霞沢岳(2、646m)

 

日 程 2003.09.06 上高地〜徳本峠(テント1泊)

 

 

 

上高地を散策していても気付くことの無い霞沢岳だが、焼岳・穂高方面から見ると威厳のある険しさを備えた雄大な山である。

見るたびに一度は訪れてみたいと思っていたが、良く調べると見るのとは違い案外遠くて時間がかかるようである。

天気予報によると、日曜日はほぼ好天が望めそうなので、今回は前日ゆっくりと徳本峠まで行き、

日曜日にピストンして帰る計画をした。(上高地周辺地図(ここをクリック)

 

 

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<初 日>

12:00 平湯バスセンター

いつものようにアカンダナ駐車場に駐車したが今回は一寸勝手が違った。

出入り口が無人化されて自動発券機が導入されていた。前回、早朝に駐車したため係員がいなく、戻ってきた時にワイパーに一日500円をゲートで支払うよう書いた紙が挟んであった。

それを見て徴収するシステムのようだった。が、うっかりその紙を外して助手席に置いて居たため前日支払済みと思ったのかゲートで「有難うございました」と、フリーパスで通過できた。

今回もそれを期待していたのだが・・・・・・・

                                              

12:00 上高地

上高地へのシャトルバスのワイパーが盛んに動いていた。

せっかくなのにと思いつつ重いリュックを担いで出発するが案の定雨交じりの強風。それも半端じゃない!河童橋の上では朝顔状の傘もちらほらするくらいだった。

とりあえず、ここで昼食。

肉うどんと山菜稲荷1280円!うどん、そばとも冷凍品が使用してあった。(あの変に強調されたコシがあまり好きになれない)

 

13:40 明神

約50分で到着。

ここも登山者や観光客で賑わっている。

ここで、雨具を脱いで峠に向かって出発!

<相変らず賑わう河童橋>

 

 

 

 

 

 

 

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16:10 徳本峠「徳本小屋」

明神からすぐの白沢をわたると徳本峠への分岐、ここからは沢の右岸の立派な林道を暫くのあいだ進む。

俺以外に歩いている人はいなく、薄暗い林間を寂しく歩く。

やがて小さな沢にぶつかるが、車はここから先は入れない。

更に進むと道は崩れた沢に変わるが、本来の道が崩壊した後の迂回路のようである、沢の正面の案内板のついたロープのところで沢右岸の本来の登山道に戻る。

ここからはジグザグの急登に変わり、2〜3の沢を渡ると最後の水場、ここまで来れば峠はもうすぐである。

 

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<老朽化進む徳本小屋>

<センジュガンビ>

<トリカブト>

<最後の水場標識>

 

 

 

 

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早速テン泊申請を終えてビールを注文(350ml500円)、値段は山小屋相場なのだが飲むとかなり温かい、ここはランプの宿で有名なくらいだから当然冷蔵庫が無いから無理も無い話だが、なんだか損した気分になる。

重い思いをしたが氷に浸して持ってきた500ml×二本は大正解であった。

テントを張って恒例「一人宴会」の準備をする。

天候は回復の兆しはあるものの風は台風並みの勢いで吹いている。

この風は明け方まで続いたが、松本側・穂高連峰側は夕焼けに赤く染まった。

 

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<ランプのある宿の部屋>

<回復の兆し明神・前穂>

<松本側の夕焼け>

<穂高の夕焼け>

 

 

 

 

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<二日目>

4:50 霞沢岳に向けて出発

昨夜の風の音でなかなか寝付けなかったが3時頃周りのテントが騒がしくて目が覚めてしまう。何時の間にか寝ていたらしい。

早速寝袋などを仕舞って撤収の準備を整えて出発しようとしたが、ヘッドランプの電池が残りわずか!やむなく夜の白むのを待って歩き出す。

 

5:20 ジャンクションピーク(2428m)

登山道は、テン場から45秒の所に有る展望台の上から始まっていて15分くらいで分岐からの登山道と合流する。(この登山道は比較的新しいようで、それまでは10分程度明神側の分岐に戻っていたようである)

ジャンクションピークまでは、急な斜面をジグザグに登って行く。

途中で日の出を迎えるが、樹林帯に中であるため、良い撮影スポットが無く木の間から何とか撮影。

ここからの展望はなかなかいいが、中央・南アルプス方面だけで北アルプスは見えない。

ここからはやや緩く約200m先の湿原地帯まで下ってゆく。そこから又登りが始まりK1ピークを目指す。

 

7:40 K2ピーク

どのピークもいわゆる360度展望が開けている。

このピークから本峰までは若干の登り降りするだけである。

 

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<山頂から穂高連峰>

<甘酸っぱい野イチゴ> 

<今が本番?リンドウ>

<結実キヌガサソウ>

 

 

 

 

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8:20 霞沢岳山頂

この下は上高地の帝国ホテルあたりだ、すぐ目の前には白煙をあげる焼岳、その奥には加賀の白山も威容を誇っている。

常念の手前の蝶槍もはっきり見える。

岳沢ヒュッテや西穂高山荘も、その向こうには何処から見ても格好の良い笠が岳、その横には双六岳も見えている。

天候もいいので何時までも居たい気分がするが・・・・・・・・

 

 

 

<山頂から笠が岳>

 

 

 

 

 

 

 

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<山頂から焼岳(遠くに白山も)>

<常念方面>

<綺麗な蝶が薊に>

<終焉?ハクサンフウロ>

 

 

 

 

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9:00 下山開始

 

12:30 徳本峠

昼食(質素にパン)後テント撤収!昨晩泊まったメンバーの最後になってしまった。

 

13:20 徳本峠出発

 

15:40 上高地

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<山頂から手前乗鞍岳奥に御岳山>

<手前からK2・K1>

<k2・k1・穂高>

<まだ盛りのトリカブト>

 

 

 

 

 

 

[感 想]                                  

天候に恵まれて癖になるような展望を味わったが、何故かしら花の写真が減りつつある。

これからは風景、花いずれもバランスよく撮りたいものである。

帰路、平湯へのバスの中で隣り同士になった女性が、北穂〜奥穂の縦走を始めて体験してきたと目を輝かせて話し掛けてきた。

相当うれしかったようだ。

そこで、又新しい山行き計画が浮かんでしまった。

ある事情から小屋泊まりが出来ないので、涸沢をベースにして北穂〜奥穂を歩こうというものだ。

何時になるかわからないけど年内には実現したい。

 

 

 

 

 

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