最高で最悪の高天原・雲ノ平

 

 

 

7月23日〜26日 新穂高温泉から<テン泊4日・単独>

 

 

昨年から練りに練った今回の山行き、初めてのテン泊4日!張り切って出発したのだが・・・・・・・

 

 

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[一日目(23日)]

自宅を4時に出発し、5時少し過ぎに新穂高に到着したが、無料駐車場はすでに満車状態。

 

5:15 駐車場出発。

体調良好!足取りも軽く登山届を提出していざ出発。

今日の予定は三俣山荘まで、結構距離があるので最初はバテないようゆっくりと進むことにした。

 

6:55 わさび平

いいペースで到着したが、途中で家から携帯に電話があって行動食を全て忘れているとのこと、「ムムッ」っと思ったが、時すでに遅しで何とかなるとこのまま進むことにした。

小屋に着いて、パンなど売ってないか聞いたが無しとの冷たい返事!やむなくトマトを一個買って腹の足しにする。

 

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<賑わうわさび平小屋>

<ほぼ満車状態>

<天気はどうかな?

 

 

 

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10:50 鏡平小屋

林道が終わりイタドリが原に向かうところで、3,40人の中高年パーティーに追いついてしまう。

このパーティー、今日は鏡平までとのことでゆっくりしたペースで進むが、当方は先が長いのであせってしまう。

いらいらしながら後ろについて進んでいると、突然急停止!焦っている俺は前のおばさんのザックにぶつかって、眼鏡が外れてガシャ!

幸いなことに割れはしなかったものの、25,000円のレンズに疵が入ってしまった。このパーティー、なかなかの者で少しも避けてくれる様子はない、頭にきた俺はオバタリアンパーテーを、ごぼう抜きに追い抜いてなんとか先頭にたつことができた。が、これがいけなかった、ペースが完全に乱れてしまって鏡池についたときはすでにグロッキー!

しかし、鏡池には槍が穂先まで映っていて、バテてしまっていることなど忘れ去るほど見事であった。

鏡池小屋でもパンが置いてないか聞いてみたがやはり無かった。

止む無く、行動食用にビスケットを購入して出発。

 

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<槍が映って・・・・・>

<穂高は霞んでいる>

<鮮やかクルマユリ>

<槍もぼんやり>

 

 

 

 

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13:00 弓折岳分岐

 

15:30 双六小屋

鏡平小屋からの急登、バテバテにばてた体には思いっきり応えた。

途中の登山道脇で横になって30分ばかりうとうとしてみたが効果は出ない。

もう進めない!今日は予定を変更して双六のテン場泊に変更、明朝三俣にテントを設営して予定の黒部五郎のカールへピストンすることに・・・・・・(予定では二日目が雲ノ平・高天原だったが時間の都合で変更)双六小屋の、テン場に到着してどうにか設営は完了したのだがここで問題が、今回の3泊の夕食材料は全て肉類である。

三俣のテン場の近くには雪渓があるので、これを冷蔵庫代わりにするつもりであったのだ。

もう開き直って、若干発酵していても腹さえ膨れればいいと、テントの外に放りつけて、今夜の肴である味付け鶏肉で一人宴会開始。

                     

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<大好きなクロユリ>

<ハクサンフウロ>

<まだ雪が残っていた>

<コイワカガミ>

 

 

 

 

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[2日目(24日)]

4:30 起 床

日の出の時間は5時頃とのことで、早速起き出して待機、予定通り神々しい朝日をカメラに収めることができたと思いきや・・・・・・・・

早々にテントを撤収して、朝食に喫茶コーナーでコーヒーとサンドウィッチでもと思ったが、なかったのでうどんに変更。・・・・・・・・・うまかった!

 

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<日の出の瞬間なのかな?

<赤く染まっていく空>

<朝日を見る登山者達>

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7:00 双六小屋出発

 

9:30 三俣テン場到着

時間がもったいないので巻き道を使用。前回来たときより花は少なめではあるが、それでも素晴らしいお花畑の連続である。

早々にテントを設営して、肉類を雪渓冷蔵庫に収納したので、とりあえずこれで一安心!

 

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<槍だ〜!>

<コバイケイソウと槍>

<鷲羽岳>

<三俣山荘>

 

 

 

 

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10:30 黒部五郎岳に向かって出発

一寸中途半端な時間になったが、予定は予定なので暗くなるまでに帰れればいいさ!というつもりでサブザックを背負って出発。(食料は入っていないが・・・・・)

 

12:30 黒部五郎小屋

巻き道を辿り、小規模なカールを黒部五郎と思って小躍りしたが、まだ稜線ルートに合流していないので間違いと気づく。(馬鹿に近いし、一寸小規模だとは思ったがガスが多くて・・・・)

小屋手前の急坂を下るときにはぽつぽつと雨が降ってきた。

小屋のラーメンで腹を満たした後、五郎に向かったが天候は一向によくならずますますガスが強くなってきた。

引き返す時間を14時と決めて進んだが、途中ですれ違った若い女性に聞くとぜんぜん見えなくなったから帰ってきたという。

そんなのなら、帰ってゆっくりビールを飲んで明日に備えようと、さっさと戻ることにした。

 

16:10 三俣山荘

五郎小屋裏の急坂に結構てこずって、息も絶え絶えながらなんとか帰着。

あとは今日の雨を呪い、明日の晴天を祈願しながら一人宴会(肴は厚手のハム・・・・・まだ発酵していなかった)で夜はふけて行く。

 

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<山小屋ムードたっぷり>

<ぼんやりとカールの底>

<途中の稜線お花畑>

<ムシトリナデシコ>

 

 

 

 

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[三日目(25日)]

4:00 眠気眼にヘッドランプを点けて鷲羽岳に向かって出発!

本日の予定は、鷲羽〜雲ノ平〜高天原〜岩苔乗越〜黒部源流〜テン場である。

かなりの長丁場なので、ゆっくりと体力を温存しながらゆっくりペースで進むつもりだったが・・・・・・

 

5:00 鷲羽岳山頂

山頂までのコースタイムが1時間半なので、日の出には間に合わないとは思ったが、かなりぶっ飛ばしたおかげで、ちょうど日の出にセーフ!やや黒い雲(これが後の不幸な出来事につながる不吉な雲だった?)があるものの、赤い日の出をカメラに収めることができた。

                     

<邪悪な雲から朝日>

<鷲羽池>

<鷲羽岳山頂>

<黒部五郎もボンヤリ>

 

 

 

 

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6:25 岩苔乗越

ここで休憩していると、黒部源流から4人の親子連れが登ってきたが、小学低学年のようだが親よりはずっと元気で、走るように登ってきたのには一寸びっくり!

 

7:20 祖父岳

天気がよくないせいか、登山者は少なくガスの中のケルンが寂しさを募らせる。

 

9:00 雲ノ平山荘

途中のテン場では新しいトイレを建築中で、その軒先で寝られるかと思われるほどきれいな建物になるようだ。

これまで、ここのトイレの評判が良くなくてテン泊を敬遠してきたが、これからは大いに利用させてもらおう!

空は黒く曇っていて、楽しみにしていた水晶岳の展望は利かないが、雲ノ平の広大なお花畑は見事というしかない。

山荘の売店では、茹で卵が4個売れ残っていた?ので、行動食用にと全部買い占めて心強く今後の行動に備えた。

                     

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<山荘とチングルマ>

<祖父岳山頂ケルン>

<雲ノ平池塘>

<新設トイレ>

 

 

 

 

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9:40 奥スイス庭園

雲ノ平から一山越えたところが静かな奥スイス庭園、今日は登山者が全然いないので尚寂しい感じがする。

 

10:30高天原峠

駆け下りるような急坂と壊れそうな木の梯子で結構疲れてしまって、峠の標識を見てホッとしながら大休止。

 

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説明: 説明: P7252760

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<奥スイス庭園>

<チングルマの穂>

<途中の登山道>

<木の梯子>

 

 

 

 

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12:00 高天原山荘

薬師峠からも若干はなだらかになるものの結構な降りである。

ようやく岩苔小谷の丸太橋を渡ることになるが、かなり老朽していて冷や冷やものであった。

ここからはニッコウキスゲやワタスゲの咲く湿原を通って高天原山荘に到着する。

山荘の手前の湿原も広大で見事ではあるが、今年はニッコウキスゲが少ない(山荘で聞いた)とのことでやや寂しい感じがする。

ここでうどんを注文して食べたが、なかなかおいしかった。

ちょうどこの時間ににわか雨、ちょっと傾いた(しつれい!)小屋の自炊場で雨のやむのを待っていると一人の青年がやってきた。

聞くと31日まで8泊の予定できているとのこと、ただただ感心。

本当は温泉に行きたかったけど、時間が気になるし天候もよくないので省略して水晶池に進むことにした。

 

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<高天原>

<高天原山荘>

<やや危ない橋>

<薬師がぼんやり>

 

 

 

 

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13:10 水晶池

林帯の中の緩やかな登山道をたどって水晶池分岐に達する。

分岐から池までは10分くらいか?先行の3人連れが写真を撮っていて、猫の額ほどもない場所なので順番待ちをする。

丁度、このときが一時的な晴れ間で池に水晶岳が映っていて、それは幻想的で素晴らしかった。が、この人たち、ザックをごそごそしたりしていて、なかなか場所を譲ってくれなかったが、なんとか風が出る前に写真を撮ることができて一安心。

だけど、もう少しで怒鳴りたくなるほど意地悪い感じであった。

 

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説明: 説明: P7252801

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17:30 三俣テン場

やはり樹林帯の中を水晶沢に向かって進む。

樹林帯を抜けたところはこれまた素晴らしいお花畑!とくにハクサンフウロ・クルマユリ・コバイケソウ・オタカラコウが目立ったがいろんな花々が咲き乱れていて、今

行程最高の花の場所だった。

水晶沢の途中から土砂降りの雨!中腹あたりで一時止んで、目の前に水晶岳がどっしりと見えた。

早速カメラを取り出してパチリ!念のためのもう一枚と思っていると突然、レーザー光線のように水晶の中腹に落雷が、そのすぐ後の音がこれまでで始めて聞くような腹中に響き渡る、すさましいものだった!

雹交じりの雷・豪雨のなか岩苔乗越を超えて、濡れることを心配になって携帯電話を、レインウェアーの内ポケットにしまったつもりが、違うところに入れて、落としてしまったようで、あとは愛用の携帯電話とは会うことができなくなってしまった!

テントに帰ったらまた大変!テントのベンチレータが内側になっていて、シュラフが濡れていた。

更にガスストーブで乾燥しようとしてシュラフに焼け穴が・・・・・・・・・

更に更に、ウエストポーチからデジカメを取り出してみるとベタベタに濡れていて、電源スイッチが入らな い!そのうえXDカードを取り出してみるとこれまた濡れている。

あとは、自棄酒気味の晩酌!でも寝付けない夜だった!

                     

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<最後の撮った写真>

<トリカブト>

<オタカラコウ花畑>

<オタカラコウ>

 

 

 

 

 

 

[4日目(最終日26日)]

5:30失意のうち早々に帰路につく。

こんな日に限って、空気が澄んで槍や穂高がきれいでバカチョンカメラを買ってでも写真がとりたかった。

 

14:30 無料駐車場に・・・・・・・・・

 

 

 

 

 

[後 記]

4日間で300枚以上撮った写真だが、メーカーにメディアを送付して復元を試してもらったが復元できず!

今回は写真のない寂しいレポになってしまった。

また、カメラは新規購入以上の修理代が必要とのことで、買い替えを決意。

反省しきりの山行きだった。                   トホホノホ!!!!!!

 

[後日談]

会社から家に帰るとお孫ちゃまが、駄目になったデジカメのメディアで遊んでいたのか、居間に放ってあった。

念のためと、パソコンで復元を試みるとなんと!不安定ながらも再生できる。

慌ててパソコンに取り込んで保存、メディアは使用できないようだが写真が再生できて万万歳!

蛇足だが、カメラは携行品の保険に入っていたので、少しお小遣いを足して新品になったのであった。

 

 

 

 

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