奥高岳(3,190m)

 

 

日 程 2004.08.08(曇り) 新穂高〜白出沢〜奥穂南岳〜新穂高(日帰り)

 

 

前回の超がっかり山行きの後で、なかなか次の計画が思い浮かばなかったが、うじうじしていても仕方がな

いので、まだ登頂したことのない奥穂を目指すことにした。まだまだテン泊する気はしない。

白出沢小屋からのコース タイムが7時間、俺ののろい歩きではやや無理そうではあるが、

途中で時間になったらスッパリ引き返すことにして日帰りとした。

その稜線も歩いてこようと出かけたのだが・・・・・・・・・・・

 

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5:30 新穂高村営駐車場

5:10に到着、(4:10自宅発)早速準備を整えて出発。

途中の無料駐車場は、スノーシェイド出口まで車が並んでいたので満車だと思い、確認もせず500円(だと思い込んでいた)の有料駐車場に止めることとした。

 

5:50 穂高平近道分岐

今回は、特に時間が少ないので迷わず近道を選択。

途中で登山道の真中で、カモシカに遭遇したがなかなか避けてくれない、やむなくストロボを焚いて追い払おうとしたが、少しも驚いてくれなかった。

暫くして去っていったが、この写真は真っ暗に写っていて見られたものではなかった。

 

6:10 穂高平

 

6:50 白出小屋

ここまでは、下山者には出会わず登山者を追い抜きもしなかった。

 

 

 

<笠が岳方面>

 

 

 

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7:40 重太郎橋

途中で、一組3名のパーティを追い抜く。

分岐からはオオシラビソの樹林帯のなかの緩やかな登山道をひたすら登ってゆき、白出沢に近づいたり離れたりしながら少しずつ高度を稼ぐ。

やがて沢に最接近して開けたところに、重太郎橋に降りるやや長いはしごがある。ここには、橋本青年の慰霊盤? が掲げてあってそこに書いてある山への思い入れがなんとも切ない!

 

「山に入れば一瞬一瞬が全て意味を持ってきます

      だから街でなんとなく過ごす一日よりはるかに

                       生きているという実感が湧くのです」

 

8:30 小屋跡?

<岩切道>

後重太郎橋を渡ってすぐに対岸の岩切道(「がんきりみち」と読むそうな)に取り付く、このルート最大の難関である。

昭和48年に、穂高山荘の祖である今田重太郎氏によって、ダイナマイトで切り開かれたそうであるが、スッパリ落ち込んだ白出沢右岸の岩壁に幅40〜50cmくらいの狭い通路が約200mに亘って続く。

要所要所には鎖やはしご、鉄筋の手すりなどが(もちろん山側のみ)あって慎重に進めばなんて事 はないが、鉄筋の手すりの部分では下の谷底を見て身がすくむ。岩切道が終わってもほっとする間もない!

<対岸の細く見えるのが岩切道>

 

 

 

 

 

 

 

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<岩切道から重太郎橋(左上)>

 

<岩切道>

 

 

 

<鉱石沢>

前後に「落石が多いので速やかに通過せよ」と書かれた看板のあるガラガラの鉱石沢のトラバースである。

資料によってはここが最後の水場とかかれているものもあるが、今回通ったときには登山道の近くには水場はなく、少し沢に下りなければならないが少なくとも俺にはそこまで降りて行く度胸はない。

できたら、重太郎橋を最後の水場と考えるほうが無難である。

また、岩切道から鉱石沢にかけてはお花畑となっており、切立った岸壁に縋りつくように花々が咲き誇っている。

 

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<ホタルブクロ>

<チシマキキョウ>

<トリカブト>

 

 

 

 

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<荷継ぎ小屋跡>

やや焦り気味に沢を渡りきった後は、樹林帯の中の木の根が張った急登に替り、古びた丸太の梯子しごを幾つか通過 して荷継ぎ小屋跡に到着する。昔は穂高山荘への荷継ぎ小屋だったそうであるが矩形の石組が二箇所残っているで、その面影はあまり感じさせない。

 

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<荷継ぎ沢付近から笠が岳>

<荷継ぎ小屋跡>

<シモツケソウ>

<クガイソウ?>

 

 

 

 

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<白出本沢>

荷継沢を越えた後は、沢底のガレた登山道が永遠に続くと思わせるくらい長〜く続く。

途中から、ぼんやりと穂高山荘の石垣が見え出すが、なかなかたどり着かず、ばててもういいかげんにしてよ!と思った頃に、ようやく山荘の裏に到着してホッとすることができる。なお、この沢の部分はマーキングがはっきりしてないのに加え、古いマーキングが散乱していたりしてルートを失い易い。

狭い沢筋だから迷うことはないが、場所によっては蟻地獄のようになっているところもあるので、大きな石畳状の道を目標のようにして行かなければ、非常に疲れることになる。とくに、登りがわかり辛い。

 

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<白出本沢を振り返る>

<見えてはいるがなかなか到着できない山荘>

 

 

 

 

 

 

10:25 穂高山荘

山荘前のテラスには、結構大勢の人が寛いでいた。さらに涸沢岳、奥穂からも大勢の人たちが山荘に向かって降りてきているのが見える。

 

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<ジャンダルムだ〜!>        

<涸沢カール>

<涸沢岳>

 

 

 

 

 

 

11:05 奥穂岳山頂

山荘の上り口でいきなり、ちょっとした渋滞に出会うが時間的にはわずかな時間で済んだ。

途中からどしっと見え出したジャンダルム、瓦礫の塊みたいでやや不気味な感じがするが、今年中にはあの山頂に立ちたいものである。

 

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<山頂神社>

<山頂方位盤>

<クモマグサ>

 

 

 

 

 

 

11:25 山頂発

ややゆっくり寛いでから、山荘での昼食を摂るために出発。

雲が多く景観が余り良くないので、未練は感じず食欲のみが優先される。

 

11:50 山荘

うどん・ライス 1000円・・・・・結構旨かった!

あのガラガラ道を降りるのがいやで、上高地側への下山も考えたが車を取りの戻るのが大変(面倒?)なので、往路をたどることにした。

 

12:20 山荘発

やはり、ここから下るのは俺一人のようだ。

途中、数組の登山者とすれ違ったがテント装備で、凄く辛そうだった。

降りのほうがルートはわかりやすいが、それでも2,3回はルートを外れてずるずる道を滑りながら降りる羽目になってしまった。

 

14:00 荷継ぎ小屋跡

 

14:45 重太郎橋

途中、焦り気味で降ってきたもののここにきて疲れがどっと、橋の手前で沢の水で顔を洗いながらまったりと休憩。

 

15:35 白出小屋

 

16:20 穂高平

近道を使うかどうか迷ったが暫く林道を歩いたせいか、ひざのがくがくも若干緩和されたようなので時間短縮を狙って近道に・・・・・・

 

16:35 穂高平近道分岐

 

17:00 新穂高村営駐車場

 

 

 

 

 

[雑 感]

到着して登山靴を脱いだあとの開放された心地よさは、なんともいえないものがある。

頭の中は、もう晩酌のビールに切り替わっていたが、駐車場のゲートで駐車料金を清算すると、なんと、1300円!てっきり500円だと思っていたのが晩酌気分がどっかに行ってしまった!(冬季は無料で、その後暫くは500円と認識していたのだが?実際は4時間500円その後一時間につき100円である)

今回、何とか日帰りをすることができたが、気分的に焦ってしまい景色を楽しむ余裕すらない勿体無い山行きになってしまった。

とはいっても、テント持参では倍以上の時間がかかってしまうし、なんとも迷うところではある。

せっかくの山行き、天候をしっかり吟味してゆったり登山がしたいものであるが、何せせっかちな性格、どうなることやら・・・・

 

 

 

 

 

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