籾糠山(1,744m)

 

 

日 程 2003.06.01(小雨)<丹<天生峠登山口>(日帰り)

 

 

 

三十年ぶりにこの時期に本土上陸をした台風のおかげで、計画していた蝶ヶ岳登山を延期!

来週に予定していた籾糠山に行ってきました。

河合村から白川村へ抜けるルートの国道360号線は、

狭隘・急峻な山岳道路で冬季には天生峠は通行止めとなる。

今年は残雪が多く通行止め解除が遅くなると言う噂を聞いて確認すると、

峠までは例年どおり5/30の17時に開通とのこと。

台風は、早くに温帯低気圧になったものの今日も天候はいまいちである。

午後には、雨が止むと確信して自宅(6時10分)を出発したのだが・・・・・・・・・・・

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7:50 天生峠(1,290m)駐車場出発

雨が止むかと、なるべくゆっくり運転してきたにもかかわらず早く着いてしまった。

何台駐車できるのかわからないほど広い駐車場にトイレ、休憩所も完備されている。

案の定、峠の白川村方面のゲートは閉ざされていた。

駐車場の脇の道路が、湿原・籾糠山の入り口になっていて残雪の横に標識が立っている。

約20分で湿原に到着、水芭蕉は終わりかけで白い花弁が濃い緑の葉の下に落ちかけていた。

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<登山口>

<湿原の看板>

<終わりかけの水芭蕉>

<既に終わった水芭蕉>

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湿原の見学ルートは東回りと西回りがあって、その途中に登山道の分岐がある、今回は東回りで登って帰りに西回りにすることにした。

湿原の周りの木道を十分ばかり行くと、分岐の案内があって籾糠山3kmとある。

ブナ林の中の急坂を下ると突然小さなお花畑が現れて水芭蕉・リュウキンカ・ザゼンソウ・サンカヨウ・etcが咲いている。まるで秘密の花園って感じで感激しきり・・・・・・・・・・・・・

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<秘密の花園?>

<リュウキンカ>

<ザゼンソウ>

<サンカヨウ>

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ゆっくり花をたしなんだ後は、谷川を渉って本格的な登山道となる。台風の後でだいぶん増水しているが、飛び石のように並べてある小石のおかげでかろうじて濡れずに渉ることができた。

渉った後は巨大な桂の聳える平地だが、ここにもキクサキイチゲ・イチリンソウ・ヤマエンゴグサ・キヌガサソウ・エンレイソウなどこの時期の花がいっぱいだ。(残念なことに楽しみにしていたキクサキイチゲは蕾状態だった)

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<イチリンソウの群生と桂の巨木>

<キヌガサソウ>

<キクサキイチゲ>

<ヤマエンゴグサ>

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10:30 山 頂

登山道の大半は沢伝いである。

残雪が多く、所々道を見失いそうになるが少し先に登山道がかろうじて見えたりしてなんとか外さにすんだ。

最後の沢横断で、急登になると山頂は近い!シラビソの林から最後の急坂を登ったら少し狭い山頂に出るが、まだ雨が降っていてほとんど視界がきかない。(天気が良ければ北アルプスの展望がすごいらしいのだが・・・・・・・・・・・・・)

道中もいたる所でいろんな花がみられ、雨の中のつらい急登・単調な登りも気にせず写真を撮りながら、楽しく登ることができた。

雨が止みそうでないので早々に山頂を後にした。

下山途中これまで見られなかった、登山者たちとすれ違うがほとんどが中高年者で若者の姿はなかった。(自分のことは棚に上げて・・・・・・・・・)

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<山 頂>

<谷川のリュウキンカ>

<ツバメオモト>

<登山道途中の雪渓>

[感 想]                                  

今回は、天候に恵まれずお花見って感じの登山だったが、ここの花の多さには仰天!

秋の紅葉の見事さは前から聞いていたが、この時期の花もそれに勝るとも劣らないと思う。(欲を言えばもう一週間遅いほうが良かったかも?)

また、ここは泉鏡花の「高野聖」の舞台ともいわれているが、見た限りでは山蛭のでるような山には見えなかったことを付け加えておきたい。

なお、ここは岐阜県の最北端に近いところなので、時間に限りある人は湿原だけを見ても十分に堪能できる。

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