと膝の上まで沈んでしまうくらいになり、ますます膝の疲労感が高まってきた。

そのうえさっきまで蝶が岳だけにかかっていた飛騨側から流れてくる雪雲が、こちらにも移動してきて風が強まり霙交じりの雪が降り出してきて、辺りが暗くなってきた。

こうなると軟弱な俺にとっては先に進む気力が削がれてしまい、頭に中にホワイトアウトの文字までがよぎってきて、すぐに撤退を決意!少し降った岩陰で大急ぎでパンを食って11:25下山開始!

 

 

 

12:50 標準点櫓跡(2207m)

梯子の常念側で上のほうを見ると、明るくなっていて青空も見られて天候は回復した様子、ちょこっとだけ悔しい気分になった。

この梯子は片一方に柱がうんと長く作ってあって、上から見ると梯子の位置の格好の目印になっていてあり難い!これが無いとかなり見つけ辛くしばし探す時間が必要だと思われる。

途中で、今日はじめて登山者に出会ったのが、ちょっとした広場でテントを張っていた同年代の単独登山者、聞くと足がつったので今日はテン泊して明日、山頂を目指すとのこと・・・・・・・

13:10 広 場

14:30 蝶が岳への迂回路分岐

ジグザグの急下降で、膝が完全に参ってしまい何度も何度も休みながらの下山になってしまった。(この調子では、天候が良くても山頂は目指せなかった!)

14:50 登山口

15:10 駐車場

朝2台だったのが6台になっていた。

長野ナンバーの二人も下山したばかりのようで、身支度を整えて帰っていった。

17:20自宅到着

途中敗退のおかげで、晩酌タイムにセーフ!

 

 

 

[雑 感]

昨年とおんなじパターンになってしまった・・・・・・・・

帰る途中に気づいたのだが、この膝の極端な疲労感はどうも靴に原因がありそうである。

2回とも、雪山用の登山靴(アイゼン装着のために靴底が極端に硬い)なので、雪のコースのときには問題ないようなのだが、雪のないところでは足を地に突いたときの衝撃がまともに膝に伝わるのと、木の根っこが多いこのコースでは底が曲がってくれないのですごく安定が悪いのが問題のように感じた。

来年は、夏用の靴でチャレンジしてみることにしよう。

今回も、アイゼン・ピッケルを準備していったがアイゼンは全然出番無し、ピッケルは降りにだけ使用したがかなり重宝した。

 

 

 

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