乗鞍山麓・五色が原

(池巡りコース)

 

2004.10.13

 

今年7月にオープンした五色が原、以前から相当気にはしていたが、

今回たまたま機会に恵まれて行くことができた。

ここへの入山は案内料が必要で、2コースあるがそれぞれ一日の行程である。

また、最初は滝巡りコース、二回目が池巡りコースと決まっているようで

自分の希望ではコースの選択はできないようである。

詳細は、

http://kankou.nyukawa.net/goshiki/index.shtml

 

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8:30 出発

平湯トンネルの高山寄りにあるペンタピアスノーワールド(五色が原案内センター)の横が登山口、案内センターで約20分のオリエンテーション後、ガイドごとのグループに分かれて順次出発する。(今日のこのカモシカコースは7組位だったそうである)

我々のガイドさんは、このコースつくりにも参画された超ベテランの西氏。

数分歩いたところでガイドが始まるが、樹木名から山菜・薬草・山野草などときめ細かく説明され、その知識の広さに感心する。

(説明は更に五色が原の歴史や地理にまで及び終止丁寧に説明していただいた。感謝!)

<登山口>

 

 

<久手御越滝・・・落差58m>

約1時間で最初の滝、ここで小休止するが滝まで距離があるので滝壷は見られない。

更に十数分で滝壷の上に到着。

天気がよくなくて周りはやや暗いが壮観な滝である。

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<池之俣御輿滝>

牛首で尾根を越えて、沢に向かってぐんぐん降りる。

途中で樹間に遠く滝が見えてくるが、上部だけで全貌は見られない。

全般的に紅葉はあまりよくないが、ここでは滝の横の常緑樹の間にチョコっとだけ見えている真っ赤な紅葉が綺麗である。

更に降って、丸太橋を渉れば大きな滝が目の前に現れる。

道が無いので滝壷まで行けないが、黒い岩盤に白いしぶきが映える幅の広い男性的な滝である。

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滝から又登り返してトラバース気味に進むと炭木岩

(溶岩が冷えて固まるときに柱状に亀裂の入ったものが岸壁になっている)、

の前を通って荒れ沢の楓沢を渡る。

最後に尾根に向かっての急登を登りきると、真新しい休憩小屋(避難小屋)の前に到着する。

バイオトイレも設置されていて清潔で、6畳くらいの部屋の中の灯油ストーブが暖かい。

小屋の前のブナの木の幹には熊の爪あと、その向こう側には熊棚(熊が木に登って木の実を食べるときに、

枝を手繰り寄せてお尻の下に敷いた跡)がガスに霞んで見えているが、そこまでの距離は10m位と意外に近い。

ガスが立ち込めてきて意外と寒いが、小屋は先行の女性グループに譲って

屋外で巨大なブナの木を見ながら昼食、冷たい空気が気持ちいい!

 

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<11:50 烏帽子小屋・・・・・昼食>

<熊 棚>

 

 

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<途中からガスが濃くなってきて幻想の世界に>

 

 

<青垂の滝・・・・二段に分かれていて総落差は90m>

上部は、炭木岩の大岸壁だそうであるが、残念ながらガスに霞んでしまっていて、ぼんやりと見えるだけなのでそのスケールは感じられない。

思ったより、水量は少ないが見上げると霞んで見える岩から落ちてくる飛沫が優美である。

きっとガスが無ければ、いつまでも眺めていたい滝だと思う。

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苔むした巨大な岩々の上にコメツガや、シラビソの這えている幻想的な登山道を通ってやがて林道と出会う。

林道から分かれて緩やかな斜面を降りると、水量の多い横手鳴滝が見えてくる。

この滝は遠望するのみで通過、やがてコース終点の出会い小屋が見えてくるが、

最後に展望台で布引の滝が見られる。

この滝は、湧水のみで成っているというが、それが信じられないくらいの水量と幅の広さである。

 

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<布引の滝>

 

 

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<コース終点、出会い小屋 15:30>

<送迎バス・・・これでペンタピアに戻る>

 

 

[感 想]

初めてのガイド付き登山、素晴らしい景色もさることながら、

すごい知識の説明と親切な案内、本当にいい経験であった。

有料入山で、料金はなかなかのものであるが、

それを高いとするか、安いと感じるかは個人個人によって違うが、

是非とも一度は訪れてみたい所ではある。

今回は秋の滝巡りコースだったが、春の花の時期も素晴らしい景色が期待できると思う。

欲を言えばもう一個くらい余計に滝が見られたらなお良かったかな?

そして、もうひとつのコース、池めぐりにも何とか来てみたいものである。

 

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