槍ヶ岳

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2003年 5月 2〜4日 新穂高から往復(単独・二泊3日)

 

 

 

 

 

今回の連休前半は晴天に恵まれ焦りの毎日が続いた。

30日に出勤した後は6日まで6連休である、

いよいよ2日から2泊3日の槍ヶ岳行き、しかもテント泊デビューなのだ!!

天気予報も、づ〜っと晴天の登山最適マークだが、気になることが2・3有る。

1 雪解けの増水で白出沢・滝谷の渡渉ができるか? 

2 初めてのルートなのでトレースが残っているか?

3 酒は足りるのか?

など、いろんな不安要素があるが、ともかく出かけてみなければ始まらない。

 

 

 

 

 

 

<一日目(5/2)新穂高〜槍平>

 

 

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<穂高平の大桂>

 

<白出し小屋>

7:35 新穂高の無料駐車場出発

荷物がむちゃくちゃ重い、担ぐのに気合を入れなければふらついてしまうほどである!20キログラム近く有りそうだ。途中のコンビニで買

った500mlの缶ビール2本も影響?先行者が一人登って行く後を、早くもふらつきながらもたもた進んで行くのであった。

8:30 穂高平山荘到着

ここで、小休止の後、まだ休憩中の先行者を追い抜いて出発、途中から林道に雪が・・・!

9:30 白出小屋着

またまた小休止!案ずるより産むが安し、白出沢には水が全く無く林道はここまでで、ここから登山道らしくなる。

途中、中崎山の向こうに笠が岳のかっこいい姿が見える。

 

 

 

 

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<北穂(遭難事故か?ヘリが)>

 

 

 

 

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<白出し避難小屋>

 

<滝谷>

2:30 滝谷出合到着

途中での小休止の連続が祟って、かなり時間を食ってしまった。(言い訳:コースの殆どが雪に覆われていたのが原因)ここまでは、樹木

にペンキやテープでのマーキングがしっかりあって迷うことは無い筈、しかし、しかしである。

ここにはてっきり橋があると思っていたのに・・・、そのうえ、やはり雪解けで相当増水していた!だが、よくよく見ると、マーキングのしてあ

る大岩の少し下流に、丸太が2本流れに浸って横たわっていた。

最悪は靴やズボンを脱いで渡らなければと、覚悟していたがこれで一安心である。(後で分かったことだが水は、非常に冷たくて↑んなこ

とは無茶である)無事に谷を渡った所で大休止を兼ねた昼食(ワカメご飯・長ねぎ味噌汁)、旨かった!!(ビールは惜しいからまだ飲まな

い)滝谷の岸壁付近でヘリが盛んに飛んできてホバーリングを繰り返していたが、遭難救助活動か?

滝谷出合いからは右俣谷の左岸の雪崩跡を歩くので、同方向の傾斜に足の疲労が急増してくる。

 

 

 

 

 

 

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<まだまだ雪の多い槍平小屋>

 

<槍平雪の状態>

 

 

 

 

 

 

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<初幕営>

 

<テント内から奥丸山方面からの雪崩と夕景>

15:00 槍平小屋到着

小さな沢とオオシラビソの林を抜けて漸く到着! ヘロヘロ!先行テントは三張り、内一張りは凄く簡単テント(非常用か?)なやつだった。

小屋はまだ営業してないので、「ただかな?」なんて思わずニヤつく嫌な俺!先着の二人連れの人にテントを張る場所の確認をしたら、空

いているから何処でもいいとのこと、ついでに水場である谷に降りる場所(雪が切り立っていて、降りられる場所が限られている)を親切に

教えて頂いた。

早速テント(小川テントのタイニー2)を張る。(実は家の和室で二回、設営練習がしてあるので手際が良い・・・・本人談)シュラフ(sakaiya

サンセット700)他の荷物をテント内に収納して、宴会の準備に取り掛かる。

その間にも、三々五々登山者が到着する、中にはそのまま槍ヶ岳に向かっていく人たちもいた。

焼酎のお湯割用の水も用意していよいよ宴会開始!用意して来た「荘川村の鶏ちゃん(味付け鶏肉)」 に玉ねぎを入れて新品のフライ

パンでジューっと、まずは苦労して背負ってきた500mlをグビ−ッ!!そして焼酎(愛飲の「神の河」)を・・・。

こうして疲れた体を癒してあげているうちに何時の間にか爆睡!

 

<二日目(5/3)槍平〜槍ヶ岳>

 

 

 

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<槍沢登攀中>

 

<槍沢を振り返る>

 

 

 

 

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<槍ヶ岳初接近>

 

 

 

 

 

 

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<テント設営完了>

 

<これが夕食>

:40 槍平出発

テント撤収・荷物のパッキングに一時間以上かかってしまった。(テントが露噴いていたため、日が照って乾燥するのを待っていたため時

間がかかって出発時間も遅くなってしまった。)ここからは飛騨沢の雪渓をただひたすら登ることになる、スキーの跡があるのも頷けるくら

い、素晴らしいゲレンデなのだ。だが・・・!足の動きがぎこちない、昨日の疲れがまだ残っているのか?いや、そんな訳はない、まだ若いん

だから?などと馬鹿なことを考えながら一歩一歩着実に(足が動かないからこうなる)高度をすこ〜しづつ稼ぐ。

途中東京からきているという、スキーを履いて登っている若者と一緒になって登っていたが、途中で追い越されて暫くしたら、遠くにちっち

ゃくみえていた。

半ばからは、同じような景色の連続に飽きがくる。それに空気が薄くなってきたのも手伝ってか、ますます苦しくなって足の動きも緩慢・最

! 2分歩いて5分休むようになる。鳴きながら群れをなして雪渓を駆け巡る↑の小鳥が慰めになるくらいであった。

15:30 飛騨乗越

見えていながらどれだけ歩いても近づいてこなかったが、良くしたもので何とか辿り着けた〜!フーッ!!上高地側を覗き込むように見る

と待望の槍ヶ岳が、その下には殺生小屋も見えてまるで、ムック本で見た写真のようである。(あったりまえだ!

16:00 槍岳山荘(疑問:槍岳山荘or槍ヶ岳山荘)

ウッシッシ!着いた着いた!ついに来た!途中、登山道の脇に桟敷状の枡があったが、どうもこれがテン場と言うものらしいと思って、よ

っぽどリュックを置いて山荘まで行こうと迷ったが、もっと上になるかも?なんて思いそのまま山荘に行って手続き、聞けば、空いている所

なら何処でも良いってのこと、やはりリュックを置いて来るんだったと反省しきり・・・。「こんな急な崖を頂上まで登るのか?」「屋根の雪降ろ

しのときでも、はしごにやっとで登るのに」、「今日は、疲れてるから明日に」、「夕日は、ここからでも変わらん」などと言い訳を見つけて登

頂を明日に・・・。飛騨乗越に近い比較的広い場所を選んでテント設営!そして、槍岳山荘にて 安曇野の水500ml×2+350ml缶ビー

ル×1=1200円を購入。

アクシデント・・・この夜の宴会で500ml(夕べの残り)と350mlを空けて寝酒に神の河を若干飲んで寝たわけだが、飲みすぎだったのか

深夜、喉の渇きで目が覚めて安曇野の水をごっくん、ごっくん、ごっくんのつもりが・・・・、なんじゃ〜こりゃ〜神の河じゃねーかー!(同じ

サイズのペットボトル入れていたため・・・)始めのごっくん二つは喉の奥に、後のごっくんは辛うじて堪えてシュラフにぶわ〜!(こんなこと

なら夕べ全て飲んでしまっておくった!!!)

 

<三目(5/4槍平〜槍ヶ岳>

 

 

 

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<槍ヶ岳と朝日>

 

 

 

 

 

 

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<山頂から小屋・笠が岳>

 

 

 

 

 

 

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<同穂高・乗鞍岳>

 

 

 

 

 

 

PANORAMA

<山頂からのパノラマ写真>

 

 

 

 

 

 

 

<山頂から展望>

 

 

 

 

 

 

 

 

5:50 槍ヶ岳登頂

見れば見るほど急な崖、朝日の写真を撮ってる間も登る?登らない?と逡巡していたが、このまま登らずに帰ったら恥ずかしくって世間に顔

向けできないと思い切って登り始めた。

何の事は無い、いざ登り始めればただの急な崖じゃないか?と言うわけで何故かあっけなく終わっていました。

8:45 出発 

結構な風でテントがたためなくて面倒なのでそのまま丸めてリュックに収納、何故かこの方がしっくりと納まった。

これが本当のパッキング?飛騨沢の下山は、登りと同じように飽きが来て、膝に来てもう!くたくたのヘロヘロになったが一個だけ嬉しいこ

とが・・・。雷鳥夫婦に会えたんです〜ぅ!

17:00 新穂高到着

もう、倒れる寸前で新穂高の登山指導センターで下山届を出し、そこにリュックを預けて駐車場へ。(リュックを担ぐ気力も体力も残ってなかった)車に行って鍵を空けたが何のことは無い、運転席の窓が全開であった。

早速、登山靴を脱いでスニカーに変えたが、その開放感で生き返ったようで、リュックを回収して帰路についた。

 

 

 

 

 

 

[雑 感]

二日目の夜はかなり寒くって寝られず、苦肉の策でペットボトルを湯たんぽにして快適で有ったもののすぐに冷えてしまって2〜

3時間おきに沸かしなおした。この時期、あのシュラフではやや無理かも?

3日とも好天に恵まれて、素敵な景色・自然に触れることが出来てとても幸せな気分であったが、同時に体力不足による苦痛に

は参った!体力増強が今後の課題。

連休の真っ只中だったにもかかわらず、登山者の数が少ないように感じた。

 

 

 

 

 

 

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