常念岳(前常念岳で敗退)

 

 

2004、12、03 三股登山口(日帰り・単独)

 

 

天気予報を見る限り、明日は疑いの無い晴天。

大分迷ったけれど、我慢できず急遽有給休暇を申請!

今回は、積雪もある程度多いと予想して、アイゼンにピッケルも忘れずに

十分装備チェックして出かけたが・・・・

 

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6:10 三股駐車場着

自宅を4時に出発、ほぼ予定通りに到着したが、松本方面は赤く染まってきてはいるものの、周りはまだ暗い。

 

6:40 登山口

準備を済ませて明るくなるのを待つが、駐車場には俺の車だけ。

暫くして一台到着。男性二名の登山者だが比較的ゆっくり準備をしているので、蝶が岳に登るのだろう。

 

7:00 増水時迂回ルート分岐

山頂までのコースタイムは5時間30分、結構長いので自分のペースを掴むまではゆっくりと進む。

小さな橋を過ぎて、蝶が岳との分岐を分けるといきなり九十九折れの登山道、さらに木の根っこに邪魔されながら尾根道を進むと、少し広い台地となっていて蝶からの迂回ルートと合流する。

登山道には、獣の通った跡はあるが人の踏み跡はなくやや寂しい。

 

9:00 2,207m地点

全然展望の効かない樹林帯の中の長〜い急な九十九折れ、嫌になってきた頃に2,207m地点に到するが、景色が見えないので休憩はお預けにして先に進む。

久しぶりの雪山用の登山靴、保管が悪くて変形したのか(車の中にほうってあった)踵の後ろが靴擦れ模様、休憩を兼ねて履きなおして再出発。

ここまでの標準コースタイムは3時間、予定では12時に山頂到着なのでこのペースだと十分山頂までの日帰りが可能かと思われたが・・・・・・

 

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<駐車場朝焼け>

<登山口>

<増水時迂回ルート分岐>

<ようやく日が差す>

 

 

 

 

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9:40 森林限界

2,207m地点から暫くは緩い尾根道を進むが、途中からまた樹林帯のかなりの急坂となって、最後に破損の激しい数段の梯子を登りきると、ようやく展望の開けた這い松帯に到着する。

常念岳の方を見ると燕岳に来たと思えるような感じの白い奇岩群、遠くには富士山や浅間山の噴煙などがはっきりと見える。

 

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<林間から前常念岳>

<浅間山方面>

<富士山>

<奇岩群>

 

 

 

 

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10:50 避難小屋

小屋は一見、古びて見えるが作りはしっかりしていて、中の広さは4畳位か?思ったより広くて床部分には板も敷いてあったようだ。(暗くてよく見えなかった)風雪が入らないようにブルーシートが内張りしてあって快適に泊まれそうだ。

辺りはたいした量ではないが、雪が積もっている。(全体的に20センチ前後、吹き溜まりで約50センチ)

森林限界を過ぎた辺りから、所々で登山道の標識を見失ったので適当に大きな岩の間を登るが、雪に隠された岩の隙間に足を突っ込んでしまったり、滑ったりしてかなり体力を消耗させられた。

前常念の三角点からは更に、標識が少なくなり大きな岩の間を、行きつ戻りつしながら這い松を踏まないようによろよろと進む。

 

11:15 常念小屋分岐(現在ここから常念小屋へは、登山道崩壊で通れない)

途中から、青い空の下に適度に雪を被った前穂・奥穂が見え出して、素晴らしい景観である。更に山頂に到着すれば、槍の雄姿が見られて失神するくらいの絶景が味わえる筈だが・・・・・・・

俺の足は典型的な日本人型の甲高扁平なのに、登山靴は格好のいい外国製。

足の両サイドを締め付けられて、だんだん痛くなってきていたのと、疲労とで足が前に進みたがらなくなってきてしまっていた。

山頂まで、3〜40分あれば十分到着できるが、登山道がはっきりしないうえに、この体調では帰路に不安がある。

ここは、男らしく敗退を決意した方が格好は良いのでは?と、都合のいい?言い訳を考えて山頂を諦めることにした。

 

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<常念小屋分岐(正面が常念山頂>

<避難小屋>

<横通岳方面>

<小屋分岐と浅間山>

 

 

 

 

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<涸沢カールを囲む山々>

<御岳・乗鞍岳>

 

 

 

 

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<奥穂アップ(来年のG,Wはここを登りたい!>

<北穂と長谷川ピーク?(大キレットは来年に持ち越し)>

 

 

 

 

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11:40 下山開始

天気がよくって、暖かくって、なかなか去りがたいが思い切って下山することにした。

やはり、登山道が良く判らず間違いだらけの自分のトレースを辿って何とか森林限界を超える。

 

13:30 2,207m地点

少し降った所で、本日最初の登山者に出会う。

この時間だと、避難小屋に泊まるのかと思ったが聞いてみると、前常念へピストンだという。

帰路は暗くなる時間だと思うが・・・・・・

 

15:20 登山口

途中の九十九折れでは何度も休憩をしながら下山。

 

 

 

 

<途中の奇形木>

 

 

 

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[雑 感]

またもや涙の敗退!

先月、西穂の行って日帰りが出来そうなことを確認したが、またまた怪しくなってきた。

今年の3月、やはり同じ靴で雪山に登ったが、足に会わなかった記憶はないので、保管がまずくて変形したのかもしれない。

何とか靴に慣れるよう、トレーニングの必要がある。

どうしても合わない場合は纏足でもしようかな!

それにしても、今回のルートの後半はマークが少なくて登山道がわかりにくかった。それに全般的に荒れている。

やはり、時間的に短い一の沢からの登山者が多くて、このルートは縦走中のエスケープルートなのか?

だけども辛かったけど、楽しかったような気もする。

<おまけ:我が家の登山家予備軍>

 

 

 

 

 

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