鏡 平 2004.11.20(土) 新穂高<単独・日帰り> 今回の山行き、昨日は休日であったが、天候が良くないようなので今日にした。 以前から、鏡平から雪の槍ヶ岳が見たいと思っていたので、 緩い冬型の気圧配置ではあるが、晴天を期待して出発! 昨日やや早いとは思ったが、タイヤをスタッドレスに交換、 万全の準備をしたつもりであったが・・・・・ |
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7:00 自宅出発 新穂高から鏡平へは約4時間なので、ゆっくりと出発する。 空はどんよりと曇っていたが、平湯に着くと笠の先っちょが太陽の日差しを受けて輝いている。晴天の前兆か? |
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<平湯から笠が岳> |
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8:30 村営無料駐車場 途中の養魚場辺りからはガスの晴れかかった槍が煌いていた。 駐車場でも、南岳の獅子鼻?勇壮にのしかかってきている。 よっしゃ!今日は素敵な槍が見られるぞ!って感じで、高ぶる気持ちを抑えながら、足取りも軽く駐車場を後にする。 (右俣の村営駐車場の無人料金徴収機は、降雪に備えてブルーシートで覆ってしまってあるので、料金を支払うことが出来ない。ロープウェーのほうは確認していないが、たぶん・・・・・・) 9:30 わさび平 林道は独り占めかな?と思っていたが、北電の取水口あたりで先行の単独登山者がテン泊のように大きいザックで歩いて行くのが見えたが、一服しているうちに見えなくなってしまったが、笠新道を登ったようである。 林道終点辺りの橋の袂で、3人パーティーが休憩していて会釈だけで通り過ぎたが、装備から想像すると双六に向かうようである。 更に秩父小沢で2名のパーティー、聞くと双六に向かうと言う。 この時期、凄い人たちがいるものだと感心はしてみたが、自分も一寸行きたい気分にもなるが・・・・・・ イタドリが原あたりから雪が現れる。 上のほうを見るが、暑いガスが覆い被さってきていて、空は見えない。 きっともうすぐ晴れてくるんだ!と、思うものの足取りが急に重くなる。 シシウドが原まで来ると、登山道にも雪が積もってきて、大ノマ乗越の分岐から鏡平へとトラバースする登山道辺りからは、40センチ程度となってズボッ、ズボッと足をとられてしまう。 12:30 鏡平 何とか熊の踊り場に辿り着いたものの、この辺りから新鮮な熊の足跡が目立つようになり、人っ気のないこの平地は気味が悪くて仕方ない。 リタイアも頭の中を掠めたが、周りはガスに覆われてきていて、まさに雲海の中か?と思い、もう少しで雲上に出るんだ!と自分に言い聞かせ、熊との遭遇におびえつつ最後の急登を過ぎて池への木道に到着、周りはおびただしい熊やその他の獣の足跡。 予定通りの時間で池に到着したが、相変わらず周りは濃いガスの中、体にはポツポツとあられが当たってくる。 当然だが、池も厚い氷が張っていて一寸降りて滑ってみようとも思ったが、さすが!冷静に自分を抑えることが出来た。 |
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<道中車窓からの槍> |
<駐車場から南岳> |
<無人のわさび平小屋> |
<池の凍りついた鏡平> |
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13:00 下山開始 滞在を30分と決めて、おにぎりの昼食にかかるが周りは雪で、腰をおろす場所が無く、立ったままで一人っきりでの食事、何とも味気ない。 時々、頭上に青空が現れるものの槍・穂を遮るガスのカーテンは動かない。 しぶしぶ展望を諦めて下山開始。こんな筈じゃなかったのにぃ〜・・・・・ 熊の踊り場を過ぎた辺りで、さっきの3人パーティとすれ違う。 おせっかいかと思ったが熊の足跡の件を(やや大げさに)教えてあげた。 もう一つの二人パーティーには、会わなかったが大ノマ乗越に向かったのだろうか? イタドリが原まで降ってくると、青空が見え出して西鎌尾根や弓折岳が見え始めた。 恐る恐る、槍を見れば雲の中!何故か安心してしまった。 |
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<熊の踊り場に向かう下山道> |
<秩父岩かな?> |
<西鎌尾根> |
<弓折岳> |
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16:00 駐車場到着 駐車場到着間際に、前方に異様に大きいザックを担いで登山者ゆったり?歩いている。 追いついて聞いてみると、奥丸山からの帰りだという。 この荷物であの長〜い中崎尾根を降ってきたとはただ驚き!昨夜、槍平の無人小屋に泊まって、年末の槍登山に向けての偵察山行きだとも・・・・・・ 深山荘前の無料駐車場まで、送ると言ったが良いですと断ってきたけれど、かなりくたびれている様子に是非にと言って送ってあげたが、迷惑だったかも? ちなみに宇都宮ナンバーの車だった。 |
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<おまけ・向こうは大木場の辻か?> |
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[雑 感] なんとも侘しい山雪になってしまった。 前回の西穂でも思ったが、この時期の山は完全に冬山である。 装備は完全に!チェックな入念に! (今回はスパッツを忘れてしまい、踝のところに雪が入ってしまって一寸冷たかった) また、効果のほどはともかくとして熊避けの鈴も持っていけば心強いかもしれない。 |
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