西穂高岳

 

2004.11.13 新穂高ロープウェー(単独日帰り)

 

 

今年の登山の締めくくりとして、

年末or年始に西穂登山を計画しているが、ロープウェーの始発時間の遅いこの時期、

日帰りで往復できるか今一つ自信が無い。

最悪は、西穂山荘に泊まればいいのだが、凄く無駄なような気がするし・・・

というわけで、今回は自分の最短所要時間計測を目的に

精一杯頑張ってみることにした。(最大限使用できる時間は7時間)

 

 

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7:10 自宅出発

始発時間が遅いぶんだけ時間的な余裕があるので、今日は自宅で朝食を取ってから出発。

(いつもは、パンを齧りながらの運転なのだが・・・・・)

 

8:20 新穂高白樺平駐車場

積雪期には、この駐車場は閉鎖になるのだが、今回は乗り換えの手間を省くためにここで乗ることにした。

駐車料金は500円のはずであるが、係員がいなくこの時期は無料になるのだろうか?

 

8:45 始発に搭乗

搭乗者は、100名くらいだと思うが登山者らしい姿は数名位しか見当たらない。

 

9:00 西穂高口駅

搭乗時には、上空にガスがかかっていて笠が岳は見えなかったが、途中からガスの上に出て360度の展望が開けてきて、ロープウェー内にどよめきが湧く!

途中の岳樺には霧氷が、穂高の山はうっすらと雪化粧!なんともいえない景観である。

 

9:10 登山開始

景観的にはここだけでも十分なくらいであるが、展望台で雲海上に浮かんだ山々の写真を撮って、早々に出発することにした。

 

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<霧氷と穂高」>

<雲海に浮かぶ笠>

<槍ヶ岳も・・・>

<アップで>

 

 

 

 

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9:50 西穂山荘

登山道にも雪がついているが、滑って困るほどではない。

一人の先行足跡が有ったが、登山者のものではなくロープウェーの水道凍結を修理に来た人のものらしい。

休憩もほとんどしなかったので、思っていたよりかなり早く到着。

 

10:40 独標

独標に向かう急傾斜の途中までは、中途半端な大きさの石がガラガラしてむちゃくちゃ登りにくいが、中腹辺りからは整備が進んでいて快適である。

先行者の踏み後も無く、本日一番の登頂者になった模様。

 

11:15 ピラミッドピーク

写真を撮っただけでピラミッドに向かうために、独標の西穂側を覗き込んでみると思っていたよりも岩に雪が着いている。

こりゃ〜難儀だ!と思いつつ降りにかかるが、豊富な足場には雪がついていて簡単には足を着けない。(足の長さも若干不足していたが、ここはもともと手掛かりが少なくて、靴底のフリクションを使って降りる所でもある)

手掛かりを探すが適当なのは見当たらず、一度途中から登り直してルート変更をしてようやく降りることが出来た。(ここでスリップしたらただではすまないので、一度はここで引き返すことも考えたが・・・・)

次のピークの、西穂側の降りでも十分気を使わされた、というよりは恐ろしかった!が何とか戻らずに済んでしまった。

<独標山頂と雲海上の笠>

 

 

 

 

 

 

 

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<独標・ピラミッド>

<焼岳と乗鞍岳>

<嫌らしい独標の降り>

 

 

 

 

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11:50 西穂山頂

丁度3時間で到着、これで積雪期に俺でも日帰りできる可能性が高くなった。

とは言え、山頂手前の岩盤の傾斜でもかなりてこずって右へうろうろ、左によろよろしながら手掛かりを探りつつ何とか到着したが、登ってしまったのは良いが降りが不安一杯!(このときはピッケルを持ってこなかったことをかなり悔やんだ)

苦労しただけのことはあって、ご褒美の展望は素晴らしかった!が岩盤の降りが気になって仕方なく、おにぎり一個を口に押し込めつつ写真を撮って早々に退却することにした。

 

12:10 下山開始

やはり岩盤のところで、四苦八苦したが岩盤の真中辺りにワッカのついた金具が(名前は知らない)埋め込んであって、これを足がかり・手掛かりにして何とか無難に降りられた。

これさえ済ませば後は難しいところはあまり無いので一安心!と思って油断したのか岩角で、向こう脛を打ってしまった。

あまりの痛さに思わずうめいてしまった。

<西穂山頂、向こうは槍>

 

 

 

 

 

 

 

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<甲斐駒?の横には富士山も>

<奥穂・吊り尾根・前穂>

<西鎌尾根と裏銀座の山々>

 

 

 

 

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PB134922

<白山も綺麗に>

<涸沢岳・奥穂>

<富士山アップ>

 

 

 

 

 

 

12:40 ピラミッドピーク

山頂に到着すると何か動くものがいる。

一瞬ドキッとしたが(俺は気が小さいから・・・・)俺と同年輩の、若い?登山者が一人座っていて、山荘にテントを張ってこれから西穂に向かうとのこと。

ピッケルも持っていて、かなりのベテランと見えて余裕が伺える。

 

 

 

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13:00 独標到着

手を焼いた独標の登りと、その手前のピークの登りも難無くこなして、辿り着くと登山者が二名いた。

一名はすぐに下山していったが、やはり俺と同年輩の女性が西穂に向かうか迷っていると言う、ここで俺は無責任なことは言えないのでゴモゴモ言っていると、意を決っして出発して行った。

どうやってこの崖を降りるのか興味があったが、いい男の俺に見られていると降り辛いだろうと思い、見ないでいたがかなりのスピードで西穂に向かっていった。

今夜は西穂山荘に泊まるそうだ。

 

13:30 独標出発

思っていたより早く着くことが出来たので、気持ちに余裕がでてきてゆっくり休憩してから降りることにした。

改めて見回せばいい天気に恵まれたものである。(ニンマリ!)

後から登ってきた熟年夫婦と少し話してから下山。

やはりホッとして油断したのか、ガラガラのところでスッテン!左の臀部が思いっきり石にあたってしまった!

<笠にいい感じの雲が>

 

 

 

 

 

 

 

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<新穂高側から上高地側に滝雲?

<見るのは好きな霞沢岳>

<黒部五郎岳をアップしてみました>

 

 

 

 

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14:15 西穂山荘

ここでは余裕のタバコ、一本を吸って下山。

 

15:10 西穂高口駅

展望台で、未練たっぷりに写真を撮ってロープウェー乗り場に行くと、タイミングよく改札が始まった。

観光客が多いので、臨時便が出ていたようで15:20に搭乗、15:30に白樺平駅の、飛騨そば処 「鍋平」でわさびそばを食べる。

わさびの葉のおひたしが入っていて、ピリッとした辛さがそばと良くあっていて旨かった。

お勧めである。

 

 

 

<今朝の雪は解けてしまっていた>

 

 

 

 

 

[雑 感]

時間的には、西穂高口駅⇔西穂の往復許容時間7時間を、1時間割ることが出来て積雪期にでも何とか日帰りができる見込みは立った。

今回、雪は降らないと思い込んでいたのと、大仰な装備は恥ずかしいと思って念のためのアイゼンは持参していたが、肝心のピッケルが無くて苦労した。

結果的には、何事も無く下山することが出来たがこのシーズン、11月を過ぎたら服装も装備も冬用にすべきであった。

今年2月のピラミッドに登ったときと比べれば、遥かに少ない積雪であったが、少ない分だけ岩が滑りやすくなっていて身に危険すら感じた。

これから、本格的な積雪までは、穂高には近づかないほうが無難なようである。

だけど面白かった・・・・・・!

 

 

 

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