敗退！！蒲田富士（２，７４２ｍ） 日　程　２００４．０４．１７（曇り）　＜蒲田右俣林道＞　日帰り 穂高平から正面に見える蒲田富士､ここからでは富士山には似つかない容貌であるが なぜか気になる存在であった。 地図にもルートが載っていなく､冬季限定の穂高登山ルートのようで､ ＮＥＴで調べてみてもこの時期の記録は見出せなかった。 中尾温泉のペンションの親父さん（元山岳救助隊隊長）に聞いた所によれば､ 現在では結構なトレースがあるので 雪山でなくても登れるとのこと。 この土・日は天気もよいようなので､今後の登山の参考になればいいので､ とりあえず日帰りで森林限界までを目指して行ってみることにした。 連休前半は、天候がよさそうである。
		６：１０　新穂高無料駐車場出発 この時期、ほとんど登山者はいないと思ったが､10台くらい駐車してあった。 ７：２０　穂高平 蒲田右俣林道に入るといきなり雪道となって歩きづらい！が､思ったより少なくて平均30センチ位か? 穂高平小屋の直下でショートカット､真っ直ぐに小屋を目指して登る。 中程まで行ったところで下の林道を歩く登山者が見えた。 明らかに宿泊登山と見られる凄く大きいザックを担いで､かなりのスピードで進んでいる。 何処に向かっているのか？興味深々ではあったが先を急ぐことにした。 ８：３０　白出避難小屋
＜穂高平小屋から蒲田富士＞
		８：５０　穂蒲田富士への分岐 白出沢を渡渉（と言っても水は全く無し）したところで､休憩していると先ほどの単独登山者が追いついてきた。 聞くと､蒲田富士から涸沢岳を経由して穂高山荘に泊まるとのこと。 初めてのルートで心細かったが､これ幸いと後について行きことに・・・・・・・ 予め想定していたところが分岐であった。 沢のとっつきから数分の大きくカーブした所で､赤テープが数個樹木に結んでである。 更にその上をかざすと青いボンボンのような標識もあってすぐわかる。 テン泊の登山者が休憩している間に意気揚々と登り始める。 すぐに急傾斜となって登り辛い､更に進むと傾斜も更に急となり笹の上に雪が着き滑りやすくなってくる。
＜分岐の標識の青いボンボン？＞
		１、８００ｍ付近からピッケルを使用､残雪は１ｍ弱くらいか？アイゼンをつけようにも場所によっては雪の柔らかい部分があってかえって危険を感じたので着用せず。 途中数箇所比較的平らな場所があったが､最後の2，198ｍと思われる平地を越すとますます急峻な岩混じりとなり､腐った雪に脚がズボリ込み､数歩歩いてズボリ込みの連続になってきた。 また､場所によっては4本足歩行による気の根っこを掴んでの岩登りも強いられて､腕の筋肉も強ばってくるのがわかる。 １１：２０　リタイア！ 腕時計の高度計は２，２００ｍ（あまり当てにならないが・・・・）､あと少しで森林限界になるとは思えたが､脚の筋肉までがこわばってしまってここまでが限界！　 諦めたら後は早いのがＯ型人間の特徴､帰りはお尻セードを多用してあっという間に分岐に帰着！おかげでお尻はべとべとに濡れてしまって気持ち悪い！ １４：３０　登山者用無料駐車場
＜追い抜いて先行する若者＞
＜×印・・・リタイア想定地点＞	＜・印・・リタイア地点＞		＜１８００ｍ付近下山側＞	＜１８００ｍ付近山頂側＞
		[雑感] 少なくても､今回走破？した部分は､新旧のマーキングが数あって迷うことは無い。と､いうより尾根伝いに真っ直ぐ登ればいい。 今思えば何とかして森林限界まで行くのだった（行けた？）と思うが､雪は硬い所と柔らかい所が混在して非常に登り難い､その上これまで経験したことの無いような長い急登！！！ 一度は脚が雪にズボリ込んでしまい､抜くことができずしばらく悪戦苦闘もした。 自分の体力の無さに愛想が尽きるくらい・・・・・・・・・ いい経験ではあったが､この時期には二度と行きたくないので3月の雪の締まった頃に､も一度挑戦してみたいものである。 又､夏山の時期に挑戦するのも面白いかもかもしれないが､森林限界を超したあとが未知の世界なので日帰りでは無理のような気がする。
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